※お年玉の話です。番外編ですので本編には関係ありません。


1月2日世間的にはまだお正月と言われる日。昨日1日に万事屋へ行ったら銀さんたちがいなくて、下へ降りたら掃き掃除をしていたたまさんに「おはようございます、名前様。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」と声をかけられた。凛々しく美しいたまさん、可愛い…

「おはようございますたまさん。あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。本日銀時様たちはお年玉を配りに街へ行きまして、本日は戻ってこないと思います」

「そうですか…そしたら明日出直しますね」

そういいお登勢さんへお年玉とたまさんとキャサリンさんたちにはお団子屋さんのお団子を渡し、アパートへ戻った。
次の日、万事屋へ行き、「お邪魔しまーす!」と言いリビングへ入り戸を開けた。

「銀さん、神楽ちゃん、新八くん、あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします」

そういい挨拶した。3人からあけましておめでとう!と挨拶をされた。私はバックをガサガサの漁りながら

「お正月といえばお年玉渡すね、まってて」

「「お年玉…」」

2人はお年玉、と呟くと目を遠くしている。なぜ、どうしたの…なんでそんな元気ないの。

「どうしたの2人とも…」

「いや…お年玉って難しいですよね、へへ…僕少しトラウマが…」

「私もネ…お年玉って闇へ誘う切符なのかもしれないわ…」

「神楽ちゃん、語尾どうしたの。待って語尾どうしたの。えっと…これは普通のお年玉だから…安心してね…」

そういい巾着からかわいい絵柄のポチ袋を手渡した。

「わっ…いいんですか?」

「うん、新八くんも神楽ちゃんもお年玉もらえる歳だよね?まだ未成年なんだからもらって当然だよ。私は働いてるからあげる立場なんだから」

「名前さん…」
「名前…私!名前の事大好きネ!」

「私もだよ神楽ちゃん!このお年玉で好きなものとかお洋服買ってね」

「うん!」

「新八くんも、お通ちゃんのCDとか自分の好きなもの買うんだよ」

「はい…!」

「えっとね、定春にはこれ!ほねー!はい定春」

「わぅ!」

わしゃわしゃとこたつに入りながら戯れる定春、かわいい、かわいすぎるこれは犬です。大型犬です。

「なぁー名前ー俺にはァ?」

おしるこをもっちゃもっちゃ食べながら私にそういう天パ。

「…え…」

「ちょっとあんた!名前さんはお年玉あげる機械じゃないんですよ!?いい歳して何言ってるんだよ!」

「ええー?いいじゃんかよーだって名前俺のファンじゃねぇかよー」

「……私銀さんのファンだし、銀さんのこと大好きだけど、お年玉あげた途端パチンコに行って母数増やしてくるわーとか、新八くんと神楽ちゃんになんとか券とか言ってそういう物をあげる人は私は嫌いです」

「待って待って待って!?名前チャン昨日いなかったよね!?」

「居ませんでしたが、何か」

「何で知ってるの!?」

…なんかそういうのみたことあるなぁて思って言っただけなのに当たってしまった…。どうしようか…

「…………風の噂」

「こっわ、その風こっわ!」

「はぁ…銀さんには働いてる先のお店のお団子」

銀さんの頭上にぽん、と置いて


「これが おとし玉、なんてね」

「うまい!」
「座布団1枚ネ!」

私の後ろへ立ち新八くんと神楽ちゃんはわいわいと言ってきた。
お年玉とともに持ってきたおせちのお重を掲げてこう叫んだ。

「じゃあ今日は豪華におせちも食べようか!」

「いぇええいいー!」

「お皿用意しますね!」

今日も万事屋さんは万事屋らしく楽しい一年になりそうです。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。





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