魔法のコスメで

平井君のヒッティングマーチ。
それのお陰で、彼のあだ名は『アッコちゃん』になってしまっている。
彼自身は、嫌がっているようだ。
けれどもそのあだ名は全校生徒に呼ばれるようになってしまった。


「あっ子ちゃんねぇ。可愛いじゃん。
翼くん顔可愛いからピッタリだよ」

「あんまり嬉しくないよ」
翼くんの隣では自分の方がいいと騒ぐエースがいた。
スゴくめんどくさい。

「でもさ、そのあだ名のお陰でモテてるも同然じゃない?」
そう言うと、翼くんはそうかもしれない、と言う。
エースは怒ってどこかに行ってしまったようだ。
たぶん、多田野君の所辺りに行ったのだろう。

「嘘だよ、嘘。
 翼くんのカッコいいところを見たから、告白してるんだよ」
そんな事を言うと、翼くんはえ?という。
今思うと、変な事を言ってしまったと後悔した。

「そ、そうかな」

「そう、そうだよ!」
翼くんに顔赤くない? と言われたが、太陽のせいだと言い張った。
だって、恥ずかしいじゃん。
好きな人があなただって言うのは……。

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