秋の夜逃げ
秋の夜長企画に参加したものたち。

秋雨も冷たいので家へどうぞ
のぞみを言えば叶えてあげる
夜はまだまだこれからなのに
逃げなくたって食べないのに

"家の庭に埋めたアレ"の場所から、何かが生えていた

いつだって哀しい
まだ終わらせない
だって呼ばれない
つもる話すらない
てこでも動けない
哀しみに溺れたい
しがらみはいたい
いつまでも哀しい

紅葉に隠した頬
色良い返事なし
のんだくれ芋煮
夕暮れに言い訳
例題すら解なし

罪はきみをひとりにしたことです
ともに生きてみたかったと今さら
罰として瞼の裏側には常にきみを

動きだした車輪の音が大きく響く
揺られる最終電車に背中を預けて

いつだってなんだって別れは痛い

秋の夜には現実逃避
のけものになる予感
夜の闇で全て染めて
長い言い訳は不必要
にがいものにも蓋を
ままならない僕の心
たしかに感じた温度
逢引きは路地裏にて
いっとう暗い夜の話
またしても敗北です
しらないことも幸せ
ようこそ秋の終わり
うまく逃げられた?
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