※注意って程でもないと思うけどグレイゾーンな一枚 「名前」 「はい」 何でしょうと後ろをたった今書き終えた報告書を束ねて振り向いた瞬間、足場がなくなり、後ろに倒れる。 後頭部を打ち、体が自然に丸まろうとしているのにそれを邪魔する重さ。 目を開けるとぎらりと光る黄緑。それで重さの正体を把握し、焦る。 「三成様、一体何を、」 意思がつかめず、そのまま返事を待ってると両手で俺の顔を挟む。 「私を孕ませろ」 「は…はい?」 耳を疑った。 孕ませろとは一体。 「私を極端までに愛し、種を植え、孕ませろ」 どう返事すればいいんだ!? これは冗談か!?大谷に何か吹き込まれて訳も分からないままからかわれてることに気づかずにいるとか、そんなのか!? 「私は三成様を孕ませることはできませぬ」 改めて目を見て言うが、どういうことだ、相手は本気だ。 「じゃあ、狂わせろ。私に貴様をとくと刻め。愛せ。私を愛せ」 「三成様。お気を確かに。」 酒の匂いは微塵もしないから酔っているのではなさそうだが 「拒絶するのか」 俺の髪を一撫でし、耳元で囁く。どうしようもなく悲しい声だ。 しかしそう思ってる間に彼は俺の手を自分の腰に当て、少し嬉しそうに震えたのは見逃さない。 「責任を取れ」 露わになる (ヒヒッ、三成めやりおった) (大谷、腰が治ったら貴様を一発ぶつ) ――――――――――――――――― 三成は強引だと思うなぁ。鈍感というより酔いしれて爆発する感じの。 もう少しどろっとした雰囲気にしたかったけどつんだ。 20120109 prevnext |