危ないですね
「今日は緋狭姉との修行?」
芹霞の声に桜はこっくりと頷いた。
「しかし本当に桜ちゃん、煌が居ない日を選ぶんだねえ」
「腹立たしいだけですから」
大きな目がくりくりと動いた。
「じゃあ玲くん、櫂と煌は今日紫堂のパーティーで遅くなるっていうし、あたし桜ちゃんと神崎家に戻るから」
「判った、じゃあまた明日ね」
それは――
久しぶりに2人きりになった日だった。
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