「
みんなのうたうたい」
さみしくなんてないってば
へたれ高校生と男前小学生
ベタ展開!! 最高!! ひゃっふー。
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ああ、もう。
なんだってオレはこうなんだ!
困ったような笑顔を浮かべる小さな顔を見下ろしながら、早くも後悔ばかりが湧き上がる。
あんなこと、言うつもりなかったんだ。
本心じゃないんだ。
ごめん。
ごめん。
本当に、ごめん。
許して欲しい。
謝罪の言葉で膨張した心が痛い。
嫌いにならないで。
忘れたりしないで。
オレの知らないところで、他の誰かと仲良くなんて、しないで欲しい。
オレが一番でありたい。
お前を一番占領したい。
歯を食いしばっていなければ、ごうごうと渦巻く身勝手な気持ちが決壊してしまいそうだ。
拳を握りしめていなければ、その小さな体の骨が砕けるほどの力で抱きしめてしまいそうだ。
「そんな怖い顔しないで?」
小さなふっくらとした柔らかな指先が、俺の目の下をなぞった。
怖い顔?
ああ、だって泣きそうなんだ。
おかしいだろ?
いつもあんなに年上ぶっていたオレが。
……お前は平気なんだな?
もう、会えなくなるってのに。
もう、これでさよならなんだろ?
なんでそんな、平気そうにしていられるんだ?
……いや、分かってる。
ぼっちのオレと違って、お前の世界は果てしなく広い。
それがまた広がるだけのこと。
その一部でしかないオレの割合がまた小さくなる。
お前にしたら、それだけのことなんだろ?
「きっとさ、また会えるよ?」
そんな社交辞令、ガキが言ってんじゃねえよ。
もう会えない。
あのな、その位、分かってるんだ。
「だから、泣かないで?」
泣いてなんて、ない。
さみしくなんかないってば サヨナラしても
かなしくなんかないってば かたてをふっても
「……えっと……」
「ね? また会えたでしょ?」
あの時とは逆。
オレが見上げたその微笑みに、10年前の幼さが滲んだ。