st.Vday
一度は書いてみたかった
変態カカシ→→→サクラ
*
「…。」
私は今、すこぶる不機嫌。
「サークラー、俺のチョコ作ったの?ねぇねぇ。」
酷くうっとうしいほどに先ほどからまとわりついてくる男を睨み上げる。
「先生、ウザい!」
腹の底から出したはずの声も華麗にスルー。
「作ってくれたの?甘い匂いがするなぁ。
あ、甘い匂いはいつもか!」
エヘヘ、と不気味な笑みを浮かべるカカシに蔑むような汚いものを見るような目を向ける。
「先生に上げるチョコなんてひとつも用意してないから。」
「ふふん、知ってるよー?
昨日手作りチョコを一生懸命作ってたことも、その紙袋に何が入っているかも!」
「なんで知ってるのよ…。」
なんでか勝手に上機嫌な先生に、アタシはふんぞり返った。
「残念でした!
これはナルトとサイと師匠とシズネさんとイルカ先生とシカマルとテマリさんといのとヒナタとー」
私がツラツラ言っていく名前をニコニコと目の前の男は聞いていてイライラしてくる。
「ーとリーさん!」
見事に全ての名前を上げてもこの男はニコニコ。
一応言っとくと先生の名前は一切言ってない。
なのに…
「…その手は何?」
差し出された手を見てからジロリと見上げる。
「あともう一個余ってるよ?」
「!まさか数えて…;」
目の前の男は、ニコニコ聞き流してると思いきや名前の数を数えていたらしい。
そもそもチョコの数を何故知ってるのか、何故上げる人数まで把握しているのか?
なんてそんなことはどうでもいい。
何せ今の私は、ぐうの音も出なくて顔が真っ赤なのだから。
「一番おっきくて一番包むの頑張ったやつ…だもんな?」
これ以上無く体温が上がっても、腕に抱えたチョコ達が溶けてしまうかどうかなんて私には考えていられなかった。
「サークーラー?」
「どこまで知ってるのよ!?このストーカー!」
一切誉めてやしないのに、先生…この変態は得意気などや顔。
それにブチンときた。
「…ったいに…
ぜっったいにあげないわよ、バカァッ!!!////」
真っ赤な顔で、頭の中が真っ白な私は、腕に抱えていた袋ごと目の前の変態に甘い甘いチョコを叩きつけてしまったのだった。
「うわぁい、こんなにくれるなんてヤッパリサクラは先生のこと大好きなんだね!」
「違ううううううう!/////」
*
とりあえず捕まれ(笑)
ほんとにすいませんでした!
ってことでこっそりうp
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