それから、数カ月たったある日。
哲たちは二年生になり、私たちは三年生になった。
朝の練習を終えて、私はあの例の二人に話しかけていた。
「御幸……くん? 凄い名前だね。
竹取物語思い出しちゃったよ」
「ハッハッハ。良く言われます」
御幸の第一印象……イケメンと言うとてもずるい奴である。
でも、友達が居ないそうだ……昼ご飯誘うか。
「倉持くん? あれ、君もなんか……」
「ヒャハハハ、竹取物語ッスよね?
御幸がなんか言ってましたし!」
「あ、そうなの?」
倉持の第一印象……元気のある子だった。
そして、倉持も御幸同様友人が居ないとの事。
「昼飯誘うかな……」
私はそう呟きながら、タッタと仕事を進めた。
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