0523


きらいなんです、わかったふりするのも、わかったつもりの人も。テレビで可哀想な子供が出たり、悲劇的な人生を書いた本を読んだりして、それでその人の何がわかったのでしょう。本もテレビも、結局、もの でしかないのに。その証拠に、それはいくらでも装飾できるのですよ。同情を寄せるのは勝手ですが、理解しようとすることは、理解したつもりも、限度を過ぎた、ただの思い上がりなのです。きっと現実は、理解云々の想像している程、生ぬるいものではないでしょうから。テレビで同情を煽っている人間に会ったところで、難民キャンプに行ったところで、その本当の悲劇は、それぞれの奥の奥に隠されているものです、おそらくね。それに、わかったつもりで偉そうにしていても、それで何か変わるのでしょうか、それこそ千羽鶴と同じ、いわゆる自慰好意。とりあえず、人間社会が正義というカルト宗教に支配されていることだけは忘れないでおきたいものです。
どうぞ

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