「ヒャッホー!」
「いえーい!」

なんて聞こえる今日この頃、今日は温水プールの監視員の仕事をしている銀時達万事屋。先程まで客はいたが新八の唇紫症状などの惨状でいつものメンバーしかいなくなってしまったのだ。

「はぁ…デカぷりこちゃんならぬいつもの奴らしかいねえじゃねぇかよ…」

「まぁまぁ、銀さんゆっくりしようぜ」

そう言いながら俺に肩を掛ける長谷川さん。
はぁ…もうこんな奴らしかいないなら双眼鏡…あ、お妙に壊されてたわ。

「…銀さん?」

「んぁ?…………て、名前!?」

「銀さんどうした…の…」

そういうと名前は顔を抑えた。ど、どうしたんだ!?そんな名前は水色のフリルがあしらわれた水着を着ていた。これはもう可愛いの他にもない。

「あれ銀さんのツレかい?うっわかわいい子じゃん!」

長谷川さんがそんなこと言っていたがそんなことはどうだっていいいつも名前は可愛いんだよ。いや違う可愛いとかあの違うから、普通に可愛いなーて感じだからね。







時は遡ること数時間前、神楽ちゃんが私のアパートへ来てこう言った。

「名前!プールいこうヨ!」

「え!?プール!?」

「そうネ!プール!銀ちゃんが依頼でプールの監視員なんだって、だからついでに名前も行こうヨ!」

「え…だって水着なんて持ってないよ…」

「今から買いに行こうヨ!そしたら遊べるネ!」

「…神楽ちゃんも一緒にいる…?」

「もちろんアル!」

そうしたら安心だ、よかった…と思いながらいると、「ほらいくアルよ!」と爆速で連れて行かれた。アアアアアア怖い!怖い!!!!いや声がでない!早い!さすが夜兎族!いや!はやすぎ!
と、言うことで現在に至るのだが、水着なんて久々に買った…。神楽ちゃんはもともと買っているらしく先行ってるヨー!なんて言っていた。早い…。
そして銀さんの姿を見て顔に熱が集まる。上半身裸は刺激が強すぎる…!
いや、わかる、アニメではこんな風ね、ふふ…て感じじゃん?リアルにみたらやばいからね!?いい感じに筋肉質でもうこれはやばい…

「名前!?大丈夫か!?」

「だ、大丈夫…、ちょっと暑くて…」

「おいおい…本当か?」

そんな会話をしていると「あら?」と声が聞こえた。

「名前ちゃん?」

「…お、お妙さん!と、隣の…」

「僕は柳生九兵衛だ。妙ちゃんの友達か?」

スクール水着でツインテール姿の九兵衛さんと赤い水着のお妙さん。かわいい…可愛すぎる2人とも。

「あっ、苗字名前です。最近引っ越してきました。よろしくお願いします!」

「名前ちゃんはお団子屋さんで働いているのよ」

「そうか…妙ちゃんの友達なら悪いやつはいないな。よろしく頼む」

「はい!柳生さんもプール楽しみましょうね!」

「あぁ。それと僕のことは九兵衛と呼んでくれ、名前さん」

お妙さんと柳生さんもとい九兵衛さんとわいわいと話していると、後ろから神楽ちゃんが「名前ー!早く来てヨ!」と話しかけてきた。2人に挨拶を交わしてプールの中へ入る。うわ、さすが温水いい感じだ。

「名前ー!遊ぼうネ!」

「うん!何して遊ぶ?」

「ビーチボール!それとスライダーもいいネ!」

「じゃあひとつずつやろう」

そういうと神楽ちゃんはぱぁ!と満面の笑みを見せてビーチボールを取りに向かった。
ほっとしていると足元からぶくぶく…と気泡が上がってきた。何、なに!?と混乱しているとザバァ!と長髪の女性が出てきた。

「ちょっとあなた!私の銀さんと仲良さげじゃない!なによあなた!どこの女よ!」

「え、え!?」

「私と銀さんはね、あんなことやそんなことも終わってるのよ!あなたはどこまでしてるのかしら?」

「いや、その、えっと…」

猿飛あやめ!めっちゃかわいい!そしてボンキュッボンの美女、声もいいし少し背が高めで細い…!
私がさっちゃんに見惚れていると「なによ…そんな見ないでくれる…?」と身体を隠された。こんなスタイルのいい女の人が周りにいる銀さんってすごい…。
私は名前と最近引っ越してきた旨、そして色々わからないことがあり万事屋の皆さんに協力してもらってやっと生活に慣れたころだということを伝えた。

「ふーん…?あなたも苦労してるのね」

「苦労…でも毎日楽しいですよ。それに猿飛さんの素敵なお姿も見れて嬉しいです」

「なっ…ふ、ふん…。でもね銀さんは私ものよ!」

そう言ってぶくぶくっとプールへ沈んだ猿飛さん。照れてるのかな…。でも今日は女性陣とよく会う。交流を広められて嬉しい限りだ。それにしてもみんなスタイルが良すぎて自分の体型を見れられないくらい。最近お団子も旦那さんと女将さんがくれてよく食べているのがまた良くない。おいしいのがよくないのだ!よし、今日はプールでカロリー消費だ!と意気込んだ。

神楽ちゃんがスライダーも乗りたい!と言ったので乗るために階段で上がっていた時

「名前は誰と話したアルか?みんな話したネ?」

「うーん…と、あ、月詠さんには会ってないかも」

「ツッキー?」

「なんじゃ?」

「わ!月詠さん!」

後ろを振り向くと月詠さんと月詠さんのそばにいる晴太くんがいた。かわいい…美しい!

「あ、ツッキー!ツッキーに紹介したい人がいるネ!名前ネ!最近ここにきてお団子屋さんで働いてるネ!」

「あっはじめまして」

「そうか、月詠じゃ。ぬしも大変な時があったら百華にいうといい、すぐ助けるぞ」

「…はい!ありがとうございます!」

「僕晴太!よろしくね名前姉!」

「よろしくね晴太くん」

頭をぽんぽんと撫でると嬉しそうに笑う晴太くん。かわいい…!可愛すぎる!

「ツッキーも一緒にまた滑るネ!名前も滑ろう!」

「えっ?え?」

「いいぞ、ほら並びなんし」

「え…」

なにこれ、なんかぬるぬるしてるし、しかもなんかへんな椅子座ってるし待ってどうしてこうなった!?

「いくアルー!」

「ひっ…キャァアアア!」

結果溺れるように沈み、すごい勢いで滑った。いや怖すぎる、トラウマになるわこんなの!
神楽ちゃんにまた滑ろう!と言われたが怖すぎて断った。
とぼとぼとプールサイドを歩いているとエリザベスと目があった。ささっとエリザベスが[こんにちわ名前ちゃん、こっちにきたら?]と書いてある看板を見せてきた。

「うん、ありがとう。…なに何焼いてるの?」

[マグロ]

「そ、そうなんだね…」

[名前ちゃんも食べなよ]

「ありがとう…」

もさもさと食べているとプールの方がワイワイ騒がしい。よく見るとブリーフ姿の男性がいる。まって、あれは、もしかして、将軍かよー!!!!







将軍がプールを去った後(銀さんに運ばれていった)私はロビーで待っていた。
銀さんが「帰りは送ってく」と言われ待っていた。今日はすごい日に遭遇した。この世界の女性陣たちと将軍。すごい日だ…。
プール後にみんな飲むであろうジュースも買っておいた。みんなの分用意しておいたけど配れるかな…。

「あ!名前姉だ!」

「晴太くん、それに月詠さんも」

「ぬしここにおったのか。途中からいないから心配したぞ」

「すみません、少し疲れていたので端っこで休んでいました。あ、これスポーツドリンクです。よかったら飲んでください」

「ありがとう!名前姉、また遊ぼうね!約束だよ!」

「うん、また私と遊んでくれると嬉しいなぁ」

ぎゅっと手を握ってくる晴太くん。かわいい…そしてキラキラした目だ。月詠さんも黒いビキニからいつも見ている黒い着物へ袖を通していた。すらりと伸びる脚とチラチラ出る太もも。美しいのと色っぽいのが溢れている。こんな女性になりたい…。

「…ぬし、どうした?」

「い、いえ!月詠さんも美人さんで、スタイルいいしかっこいいし、素敵だなぁて」

「そんなことはありんせん、ぬしも綺麗だぞ」

「…ありがとうございます」

すこし照れてしまった。月詠さんが微笑みながらいうんだもん。月詠さんとその後に続いて猿飛さん、九兵衛さん、お妙さんが出てきて、また遊びましょうとロビーを去った。近藤さんと東條さんはボロボロになってできたけど…。

またしばらくして新八くんと神楽ちゃん銀さんが出てきた。

「名前!どこ行ってたネ!」

「疲れてプールサイドで休んでたよ」

「そうなんですね、プールって疲れますもんね」

「うん、あ、これスポーツドリンク。よかったら飲んで」

そういい3人に渡した。夕焼けを見ながら帰路に着くのが思い出の1ページに加わる。

「なぁ名前」

「ん?どうしたの銀さん」

「…また水着見せて」

「…………有料です」

「ええー」



-女三人寄れば姦しい-
(女性はおしゃべりだから、三人も集まれば騒がしくて仕方ないということ。)









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