ハロウィン(前)

※CP:(今のところ)無し。
※…実は、キャラ選択形式にするつもりだったので、もの凄く違和感ありの中途半端。
※他のキャラが書けなかったんです…|||OTL
※後から追加(追記?)するかもですが、今のところ予定なし。
※前中後編です。
※最初はアッシュフォード学院勢が出張ってます。
※謎時間軸。(爆)
※それでも良ければどうぞ!

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ハロウィン(前)






「…ミッドナイトパーティー?」


  ルルーシュが、たった今、ミレイから言われた言葉を反復する。
  …もの凄く嫌な予感がして、顔が無意識に引きつるのがわかった。


「そうよ〜。折角のハロウィンなんだし、楽しまなくっちゃ損でしょ? …まぁ、参加者は基本的に寮生のみ、それも自由参加だけどね。あぁ、仮装は必須ね! ちなみに、寮住まいの生徒会役員は強制参加だからヨロシク☆」

「「「…はぁぁ〜〜〜〜!!???」」」


  ミレイからのウィンクを喜んでいる者一名を除き、生徒会室にいた全員が驚きの声を上げる。
  いつも突発的だが、仮装が必要だというパーティーを、その前日に言い出すなんて非常識すぎるだろう。
  ルルーシュなんて、頭痛がするのか頭を抱えている始末だ。


「はい! 質問です!」

「何かな?」


  シャーリーが挙手して、ミレイは視線で受ける。
  パーティーの内容を聞いてしばらく困ったように眉根を寄せていたのだが、その答えは結局出なかったらしく、質問することにしたようだ。


「会長! 仮装の費用は出ますか?」


  …どうやら、シャーリーとしては参加する気は満々のようだ。
  ただ、お金のことだけを心配していたらしい。
  学生らしいと言えばらしいのだが、それでいいのかと思うのは自分だけなのかとルルーシュは悩む。


「それは自分持ち。…と言いたいところだけど、生徒会役員だけは強制参加だから、経費で出るわよ!」

「わお! 太っ腹!」


  ミレイの言葉にシャーリーの表情は明るくなり、リヴァルは思わず口笛を吹く。
  経費で出してくれるのなら、それこそ好きな格好が出来そうだ。


「寮生だけ…ってことは、私は出れませんね」


  内心ホッとしながら、カレンは儚げそうに微笑んだ。
  内心、よっしゃ〜〜!とガッツポーズをしていることなど、おくびにもださない辺りは凄いと言える。

  …が、そうは問屋は卸さないのがミレイである。


「あら。出たいなら、こっちに泊まる手続きすれば参加できるわよ?」

え゛っ!? あ、いえ、そこまでは…家の者が許してくれないと思いますし…
(折角出なくてもいいってのに、わざわざ参加なんてしたくないわよ!)」


  カレンは驚きから思わず素が出てしまったが、すぐに取り繕った。
  内心では本音が出てしまうのは仕方がないだろう。
  だが、そんなカレンの本音など何処吹く風(知らないのだから当然ではあるが)のミレイは、どうやら話している内に全員参加させることに燃えてきたらしく、自身の胸をドンと叩いた。


「あら〜、そんなの、このミレイさんの手にかかれば、チョロイものよ! 安心しなさい、カレン! 私が責任を持って参加させてあげる!」

「へ? あの、私は…!(出たいなんて一言も言ってない…!)」

「よ〜し、じゃあシュタットフェルト家に連絡取らなくちゃね。あぁ、仮装にリクエストがなければ、私が決めてあげるからね♪」


  サクサクと話しを進めてしまうミレイに、もう手遅れだという意を込めて、ルルーシュはポンとカレンの肩を叩く。
  そんなルルーシュも、ミレイのその後の言葉も予測出来ているらしく、すでに諦めの表情だ。


「あ、勿論、ルルちゃんの衣装は私が用意してあげるから、それを着てね!」

「……えぇ」


  ルルーシュの予想通り、ルルーシュに選択権は無いようだった。
  …合掌。
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