不朽の想い

少し曇った天気の日、テレビから歓声の声が聞こえてきた。それは、降谷暁選手がホームランを打った時のものであった。
それを見るたんびに、私は、悲しくなったり、嬉しくなったり、ドキドキしたりする。
そんな心の動きに私はついていけなくなってしまっているのは、最近気づいたことである。
「彩花、僕もやる」
「暁は休んでて。身体休めなかったら、ダメなんでしょ?」
プイとそっぽを向かれてしまった。不貞腐れた証拠だ。それでも私は暁の意を断として聞き入れないようにした。私のせいで野球をできなくなってしまったなんてなったら大変だからだ。

「彩花、いつもありがとう」
「……暁らしくなーい」
「先輩にたまにはお礼でも言えって言われたから」
でも、言おう言おうって思ってて……、なんて言われて照れない人なんて居ないだろう。
そういえば、この前もこんな言葉を言われたような気がする。
暁とは、中学生の頃から付き合ってて、高校では違う学校となった。でも、卒業後、暁は北海道に来た。いや、正確には帰ってきた。
その時にも言われたような気がする。

「彩花と結婚して良かった」
私も! なんて言えば、照れる、と言われた。だから私はもっと照れたんだと思う。
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