僕の隣にはいつも君がいて

「鳴ー? 奥さんとはどうなの?」

「ブッ……は、はぁ?」
奥さんって……おいらの奥さんお前なんだけど。
つい最近、おいらと彩花は結婚した。ということで、彩花は新妻だ。
だが、うん。おいらは浮気してないから! 本当に。


「お、奥さんって? 上手くやってると思うけど……
 彩花は? どう思う?」

「え? 私?
 うーん、どうなんだろ? 上手くやってる……と思う」

「はぁ!? 上手くやってんだろ!」

「なに怒ってんの? 鳴」

「だーかーら、おいらとお前は……上手く……いってないって……」
先ほどまで騒がしかった部屋が静かだ。
前を見ればいつのまにか消えているテレビの電源。
俺の手の中にはリモコンが握られている。気づかないうちに消してたのか。


「え? 私と鳴上手くやってるでしょ? 
 この前結婚したばっかりなんだから。
 じゃなくて、鳴の奥さんって私じゃなくて……原田さんの事」

「あ、あぁ。雅さん?
 え、おいらの奥さん雅さん?」

「雅さんキャッチャーでしょ?
 あれ、鳴が夫で原田さんが妻でしょ?」
なんだ、そういう事か。
ちょっと肩が軽くなった。


「なーんだ、驚いた。
 雅さんとの話か。勿論上手くやってるよ」

そして、勿論。彩花とも上手くやってるぜ?
雅さんよりもすっごく!

(彩花ー、好きー)
(フフ、どうしたの? 鳴)
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