さよならも独り言

神様にはなれない
永遠に土の下の僕
さよならも独り言
誰も僕を知らない
未来は明るくない
一番闇の深いとこ
残響が唯一の友達
つまるところ孤独

きっとこれが最後の賭け
さよならだけは笑顔で
想い出を埋める準備
無惨なハイヒール

闇から聞こえる手招き
僕を連れて行かないで
彼岸はきっとまだ早い

ぼくらだけのひみつの花園
このままふたりで溺れたい
波間に揺れて消えてよ明日

秒針の鳴る音を数えるだけのお仕事です
文字も僕を嘲笑うかのように踊りだす夜
吸血鬼だったら堂々としていられたのに

不満ばかりの報われない生
幸せになりたいだけなのに
自分語りがやめられないね
慢性的な愛情の不足が死因

最後の逢引きのはじまり
後ろは振り返らないまま
のぞかれたくないこころ
デートで泡となり消える

きみに愛を伝えることすらできない
死んでもいいけどきっと今じゃない
きみの心に刺さるための刃を探して

シンデレラの真似事
ふたりだけの舞踏会
解けない魔法の指輪

隣のぬくもりがひどく恋しい
滲んで見えない最後の言の葉
消える残り香はもう掴めない
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