本日も晴天なり!というか暑い!
今日は自分のアパートのお掃除です。いつも掃除をしているが、たまには自分のスペースをより綺麗にしようと思い掃除中です。
ピンポーン!とチャイムが鳴り、出るとそこには万事屋の3人がいた。
「こんにちわ、出張万事屋でーす」
「銀さん!それに新八くんと神楽ちゃんも、どうしたの?」
「今日大掃除するって銀さんから聞いたので、きました。お手伝いできることありますか?」
「手伝うネ!なんでも言ってヨ!」
「えぇ、そんな申し訳ないよ…」
「いいんです、いつも名前さんにはいろいろやってもらってるし、何か手伝わせてください」
「新八くん…じゃあお願いしようかな!」
「はい!」
そんなこんなで3人も手伝ってくれることになりました。もともとそんなものが多くない部屋なので午前中で片付くかも、と思っていたが予想外に早くお掃除が終わった。
「ふぅ…こんなものですかね?」
「うん、ありがとう。もしよろしければご飯食べていかない?」
「名前のご飯アル!私初めてヨ!」
「僕も初めてです、何か手伝いますか?」
「今日はカレーにしようと思って。どうかな?」
「わ!いいですね!」
「カレー楽しみアル!」
「ほら、神楽はあぶねーからこっちこい」
銀さんに呼ばれて、はーいと返事をしてテーブルが置いてある部屋に行く神楽ちゃんと、じゃあ僕じゃがいもの皮剥きますね、と新八くんが手伝ってくれた。
なんか、こう言うの久々かもしれない。人と食べるご飯も久々だし、こうして一緒に作ることも久々だ。…お母さん、元気かな…。
そんなことを少し考えていると、「名前さん?」と新八くんに呼ばれてしまった。
「うん、なに?」
「名前さんは料理得意なんですか?」
「うーん…あんまりかな、基本は作るけどそんな凝ったものは作れないよ」
「そうなんですね、手際がいいので得意だと思いました」
コトコトカレーが煮てくる音がする。
ご飯も今日は多量に炊いた。神楽ちゃんや食べ盛りの人がいるからだ。
「ありがとう、そう見えたなら嬉しい。新八くんも手際よくて驚いちゃうな」
「あはは…姉上がその、不得意なので僕が基本的に作るんです」
「そ、そっか…」
「あ、もう出来ましたよ」
「ありがとう、じゃあご飯よそってくれるかな?」
「はい」
新八くんはご飯をそよい、私はカレーをかける。銀さんが後ろから来て、これ持ってく?とかこれ神楽のだろ、とか話しかけてきた。
用意ができて小さいテーブルに4人分のお皿が並ぶ。
「んじゃ、いただきまーす」
「「「いただきます!」」」
みんなで手を合わせて食べる食事は、久々で美味しかった。
神楽ちゃんはカレーおかわり!と何回もしてくれて嬉しい限りだ。銀さんと新八くんもうまいうまいと食べてくれて嬉しかった。
部屋の掃除も終わり、万事屋まで送っていくよ、と言った。止められたが、買い物あるし、ついででに。と言ったらじゃあ、と送らせてくれた。
*
「んじゃ、またな名前」
「またね名前!今度は遊ぼうアル!」
「名前さんまた遊びに来てくださいね」
「うん、みんな今日はありがとう!助かっちゃった」
「いいってことよ、じゃあまたな」
「うん、またね」
ガラリと万事屋の扉を閉めて大江戸マートへ急ぐ。今日大江戸マートで卵が安い日だ。
そう万事屋の階段を降りると、沖田さんがいた。
「沖田さん、どうされました?」
「ちょっと話しがある」
「…はい、なんでしょうか」
「まぁここじゃあれだから、どっかはいりやしょう」
「はい…」
*
ファミレスに連れていかれた。私なんか悪いことしたかな…とドキドキしていた。
「なぁ、お前の両親は、元気かィ」
「え、えぇまぁ…」
「…家出したのはなんか喧嘩だそうですねィ」
「そうですが…」
「…そんなの嘘だろィ」
ドキ、とした。嘘とは、何を言っているんだろう。私は真選組の人たちに話をしていないはずだ。なのに…なぜ
「家出です、何言ってるんですか」
「ザキに調べさせた。全部」
「…そうですか」
「名前、お前何者でィ」
真剣な目をして私をじっとみる沖田さん。
その目つきは、さながら尋問をかけられているかの如くだった。
-知ったが病-
(知らずにいれば何もなくてすんだのに、知ってしまったために病みつきになり失敗してしまうということ)
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