残暑
逢坂さんの残暑まとめ

眠れない夏、夜明けはすぐそこ
煙でぼやけた越えられない一線

此岸と彼岸の境界で
送り火の煙に想いを馳せて
幾年過ぎようとも、隣にあなたがいないことには慣れそうにない

立ち昇る煙に在りし日を想う
鼻を刺す匂いに郷愁
霞んだ景色もこのひとときのみ、

微睡みの中の逢瀬
掴めない陽炎の向こう側
熱に浮かされて口をついた睦言

ほのかに秋の匂いがした、九月末
ガラスの向こうに聞こえる蝉時雨
風鈴の涼しげな音色がすぐそこに
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