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痛い



友達の幼なじみ×平凡
両思い初エッチ
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痛い。
胸が痛い。

ほろほろと零れる涙に、ボクの上に覆いかぶさる男前な顔が歪んだ。

「イヤだった?」

問いかけに、慌てて首を横に振る。

イヤな筈がない。
ずっと、ずっと、好きだった。
夢じゃないか、と疑うくらい幸せな状況にくらくらする。

でも、どうしても胸が痛い。


何度か遊びに来た彼の部屋。
毎度、彼の匂いにこっそりドキドキしていた。

その部屋のベッドの上、ボクは今彼に抱かれている。
ボク中に突き立てられた彼のペニスがドクドクと拍動して、その存在を主張する。

「好きだよ」

にっこりと微笑んでボクにそう言う彼の顔は幸せそうで、嬉しさに全身が震えた。

「あ……ン。ふっ……あ……あぁ……」

ゆっくりと突き上げられて、じわじわと快感が蓄積していく。
欲の滲んだ彼の顔に煽られて、ボクのペニスの先端からあふれた透明な先走りが二人の腹を濡らしていた。

「可愛い……」

「ンっあ! はあン……。やぁ……見ない、でえ……」

快感に歪む顔を隠そうとする手を縫いとめられて、恥ずかしさに身悶える。
初めてなのにこんなに乱れるなんて、浅ましいと思われたらどうしよう。


……なんて、幸せな悩みなんだろう。
ツキン。
また、胸が痛んだ。


2年前、高校に入学して初めてできた友達が、自慢げに紹介してくれた幼馴染が彼だった。
仕種の端々から、友達が彼のことを大好きなのは直ぐに分かった。

大事な友人の一生懸命な恋が微笑ましくて、そんなに好きになれるなんて羨ましいとさえ思っていたのに。


気づいたら、ボクも彼を好きになっていた。


勘違いだ。
人の物がよく見えるだけ。
友達に共感して安心しているんだ。
何度も自分を叱咤した。


そんな彼が選んだのは友達ではなく、ボク。

「でも……」

「知ってる。でも、俺が好きなのは君。あいつの気持ちは尊重するのに、俺の気持ちは尊重してくれねえの?」

首を横に振るボクに彼が優しく笑いかける。

「君が好きだ。俺が決めた」

その言葉に安心するずるいボク。
彼に愛される幸せなボク。


幸せに膨らんだ胸が痛い。


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♪あなたに彼女 会わせた事を 私 今も 悔やんでいる

良い子を書くのは苦手です。
かいかいかいってなってくるので……。


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