(レン)リン←グミ
*
「こんなことで泣くなんて、リンらしくないね。」
頭を撫でてやると、白いリボンがユラリと揺れた。
「私だって、泣くこと…くらいっある…わよ。」
子供のようにしゃくり始めた彼女の背中をゆっくりと撫でた。
「うん、まぁね。」
知ってるよ。
でもわかってる?
君がアイツを好きになってから、君の涙が増えたこと。
少し落ち着いてから、リンは僕が渡したハンカチで涙を拭った。
強く擦ってしまったのか、目元は痛々しいほど赤い。
それを見る僕の中で、あの男への嫉妬混じりの怒りがふつふつと膨らんでいくことを君は知らないでいる。
「でもレンのこと…嫌いにはなれないの…。」
無意識に背中を撫でる手と反対の拳を握っていたけど、掌に食い込んだ爪による痛みはない。
いや、感じない…って言った方がいいのだろうか。
「…グミは、」
「ん?」
リンの声に少しだけ冷静さを欠いていた自分を自覚して、すぐに向き直る。
大丈夫。
顔は偽りの穏やかな笑みが貼り付いたままだ。
「グミは泣かないよね。」
背中を撫で擦る手が、動きを止めてしまった。
泣けるわけない。
だってこの気持ちを吐露するわけにはいかないんだ。
まだ、隣に座って君の背中を撫でてあげれる存在でいたいんだ。
キュッとリンの小さな手が、僕の手を握る。
よかった。握り締めていた手に血はついてないようだった。
「リン?」
「私は、グミのこと親友って思ってるから…。
泣きたくなったら我慢しちゃヤだよ?」
リンの言葉が、僕の胸に深く刺さった。
気づいて欲しいとは思わない。
多くは望まないから、君と『親友』のままでいれたら…って思ってる。
でも僕は、
やっぱり君が好きなんだ。
「グミのこと、大好きだから。」
また胸に刺さった針は、私の胸を切なく焦がした。
*
グミは僕っこでリンちゃんと親友とかいい(笑)
ボーイッシュなこが好きなのよ←
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