Gintoki×Kagura
*
「なんだ、さみいのか?」
しがみつくように横から抱きつくと、温かい手で頭を撫でられた。
気持ちいいけど、なんか気に入らない。
「お?」
今度は後ろからギュッと抱きついてみる。
「おー背中がぬくいなぁ。
やっぱガキってのは体温が高いかr…ぐぇ!」
腹が立つのでちょっとだけ…そうちょっとだけ腕に力を込めたら、踏まれたカエルのような声がした。
「いてぇな…。
神楽ちゃーん?さっきっからなんなんだ、オメーはよー。」
銀ちゃんの言葉なんて無視して、次は前からしっかりと抱きついてみた。
うん、一番しっくりくる。
「あったかいアル。」
へへ、と笑うと一拍置いてがっしりとした腕が背中に回され、私の小さな身体はすっぽりとその中に収まった。
「おーぬくいぬくい。」
ぎゅーっと抱きしめる腕が強くなって、銀ちゃんの息が、髪を揺らした。
「ちょっと苦しいヨー。」
「お前から来たんだろーが。」
眉をしかめられたけど、そう言いながらちょっと腕の力を緩めてくれる銀ちゃん。
優しくてダイスキ。
私もその腕からは出ようとは思っちゃいないけど、口だけは苦しいとかむさいとか言ってみる。
そうやって二人でジャレあって、
でも離れたりはしない。
うん。温かいから、もうちょっとだけこのままで。
*
二人の冬の過ごし方。
メガネ「あの、僕も寒い。」
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