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自殺志願者に「生きていれば良いことがある」という言葉は無責任だという人がいるけれど、ならば何と言うのが正解なのだろうか。自分が素晴らしい世界にしてやる、とでも言えばいいのだろうか。いや、確かに、神様でも何でもない只の人間に「良いことがある」などと言われても、確証も無いのに何を言う、と思われるかもしれない。実際、その通りなのだから。だが、無責任といわれようが何といわれようが、わたしは「生きていれば良いことがある」というのは真理だと思っている。何を持って「良いこと」とするかは人それぞれ違うが、どこかで幸せを見つけようとするのではなく、今いる場所で幸せになれるように考えれば良いだけの話なのではないだろうか。メルヘンチックに例えるならば、四つ葉のクローバーを探し出して幸せになろうとするのではなく、三つ葉がたくさん見れて可愛い、幸せ、という風だ。だから、自殺なんて馬鹿馬鹿しい真似は少しくらい減っても良いはずなのだ、世界はそこまで残酷ではないのだから。
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