俺達は誰だ!!
王者せーどう!!

一年生トリオが大声をあげて言っていた。
といっても、聞こえた声の主は沢村君だけだが。
沢村君の両端には、顔を赤くしている亮介の弟君。
そして、もう片方には、嬉しそうにしている降谷君の姿があった。

そんな一年生の周りには気が付けば人が集まっていた。


「彩花さん!!
 来て下さい!! 早く!」
なんていう言葉が室内に響いた。
ふと我に返ると、皆の視線がこちらに向いていた。


私は、応える前に、駆けていた。
駆けている間に、倉持が沢村君を蹴っている姿が見えた。
……兄弟みたいだなー。


「彩花さん。ささ、こちらにどーぞ!!」
沢村君はそう言って、私は哲の隣に立たせられる。
お心遣い、ありがとうございます。


「よし、皆、いいな?」
哲がそう言うと、皆は待ってましたと言わんばかりの行動であった。
胸に手をあて、哲を見る。
私も皆に合わせて、胸に手をあてる。




「……俺達は誰だ?」



哲の言葉に、皆が大声で応えた。



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