ふと目を覚ますと見慣れた部屋にいた。重い体を起こすとここは江戸のアパートだった。…無事来れたのか…なんて思っていたら他の3人も目を覚ましたようだった。
「銀さん、新八くん、神楽ちゃん」
「んぁ…あ…戻ってきたのか」
「うん、無事に」
「おはようネ…」
「なんか少し気だるい感じなんですねこれ…」
新八くんがズレた眼鏡を直しながら私に話した。そうだ、今日は何日だろうとスマホを見たら、帰った日から時間経過はしていなかった。多分、こちらで1年を過ごしても、あちらの世界では時間経過はあまりしてないらしい。1年過ごしてもあちらの時間軸は4〜6時間くらいの時差しかなかった。
不思議な体験をしたなぁ…。
「あー、よく寝たわ…。うお、まじこっちに戻ってきてる。こりゃマジで魔法のパジャマだな」
「よかった…戻ってこれて…」
「そーさな…」
「…銀さん、新八くん、神楽ちゃん。改めまして、今日からよろしくお願いします!」
私は3人に頭を下げた。再びここでの生活が始まるのだから。3人は顔を見合わせにやっと笑った。
「僕は志村新八です。また、よろしくお願いします。名前さん」
「私は神楽アル!またよろしくネ、名前!」
「俺は坂田銀時、万事屋やってんだ。よろしくな、名前」
3人から差し伸べられた手。ここから再び物語がスタートする。
新生活に胸を弾ませながら、差し伸ばされた手を取る。
「よろしくお願いします!」
命短し恋せよ乙女!
(若くて綺麗でいられる期間は短いから、綺麗な時に恋をしなさい)
end
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