「ありゃ駄目だ。
 あいつらに未来はねぇ」


その言葉が、その年の私のワーストランキング1位の言葉であった。



その言葉を言ったのは私と同級生の東君。
まぁ、彼も良い人なので悪気があって言ったわけではなさそうだが……。
それでも、私は許せなかった。



その言葉を聞きながら、苦笑いをする一年下のクリス君。
うん、さわやかである。


まぁ、とにもかくにも、
私は今、その一年生たちの練習相手になっていた。




*




「あざしたっ!!」
よく聞き取れないけど、その時はそう言っていたと思う。
たぶん……。

私は特別、上手いって訳ではないけれど
中学時代は野球をやっていた。(万年補欠だったが)
だから、こうして選手たちの練習の手助けをしていた。

挨拶をきいて、私は野球日誌をかきはじめた。

最近になってからというもの、結城君のバッティングが日に日に
良くなってきたように思える。


「何か、秘策でもあるのだろうか……」
私はそんな事を考えながら、日誌を片づけ
後輩マネと一緒に片づけをした。


1/5


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -