跡地化宣言

2016.10.29.Saturday

早過ぎる跡地化、済みません……いや、本格的にアルファポリスのエッセイ・ブログ大賞に向けて、なろうで更新を始めたので、今後は早い内に小説のレイアウトでまた改めてサイト内でも加筆修正版を載せたいですが、当分はなろうでのみの更新とさせて頂きます。

簡単な一言呟きみたいなモノは、こっちで呟いてる可能性もありますし、なろうでは載せませんが(一話400字ないといかんので……)、とにかく主体は本格的に向こうになります。

後でここからもリンクを貼りますので、宜しければ見てやって下さいませ。

それでは、あちらでお待ちしてます(^0^)/


11:45|comment(0)

男女の別

2016.09.11.Sunday

『男女七つにして席を同じうせず』

……という言葉、皆様も聞いた事があると思います。
細かい所が違ってるかもですが、ご容赦を。

とにかく、『七歳になったらもう異性は隣に並ぶもんじゃないよ』というニュアンスの言葉です。

さて、朝鮮王朝始まると、国教は儒教になります。
国教……と言ってしまうと宗教みたいですが、とにかく国の根幹みたいに国民に叩き込まれた訳です。

例えば、儒教的観点から見る慣習に、

・親、主の犯罪を目下の者が告発してはいけない(国家反逆罪とか王室反逆罪は別)
・親、主が間違っていても目下の者が意見してはいけない

など、ちょっと理不尽なものもあったりする訳ですが、それは今は脇へ置きます。

それとは別に、

・女性は、家族以外の男性に顔を晒してはならない

というものもありました。
イスラム教みたいですけど、儒教にもあったらしいです。

そういう訳で、韓流時代劇や私の書く作品中のように、現代宜しくフツーに女の子が外を歩いたり、男の子と話したり、といった事は残念ながらなかったようです。
どーしても女性が外に用事がある場合、長衣(チャンオッ)やスゲチマ、ノウルで顔を隠したり、両班だったら輿に乗ったり、とにかく『家族以外の男性に顔を見られない』工夫に奮闘していたらしいです。

しかし、創作世界でそこまで史実に忠実にやると、はっきり言ってつまらないし、出会いはないし、ドラマチック期待できないし、のないない尽くしのバーゲンセールになってしまいますので、まあその辺は架空と開き直っても大丈夫でしょう(何が)。

―――以下、用語解説―――

※長衣(チャンオッ)、スゲチマ…頭から被る外套のようなもの。
時代劇を見ると、女性がマントのように肩に掛けたり、腕に掛けて持ってたりします(……あんまり意味がないかも/汗)。

※ノウル…笠の端から垂らしてある、シースルーの布。


11:22|comment(0)

女性の記録

2016.08.13.Saturday

日本でも平安時代はそうですが、朝鮮王朝の時代も、大抵女性の名前は残っていません。

いえ、残っていると言えば残っているのですが、例えば『●●チェ氏』と行った具合で、苗字しか残っていません。
王室の女性は、それでも父親の名前は残っているんですけど……。

稀にフルネームが残っている女性は、8割方悪女(笑)。
悪女でもフルネームが残ってない人もいますが、悪い人は何でか記述が多いような気がするのは何でなんだぜ(ギャフン)。

模範的で理想の王妃である程記述に乏しく、好きに妄想捏造してくれ給へと言わんばかり。

良い人(非悪女)でもフルネームが残っているのはファン・ジニとか大長今(テジャングム)辺りでしょうか。
この二人に関しては、日本では『チャングムの誓い』や『ファン・ジニ』でお馴染みですので、今更私がくどくどしく言う必要もないでしょう。

また、悪女に関しても『チャン・オクチョン(禧嬪チャン氏)』『チョン・ナンジョン』『チャン・ノクス』等はやはり有名ですね(ちなみに彼女達は、俗に『三大悪女』と呼ばれています)。
後は文定王后ユン氏、貞純王后キム氏等。

……後々暗殺されちゃう皇后ミン氏辺りに関しては、ほぼほぼ未勉強(不勉強ではなく)だもんで、突っ込まないでいて下さると有り難いのですが。

さて、これから書きたいネタの一つに、サン(正祖)×宜嬪ソン氏の話があります。
まあ、ドラマ『イ・サン』のサンとソンヨンのラブロマンスなんて、先に本家本元でやっちゃってるので、二番煎じと言えば二番煎じなのですが。

このドラマで使われた宜嬪ソン氏の名前ソンヨンは、勿論創作です。
繰り返すようですが、基本、王室の人でさえ、女性は大抵下の名前は残ってません。

稀ーにオクチョンやノクスのように残っている女性もいますが、本当に稀な例です。

さて、サン(16歳)×宜嬪ソン氏(16歳)の話は、実は賞に応募する際に、一度書いてます。
落選しましたので、また練り直して再挑戦するつもりなのですが、先日、たまたま某ウェブ百科事典の宜嬪ソン氏のデータを見ていたら……

名前残っとったがな…o(゚◇゚)o…

勿論、某ウェブ百科事典ですから、百パー信用できるソースかは定かではありません。
実録に明記してあるよりも多い子供の数が(某ウェブ百科事典に)載っている王様もいたりしますが、私が所持している実録は日本語訳&要約バージョンですから、「……これにたまたま載ってないだけかも……」とか思ったりする訳です。

宜嬪ソン氏の記録は、『(略)名は徳任。(略)』とかサラっと書いてあって、愕然としました。
「へー……名は徳任……って、誰の名前?」
と思わず二度見。
翻訳機で確認したところ、『トギッム』と読むらしいです。正確なところは分かりませんが。
まんま読んだら『トクイム』でもよさ気だし、寧ろそっちの読み方の方が個人的には好きなんですけど、ハングルの法則に則って読むと、前者の方が正解ぽい。

後日、韓国人の知人(正確には母の知人なので、母から訊ねて貰いました)に窺ったところ、『ドクイン』だと教えて下さいました(ヒロインの名前としてどうよ……(T-T))。

『臨海君』も『イムヘグン』と『イメグン』と二通りあるんですが、実録には後者で記されてるので、私は自作品の中では後者説を採ってます、というのは余談。

しかし、それにしても、……どうしようかな、色々と。


14:00|comment(0)

絶版史料(愚痴)

2016.08.05.Friday

これも結構多いです。
今までに購入しようと書店で取り寄せを頼もうとしたら、

「もう在庫がないみたいですねv」
「絶版になってますねー(^^)」

と言われたのが、合計3冊orz

出版年見たら、一番古い本でも2012年すよ、まだ四年しか経ってないのに、絶版とか有り得ないし!(T-T)
ただでさえ日本語史料少ないのに、絶版とか本当止めて欲しい。

ちなみに、「あ、後一冊残ってました!」とか言われたのも一冊。
滑り込みセーフで最後の一冊を入手したらしいのもありました。どの本、とは言いませんけど。

昨日、取り寄せ依頼しようとした本は、2013年初版で、多分重版しなかったんすね……。
駄目元で出版社に問い合わせてみようかなぁ。


10:19|comment(0)

日本語訳された史料には間違いもある

2016.07.28.Thursday

世子(セジャ)イ・ジルとイ・イチョムのキャラ設定資料を作っていた時の話です。

前にも仁祖反正の話は書いたので、二人の関係性については知ってました。
もう作中にも出ている通り、ジルの奥さんの祖父ちゃん(外祖父)がイチョムです。

で、ジルの家族のプロフを書きながら、史料Aを確認しました。

「えーと、ジルの奥さんはパク・スンジョンの娘ね。で、パク・スンジョンは1562年生まれっと……」

ここで、ハタと気付きました。

……何かおかしくないかと。

だって、ジルの奥さん……と毎回書くのもアレなので、以下は作中の仮名でソンオクと表記しますね(『ソンオク』は私が勝手に付けた創作です、実名残ってないので)、ソンオクは、イチョムの外孫、という事は、イチョムの娘の子である筈です。
そして、スンジョンの娘という事は、イチョムの娘とスンジョンが結婚してソンオクが生まれたという事になります。
ここだけ聞くと、何も問題ないように聞こえるかも知れませんが、スンジョンと舅であるイチョムは、二つしか違いません。

そして、ジルとソンオクの間に長男(生まれた年内に早世)が生まれるのが1614年……ジルが16歳の時に最初の子が生まれる訳で、という事は当然ソンオクも子を産める年でなくてはなりません。
ジルと上下2歳くらい違うとしたら(例によって、生年不詳なんで)、14歳……だと厳しいですかね。
でも、それくらいだと仮定すると、最低でも14年以上前にイチョムの娘とスンジョンは結婚している必要があります。
しかし、繰り返しますが、スンジョンとイチョムの年齢差は二つです。
いくら何でも、二つしか違わない男に娘を嫁がせるでしょうか。
イチョムの結婚がどんなに早くても、両班ですから(これが王室だとまた話が違って来るんですけど)、15歳くらいと仮定して(←しつこいようですが、史料無しorz)、すぐ生まれたとしても16歳の時の子だとすると、その時14歳だったスンジョンが、生まれたばかりの赤子と婚約する特別な理由があったと考える方が不自然です。

絶対おかしい、この史料A間違ってるだろ、とネットでスンジョンの名前で検索掛けましたら、案の定でした。
と言っても、ハングル版の史料とウィキペディアしか引っ掛からなかったので、翻訳して調べたら、『孫娘が世子嬪になって云々』という文言がしっかりと。
ついでに家族の名前までちゃんと載ってました。

『息子 朴自興(パク・ジャフン)
妻(多分……翻訳機に掛けたら、全然意味の違う言葉になってましたが、多分合ってる)イ・イチョムの娘』

とあったので、間違いありません。

ああ、よかった……危うく意味のない年の差婚になる所でした。

それにしても、38歳くらいで、もう孫が出来るって……(目眩)。


17:14|comment(0)

cal

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