為せば成る



私は正直言って、俊のダジャレはあまり好まない。というのも、ダジャレのよさがまだよくわからないのだ。
私はそれを正直に言ったら、デートに誘われた。まぁ、デートと言ってもダジャレ訓練というものなんですけどね。
だが、嬉しいのはどちらも一緒だ。実際、今、俊はこうして嬉しそうにダジャレについて話しているのだから。

「だから、ダジャレは奥が深いんだ!」
と嬉しそうに、キラキラとさせながら俊は言った。目の前にある大好物のコーヒーゼリーを残してまで熱く語っていた。
私は苦笑いしかできなかった。

「あ、そうだ。これ、ダジャレの本を持ってきたから読んでみてよ」
突然、話が終わったかと思いきや行っさんつの本が出てきた。渋い感じの表紙で、ダジャレ成功、の文字が筆で描かれていた。

「え、あ、ありがとう」
このページ面白いからな、とか、あ、思いついた! とか、色々ダジャレのことになると人が変わったように話す彼。怖いです。

「頑張ってダジャレ磨こうな!」
手を差し伸べられた。私はそれを握らざるを得なくなった。
よし、こうなったらとことんダジャレを磨いてやる! 私は、自慢の負けず嫌いを発生させた。家に帰って、即読んだ。そして、試しにダジャレを作ってみた。
なかなか、いい出来なんじゃないのか? あぁ、明日が待ち遠しいな。


(彩花までダジャレ好きになったの!?)
(彩花、それ、キタコレ!!)

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