頑張った結果がこれです

頑張ればなんとかなる。彼はそう呟いた。確かに呟いたのだ。でも、それは現実とは、全く噛み合わなかった。

「栄純、降谷君、この点数は何かな?」
「……頑張った結果です」
「右に同じく」
二人はそういって、うつむいた。今回はいけると思ったのに! 栄純は分からなくもないけど、降谷君は見るからにできそうなのに! 人は見た目で判断してはいけないってまさにこの事だな。

「御幸さんに怒られるの私なんだけど」
「僕が守るよ」
「あはは、イケメンなこというね」
「あ、俺も守ってやる!」
「一人で十分だよ」
なぁに!?と、栄純が言うと降谷君は無視していた。それが一番良い対象法だよ。

「まぁ、とにかく、栄純と降谷君はちゃんと勉強する事。アンダスタン?」
「……何で僕は名前呼びじゃないの?」
降谷君、それ多分今一番どうでも良いことだと思うよ。私はそう思いながらも、栄純とはクラスが一緒だからだよ、と言った。信二も名前呼びなんだけどな。
「あ、もしかして……暁君?」
私がそう言えば、コクりと頷いた。嬉しそうだった。
「彩花、降谷の言うことなんて聞かなくて良いんだぞ!」「君がどうこう言う義理はないよ」
「なっ!? 難しい言葉を使いやがって……」
どや顔の降谷君。あ、なんか可愛いかも。栄純は犬みたいだから、可愛いのはわかってたけど。
「とりあえず!! 彩花を守るのは俺だ!」
「いや、僕だよ」
あれ? これってまさか、三角フラグ?
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