Gintoki×Kagura




「なんだ、さみいのか?」


しがみつくように横から抱きつくと、温かい手で頭を撫でられた。
気持ちいいけど、なんか気に入らない。



「お?」


今度は後ろからギュッと抱きついてみる。


「おー背中がぬくいなぁ。
やっぱガキってのは体温が高いかr…ぐぇ!」


腹が立つのでちょっとだけ…そうちょっとだけ腕に力を込めたら、踏まれたカエルのような声がした。



「いてぇな…。
神楽ちゃーん?さっきっからなんなんだ、オメーはよー。」



銀ちゃんの言葉なんて無視して、次は前からしっかりと抱きついてみた。

うん、一番しっくりくる。


「あったかいアル。」



へへ、と笑うと一拍置いてがっしりとした腕が背中に回され、私の小さな身体はすっぽりとその中に収まった。



「おーぬくいぬくい。」


ぎゅーっと抱きしめる腕が強くなって、銀ちゃんの息が、髪を揺らした。

「ちょっと苦しいヨー。」

「お前から来たんだろーが。」


眉をしかめられたけど、そう言いながらちょっと腕の力を緩めてくれる銀ちゃん。


優しくてダイスキ。


私もその腕からは出ようとは思っちゃいないけど、口だけは苦しいとかむさいとか言ってみる。


そうやって二人でジャレあって、
でも離れたりはしない。

うん。温かいから、もうちょっとだけこのままで。








二人の冬の過ごし方。


メガネ「あの、僕も寒い。」













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