「彩花さん、おめでとうございます!」
なんて貴子を筆頭にマネージャーの子たちから言われる。
おいおい、もう結構広まってるではないか。
さっき、オッケーして何分経った? 8分しかたってねーよ。


「あ、ありがとう」
私は笑顔でそう言うと、哲の居そうなところに行った。
あ、居た居た。
雨天の時、自主練の時に使う部屋。体育館より広い。


「てーつー?」

「あぁ、彩花。今、彩花の話をしていたところなんだ」
いや、後ろに居る亮介の笑みが怖すぎて、
寒気がするんですけど……。


「綺麗なお方! おめでとうございやす!!!
 キャプテンは良い人ですよ!! お幸せに!」
沢村君は礼をしながら言った。
あぁー、室内だから響く。

「沢村君、私、『綺麗なお方』って名前じゃないよ?
 彩花で良いよ。」
っていうか、この前『彩花先輩』って呼んでなかったっけ?

「え、彩花……さん?
 おぉ!! 彩花さん!!」
沢村君は嬉しそうに言った。
あ、倉持に殴られた。


「哲、マネージャーにもあの事言ったの?」

「ダメだったか?」

「ううん。ただ、情報が広がるの速いなーって」

「あいつらが大声で言っていたからな」

「あぁー。なるほどね」
まぁ、哲がいろんな人と世間話とかする光景とか
目に浮かばないし。
きっと、純とか沢村君辺りが言いふらしたんだろうな。





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