百面相

「ファルコお前デカイ!」
「うるせぇお前がデカくなりゃあ良いだろーが。あーお前を見下ろすって良い気分だなー」

ベットの上に座って雑誌を読んでいたファルコの後ろでフォックスが叫ぶ それと同時にスプリングが弾み二人の身体が揺れた
ファルコの銅周りに手をやりフォックスは叫ぶ

「人が気にしていること言ったなファルコ!」
「ハッ言われたくないなら頑張るこった」

ファルコが後ろを振り返ると膨れっ面の彼がそこにいた
その姿が愛しくて、そんなこと思ってしまう自分もなんだか恥ずかしくて、拗ねている彼のおでこに軽くデコピンした
豆鉄砲を食らったような彼の顔にファルコはプッと笑うとバーカと呟き雑誌に目を移す

「なっなんだよ!そこまでやられる筋合いないぞ!」
「…」
「ファルコ!俺がいるんだからさっきから雑誌なんか見るなよ、勝手すぎるだろ!」
「…フォックス」

ちょっとうるさい

頬に軽く口を付けるとピタリと止まる
そこでまた見ると彼の真っ赤な顔がそこにあった。
あぁ、なんて面白いんだ

くっくっくと笑い続けるファルコにフォックスは面白くなくなってきてふと何かをひらめいたかと思うと腕を掴みファルコの上に覆いかぶさる。
雑誌が地面に落ち、ベットが激しく揺れた

「…おいフォックスなにすんだ」
「身長が低くてもこれぐらいは出来るからな」
「ナメんなよって?」
「今見下ろされてんのはファルコだけど。確かに良い気分だな」

笑顔で笑うフォックスにファルコは主導権取られた事に汗をかいた
しまった
さっきまで余裕こいていたファルコだったがフォックスの行動に焦りを隠せない この顔の時のフォックスは…

「お前は小さい方が良いわ…」
「絶対やだよファルコ。いつかぬかしてみせるから」
「勘弁してくれ」


唇にキスをこぼすと二人でまた笑い、そのままシーツに身体を埋めるのであった。





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二人とも相手の事はきちんと理解してるバカップル
フォックスはコロッコロと表情がかわると良いね


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