穏やかな日だった。
なんの変哲もない、よく晴れた穏やかな暖かい一日。
だが、その穏やかな日は、慌ただしい扉のノック音で崩される。

「どちら様ですか?」

ガチャリ‥‥と、扉を開けて聞けば、

「お姉さん助けて!」

いきなりそう叫ばれて当然驚いた。

「えっ!?いきなり何‥‥お姉さん!?あっ、あれ!?カルトルートさんにレムズさんじゃないですか!それよりレムズさん‥‥どうしたの!?」

扉の外にいたのは見慣れた二人だったのだ。
共に戦った仲間、カルトルートとレムズ。
だが、カルトルートが気を失っているのであろうレムズを背負っていて‥‥
切羽詰まった様子だったカルトルートは冷静になり、

「あっ‥‥アドルか‥‥っ」

カルトルートは他の誰かと勘違いしていたのであろう、扉を開けた人物ーーアドルを見て慌てて言う。
とりあえず、カルトルートに家に上がってもらった。

それから、アドルの部屋のベッドにレムズを寝かせ、カルトルートから状況を聞くことにする。

「どうしたアドル、騒がしいな?」

騒々しさに気づき、台所にいたキャンドルが顔を覗かせた。

「兄さん!それが、その‥‥」

アドルが説明する前に、キャンドルは部屋の中を確認し、

「あれ、カルトルートじゃねぇか!最後に会ったのが墓を建てに来てからだから‥‥一年振りくらいか?久しぶ‥‥って、レムズ!?」

再会を喜んでいたが、ベッドで眠っているレムズの姿に気づき、それを見て驚く。

「あの、いったい何があったんですか?」

再びアドルは聞いた。カルトルートは頷き、

「‥‥僕らの旅の理由、君たち二人には話したよね」
「ああ、レムズの友達の墓を綺麗な場所に建てる、だろ?でも、ニキータ村に建てたじゃないか」

キャンドルがそう言うと、

「うん‥‥でも、相棒の旅の最終地点は‥‥その友達の死んだ場所に行くことなんだ。僕もどんな人だったのか、どんな死に方をしたか、何があったのか全く聞かされてないけど‥‥名前だってここに建てた墓を見てようやく知ったんだからさ!」

カルトルートは苦笑混じりに言い、小さくため息を吐くと、

「なんか‥‥墓を建てるまでも物凄く悩んでてさ。やっとこさ建てたけど、その旅の最終地点へ行くのも渋りながらでさ。最近、やっと本気で行く決意ができたみたいで‥‥それで向かおうとしたんだけど‥‥」

ちらっとベッドで気を失っているレムズを見て、

「この通り、なぜか気を失ってしまって。それで、船に乗って‥‥宿とかでも良かったんだけど、ニキータ村近くの船があったから‥‥お姉さんーークリュミケールさんが帰って来たって知って、寄ろうかと‥‥お姉さんなら、なんとかしてくれるような‥‥そんな気がしたけど、でももう、世界には魔術もないし‥‥」
「そうなんですか‥‥いったいどうしたんでしょうね、レムズさん‥‥」

アドルは心配そうにカルトルートとレムズを見た。

「彼は全てを覚えているわけじゃありませんから、記憶の鍵が外れかかっているんでしょうね」

どこからか聞き慣れない声がして、三人は部屋の中を見回した。

「やあ、アドル君ーーでしたね。お邪魔しています」
「えっ‥‥」

声の方を見れば、キッチンの椅子に誰かが腰掛けていて‥‥

「おっ、お前は!?」

キャンドルとカルトルートがその姿に叫ぶ。

「お久し振りですねー。カルトルート君に、キャンドル君‥‥でしたっけ」
「えーっと‥‥どこかで‥‥」

アドルは記憶を辿るが、思い出せず、

「お前っ‥‥クナイ!」

キャンドルがそう呼んだ。
そこには、二年前に妙な言葉を残して立ち去った、敵であるフードの男ーークナイが居たのだ。
キャンドルとカルトルートはクナイの術によって彼から話を聞かされたが、アドルは別の場所に飛ばされていた為、あまり関わりはなかった。

「そんなに警戒しないで下さい。僕はレムズ君の知り合いですから。と言っても、彼は僕のことは覚えいませんけどね」
「はぁ!?」

当然、三人の警戒は解けるはずもないが、お構い無しにクナイは椅子から立ち上がり、アドルの部屋に入った。そしてレムズの前に立つと、

「彼に残ったのは、彼の友との僅かな記憶と最期だけ。でも、その友の死に場所に近付けないように‥‥僕が術を掛けたんです」
「なっ‥‥何でだよ!?」

カルトルートが聞けば、

「レムズ君が望んだからですよ」

深く被ったフードのため、表情は読み取れない。だが、どこか悲しそうな声だった。

「じゃあ‥‥レムズさんはどうなるんですか?」

アドルが聞けば、

「時期に目覚めますよ。でも、そしたらまた旅の最終地点を目指して、そして気を失って‥‥それを繰り返すでしょう」
「そんな‥‥」

じゃあ、どうすればいいんだとカルトルートは俯く。

「その最終地点で術を解けばいいんですよ」

クナイの言葉にカルトルートは顔を上げて、

「ならっ‥‥!」
「お忘れですか?世界から魔術は消えました。当然、僕の中からもね‥‥全く。予想外でしたよ」
「じゃあ‥‥一生解けないのか!?レムズは、旅を終わらせることができないのか!?」

泣きそうな顔をしてカルトルートは叫んだ。それにクナイはため息を吐いて、

「まさか、自ら失った記憶をレムズ君が取り戻そうとするとは予想していなかったですから。でも、可能性はあります。クリュミケールは何処にいますか?」


◆◆◆◆◆

金の肩まで伸びる髪を瞳と同じ色のリボンで結び、ヒラヒラと風に揺れる。
黒を基調とした服を身に纏い、頬に伝う汗を手で拭いながら、エメラルド色した瞳は空を見上げた。
ーー晴れ渡った青空だ。
ニキータ村がよく見渡せる場所‥‥そこにしゃがみこみ、クリュミケールは作業をしていた。

サクッ‥‥後ろから軽く草の音と共に足音がして、クリュミケールは振り向く。その姿を確認して、クリュミケールは目を丸くした。

「久し振り、ですね。クリュミケール」
「お前は‥‥確か、クナイ‥‥」

思い出すように言い、

「そうか‥‥生きていたのか。それで、今さら私の前に現れてなんの用だ?」
「それは僕の台詞ですよーーあの状況からよく生きていましたねぇ‥‥まあ、君と雑談をする気はありません。要点だけ話します」

そう言って、クナイは簡単に話し出す。

レムズは親友が死んだ場所へ行く旅をしていて、カルトルートはそれに付き添っていた。
自分がレムズの知り合いで、彼が望んだように彼の記憶を少し消したこと、そして今からそれを解きに行くこと‥‥
それをクリュミケールに話した。

「そんなことが‥‥そうか、レムズとカルトルートはそんな旅をしていたんだな。二年前はあまり‥‥話す時間がなかったからな‥‥それで、私に話して、私に何ができる?私だってもう、魔術を使うことはできない」

話を聞かされたはいいが、それを聞いても何もできはしない。

「君は例外なんです。唯一‥‥生き残ることが出来た神。他の神が世界から滅されたと言うのに、君だけが世界に残った」

彼の言葉を聞き、クリュミケールは俯く。
あの時、世界の心臓を討った時、確かに自分はハトネと共に消えるはずだった。
なのに、自分だけが世界に帰ってきた‥‥
クリュミケールは首を横に振り、

「だからと言って何が‥‥」
「力を貸して下さい、クリュミケール。君に頼むのは嫌ですけど、僕はレムズ君を守らなければいけない。彼のためにも」

クナイの言っていることはよくわからないが、

「そりゃあ‥‥レムズは仲間だ。だから、手は貸すよ。私は何をすればいい?」
「レムズ君の旅の最終地点に僕と来てくれるだけでいい」

それだけ言われて、とりあえずクリュミケールは頷いた。

「じゃあ、行きましょうか」

なんてクナイが急かすものだから、

「ちょっと待ってくれ。今すぐにか?いきなりすぎてなんの準備もしていない。それに今、ここに種を植えてるんだ」
「種?」

クナイは不思議そうに覗き込む。

「ああ。ニキータ村の皆への、ここに建ったハトネと‥‥レムズの友の墓への手向けとして、さ。満開の花を咲かせてやりたい。だから、先に家で待っててくれ、すぐに行くから」
「くだらないですね」

と、クナイは肩を竦めた。
黒が基調の服を身に纏い、その行為はまるで、罪滅ぼしなのか‥‥

「君は僕が憎いでしょうに‥‥」
「え?」

背後から聞こえた声にクリュミケールが首を傾げれば、

「シェイアード・フライシルのことですよ。彼に致命傷を与えたのはロナスとはいえ‥‥僕も共に居た」
「そうだったな‥‥でも、もう過ぎたことさ。もう、あの日々を、何も憎む必要なんかない。終わったんだ、あの戦いは、全て」

それだけ言って、クリュミケールは髪を結んだリボンに手を触れ、それからまた、種植えの続きを始める。
クナイはそれを静かに見て、踵を返した。

村に戻る途中で、クナイはニキータの人々の墓とは違う場所にある二つの墓標を見つける。

「ハトネ‥‥か。それで、こっちが‥‥」

近くに建ったもうひとつの墓標に目を移し、

ーー我が親愛なる親友、ロファース・フォウル

その名を見て、心が締め付けられる。結局、救えなかったのだ。自らの過ちを、償えなかったのだ‥‥

「ねえ、ロファースってどんな人だったの?て言うか、あんたも知り合い?」
「!」

後ろから声がして、クナイは慌てて振り返る。そこにいたのはカルトルートだった。

「‥‥ええ、僕にとっても大切な友人でした。とても優しくて、迷いやすくて‥‥でも、強い心を持った人だった。僕もレムズ君も彼も‥‥ほんの数日だけの友達だったんですよ。そうですね、たった二日ほどの‥‥」
「え‥‥!?それだけだったの!?でも、レムズはその数日の友達のために、何十年も悩んでるんだね‥‥」
「レムズ君にとって、ロファース君と僕が、初めての人間の友達でしたから‥‥だから、僕らは特別なんです」

そう言ったクナイをカルトルートは見上げ、

「あんたは‥‥術とはいえ、レムズに忘れられて寂しくないのか?」
「‥‥一番寂しかったのは、悲しかったのは‥‥ロファース君を失ったことと、レムズ君が今もこうして苦しんでいることです。僕は、いいんですよ」

そんな彼をしばらく黙って見つめ、

「まあ、まだ信用はしてないけどさ、あんた‥‥完璧な悪い奴じゃ、ないんだな」

カルトルートに言われて、

『わからないけど、怪しいんですけど、悪い人じゃないって、俺にはわかります』

『お前もさ、本当は良い奴なんだろうなって‥‥なんとなく思うよ』

かつての二人の友の言葉とそれが重なって、どこか懐かしく、温かい感覚に包まれた気がした。

(カルトルート君、ありがとう。レムズ君の傍に居てくれて、友達になってくれて‥‥友達である僕が傍に居てやるべきだったのに、それは絶対に出来なかったから。レムズ君が独りじゃなくて本当に、良かった)

目の前の青年に、心の中で礼を言う。すると、

「それでさ、僕も一緒に行っていいか?レムズは相棒なんだ。僕も力になりたい。何もできないけど‥‥少しでも‥‥」

いきなりのカルトルートの申し出だった。
その姿がまるで、かつて少年だったレムズの姿と重なる‥‥
恐らく断られると思っているのであろう、そわそわとカルトルートは目を散らつかせている。けれども知っていた、

「君みたいな子はダメと言っても必ずついて来るでしょうしね‥‥いいですよ」

そのクナイの返答に、

「そっ、そうか‥‥!って‥‥子ってなんだよ!これでも僕はもう大人なんだぞ!」

カルトルートは怒るように言うが、

「なんだクナイ‥‥まだこんなところにいたのか?って‥‥カルトルートじゃないか!久し振りだな‥‥」

村に戻る途中のクリュミケールがこちらに向かってきて、カルトルートの怒りは収まっていく。
カルトルートはぽかんと口を開け、

「おっ‥‥お姉さん‥‥本当に‥‥無事だったんだね‥‥」
「ああ、なんとかな‥‥クナイから話は聞いたよ。大変な旅をしていたんだな」
「‥‥」

再会を喜びたいところだが、なんだかお互いに照れ臭かった。共に戦ったとはいえ、過ごした期間は短くて、あまり深い話などしていない仲だからだ。

「‥‥あ。旅の途中でシュイアさんとリオラさんに会って、お姉さんが帰って来たことを聞いたんだよ」
「え?」

クリュミケールは目を丸くし、

「それは、いつ?」
「えーっと、レムズが倒れる前だから、二日前だよ。そっか‥‥シュイアさん達、まだお姉さんの顔を見に行ってないって言ってたもんね‥‥なんか、レイラフォードでフィレアさんからお姉さんが帰って来たことを聞いたらしいよ」
「‥‥そうか。フィレアさんには会ったのか‥‥」

クリュミケールは視線を落とす。
自分が世界に帰って来てから数ヶ月ーー未だ、シュイアとリオラと再会していない。
カシルから聞いたが、カシルも二年前に二人に会ったきりらしい。

(当然か。リオラは私に会いたくないよな)

そう思っていると、

「シュイアさんとリオラさん‥‥二人で世界を見る旅をしてるんだって。僕、怖そうなシュイアさんしか知らなかったからさ‥‥凄く、幸せそうだったよ。お姉さんのことも、凄く気に掛けていたよ」
「そっか‥‥今は、二人で」

遠い昔、シュイアと共に旅をしていた頃を酷く懐かしく感じ、クリュミケールは少しだけ寂しい気持ちになるが、二人が幸せそうにしているのなら良かったと感じた。それが知れただけで、本当に嬉しかった。
しばらく感傷に浸りつつ、クナイの視線に気づく。

「おっと、こんな話をしている場合じゃなかったな。とりあえず、アドル達のところに戻ろうか」


◆◆◆◆◆

「ええ!?もう行くの!?」

レムズの旅の最終地点に共に行くーーその事情を説明すればアドルは驚いた。

「ああ。すまないが、キャンドルと一緒にレムズを見ていてくれるか?」

クリュミケールがアドルに言えば、彼は困ったように頷く。隣にいたキャンドルが、

「そういや、カシルの奴、遅いな」

思い出すように言えば、

「カシルさん、出掛けてるの?」

と、カルトルートは聞いた。

「ああ。フィレアさんが本格的にラズの家に住むことになって、ラズとラズの母さんの面倒を見ることになったんだ。まあ隣同士だけど、カシルは荷物運びの手伝いをフィレアさんに頼まれててさ、レイラフォードにいるんだ。もしかしたらレイラちゃんに捕まってる可能性もあるかも」

クリュミケールがクスクスと笑いながら言えば、

「なんだかフィレアさん、カシル兄さんを使ってるよね」

と、アドルも笑う。
それを聞きながら、カルトルートは苦笑いをした。それから、一行は眠るレムズに挨拶をしてから発つことにした。

ーーカルトルートはベッドで眠ったままの彼に寄り添い、

「行って来るよ、相棒。僕には何も出来ないかもしれないけど‥‥お前は何年も走りすぎたんだ、たまには休むことも必要だよ」

そう言って、しばらく黙ってその場にいた。
クリュミケールは少し離れた場所に立ち、

『‥‥生きて‥‥帰って来る気は、あるのか?
わかった‥‥それを信じる。この先の未来は見えない‥‥だが、言葉を信じる』

二年前、彼と最後に交わした言葉を思い浮かべ、

(久し振りだな、レムズ。約束通り、私は帰って来たよ。君のことも、あまりよく知らない。だから、目覚めたら君とカルトルートのこと、たくさん話を聞かせてくれよな)

心の中で、彼にそう語りかけた。
それからしばらくして、クリュミケールとカルトルートが部屋から出るのを確認し、クナイはレムズに歩み寄る。

「‥‥レムズ君ーー。本当に君は、それで幸せなのか?思い出した時、君は絶望しないか?」

そう、問い掛けた。

「‥‥どうすることが正しかったんだろう。やはり、僕にはまだ、人の気持ちというものが理解出来ないな」

そうして踵を返し、

「では、レムズ君。また会いましょう。僕の大切なーー友達として。そして、君に会いに行くよ、ロファース君。クリュミケールなら‥‥もしかしたら‥‥いや、期待するだけ、無駄か」


◆◆◆◆◆

クナイが部屋から出て来るのを確認し、

「じゃあ行くか。と言っても、私は場所は知らないけど‥‥」

と、クリュミケールが言い、

「魔術が使えれば楽に行けるんですけどねぇ。どこかの馬鹿女神様が魔術を世界から無くしてしまったから」

クリュミケールを見ながらやれやれとクナイがため息を吐くので、クリュミケールは嫌な顔をして彼を見る。

「ああ、ごめんなさい。本人が目の前に居ましたねー」

わざとらしくクナイは謝った。そんな険悪そうな雰囲気に、カルトルートは居心地の悪さを感じる。
クリュミケールは肩を竦め、

「ーーで、何処に向かえばいいんだ?船に乗るのか?」

特に言い返すことはせずにクリュミケールが聞くと、

「実は僕も途中までしか知らないんだけど、ファイス国から船に乗ろうとしていたんだ。そこで、レムズが倒れて‥‥」

カルトルートが言えば、

「場所は僕が知ってます。そうーーとりあえずファイス国に行きましょう」

と、クナイが言う。

アドルとキャンドルにレムズを任せ、三人はニキータ村からファイスへ向かうことにした。

ニキータ村を出れば、相変わらず緑豊かな草原が広がっている。

「妖精王様は元気にしていますか?」

歩きながらクナイが聞いてきて、

「‥‥ラズ?さっき言ってたろ?フィレアさんが引っ越すって話。元気にやってるよ。っていうか、ラズと知り合いなのか?」

クリュミケールが怪訝そうな顔をして聞けば、

「そういえば、お姉さんはあの時いなかったけど、あの塔で僕らはこいつと対峙したんだ。その時もザメシアの名前を口にしてたよ」

そうカルトルートが言う。

「いったいお前は何者なんだ?」
「君に答えると思いますか?」

クリュミケールの問いに、クナイはすぐに返した。

「僕はレムズ君の知り合い。それだけでいいじゃないですか」
「‥‥なんかお前、お姉さんに冷たくない?」

カルトルートが言えば、

「そういえば、カルトルート君。君とレムズ君はどこで知り合って今の関係になったんです?」

なんて、話を変えてくる。カルトルートが何か言おうとしたが、

「あっ、それは私も気になるな」

クリュミケールがそう言うので、

「‥‥ええっと‥‥まあ、お姉さんが知りたいなら話すよ。仲間、だし」

カルトルートは記憶を辿り、幼き日を思い返した。




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