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本当のことなんて、どうでもいいことじゃないだろうか。そこに意味なんて無いのだから、所詮無意味。例えて言うなら、乳毛のようなものである。乳毛。もしも、人間には本当のことが無くとも、それはそれで、きっと悪くないはず。現代がそうなのだから、今が嫌いではない(生きていたい)のなら、本当のことなど、大していらないのであろう。むしろ、疲れちゃうわ。それは色々な、神経の詰まった部位で触れるものが、本物であれば良いのだ。"本当"では、お腹も気持ちも財布も満たされないが、"本物"は満たしてくれるのだ。ならば、本物でいい、ではなく、本物でなくてはならない、と書くべきだった、あしからず。それでも、わたしのような、蛆の沸いた、たんぱく質の固まりは、本当を欲するのです。うそばかりは寂しい。
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