ゆぎお | ナノ



夜這いG

※現パロ
※アストラル→アスト、No.96→ミズト
※ミスト女体化
※百合です



最近、起きたらいつもミズトが横に寝ている。いつも薄いタンクトップ一枚、ショートパンツという破廉恥極まりない格好で、横に寝ている。
いつ部屋に入ってきたかもわからない。気配も悟られず、布団に潜り込んでいる様には感心するが、言いたいことはただ一つ。

「ミズト。寒いなら服を着ろ。私に引っ付くな。」

乱暴に引っ剥がすと、眠そうな目を擦りながらも恨めしそうに睨まれた。そして懲りずにくっつこうとすることに、アストはため息をつく。

「何故寒そうな格好をしている。風邪をひくぞ。」

「あったかいからいい…」

「何が暖かいものか。見ているこちらが寒くなる。」

肩を出し、太股まで剥き出しは冬に相応しい格好ではない。それにふくよかな胸を見ていると、不機嫌にもなる。
外界で冷やされた手で太腿を触ってやれば、面白いほど体が跳ねて悲鳴が上がった。やはり寒さに強いわけではないらしい。

「なにすんだよ!」

「こちらの台詞だ。寒いくせにそんな格好で何をしている。」

「オレの勝手だろ!」

抵抗して胸に頭を押し付けてくるミズトに、アストはため息をついた。そこまで大きくはないが、柔らかい胸が気持ちいいのだろう。枕代わりに落ち着き、おとなしくなったミズトは動く気配すら見せない。

「理由があるのか、ただのバカなのか、はっきりしろ。」

「どっちでもない。」

「なんだ、ただのバカか。」

胸にぐりぐりと頭をなすりつけられ、少し感じてしまい変な感覚に陥る。
抱きつくというより、纏わりついてくるミズトに、アストは顔を赤くしてため息をついた。

「寂しいんだな。」

「そんなわけあるかっ!寒いだけだ!」

「寒いなら服を着ろ。」

「布団の中なら寒くねーし。」

「ならば離れろ。」

無言になり離れまいと力を強めるミズトに、アストはため息をついた。ここまで分かり易いなら、素直になればいいのに。意固地でプライドの高い妹には溜め息が漏れる。

「素直になれ、ツンデレ娘。」

「うるせえまな板。男みたいな体しやがって。」

「うるさい牛ちち。誰がそこまで大きくしたのか忘れたか。」

「ひぃやっ…」

冷たい手で、服の中を弄ってやれば甘さを帯びた悲鳴が上がった。衝撃で揺れた胸のボリュームに、またアストの眉間に皺が寄った。

「セクハラ!!変態!!触んなバカ!!」

「恥女に言われたくないぞ。寒いなら服を着ろ。触られたくないなら1人で寝ろ。」

胸を隠すが、腕の間から溢れてしまっている。だが、すぐに寒くなりアストに抱きつき、挙げ句には足と足を絡めてくる始末。また肩に触れてはみるが、寒さに震えながら睨みつけてくるだけで、離れはしない。

「仕方のない奴だ。」

布団をかけ直して抱き込んでやれば、嬉しそうに胸へとすりよってくる。子供をあやすように頭を撫でてやれば、微睡み目が閉じて長い睫が誇張される。

「アスト…」

「ん?」

「柔らかくて温かい…」

親の記憶なんてない。
そのため体だけではなく、心も寒かったのだろうか。アストの腕にすっかり安心した幼い表情で、寝息をたて始めたミズトに怒る気は失せた。それどころか、母性が生まれる。
赤ん坊をあやすように、リズムを刻んで体を叩いてやると嬉しそうに身じろぎをする。
服越しに胸の果実に吸い付こうとするのは、無意識の甘えだろうか。鉄拳で制裁をしようとして、やめておいた。

たまには、甘やかしてやるのも悪くない。

+END

++++
お題:夜這い96アス96
雌雄同じ、別個で悩みましたが同じ二パターンにすることにしました。

14.12.17

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