#ワルとは、やんちゃとは
休み時間に入り、屋上で早弁をしているであろう幸村たちのいる屋上を訪れれば・・・
「お館様ぁああぁああ!!!!!」
走り去る幸村とすれ違った
「・・・何があったのだ?」
屋上にいた佐助に尋ねてみても曖昧に苦笑で返されてしまった。
うーむ・・・とりあえず、この弁当箱を片付けるとするか・・・。
まったく、許嫁殿は世話がかかる。
弁当箱を回収し、教室に戻ってみれば幸村がおかしい。
せわしなく学園中を走り回っていた。
片倉の畑の雑草を抜いてみたり、長宗我部のバイクに落書きしようとしたり・・・。
終いには美術の授業中、幸村が倒れた。
危うく恐怖の保健室送りになるところだったんだぞ!
「佐助・・・幸村は一体何をしているのだ?」
白状しろ、と喉元に竹刀を突き付ければ、佐助がこくりと喉を鳴らした。
「じ、実は〜〜」
「ほう・・・そういうことか・・・」
あの風来坊、シメる。
純粋な幸村をからかいおって・・・。
「前田慶次ィ・・・貴様が幸村に余計なことを吹き込んでくれたそうだな。礼をしよう」
「え!?あ、その、し、竹刀はしまってくれないかな〜〜〜」
「こんの・・・戯け者がぁあ!!!!」
「うわぁぁああああぁあ!!!!」
「うん、自業自得だね・・・」
「お館様!!この幸村見事大悪をやりとげましたでござる!!!!」
「ゆきむらぁあああ!!!」
「お館さばぁあああ!!!!!!」
「ゆきぃむらぁああああ!!!!!!」
「おい!武田のものはどうなっている!?悪の巣窟か!?」
「うーん俺様も何と言ったらいいか・・・」