「ぎしぎし」

「は?」


仕事中だって言うのになんだよこいつ。


「こんにちはぎしぎし」

「ぎしぎしって……何それ俺の事?」


俺名前あるんですけど。名前っていうか…呼び名っつーか…とりあえずぎしぎしだなんてそんな擬音で呼ばれる気はない。


「え?違うの?」

「違ぇよ。ドーラクってんだよ。真っ二つに切んぞ」

「ふーん。ぎしぎしって腰細いな」


急に腰撫でてくるから何事かと思った…ってほんと何事。



「触んな気持ち悪ぃ。殺すぞ」


「殺したら伊佐奈さんに殺されないか?」


「気分的に殺すっつー意味だ。ってか、いい加減離れろ」


肩から生えたハサミでこいつの髪をひと束ばっさり切る。


「照れ隠しか。可愛いね」


「スキンヘッドになりたくなければ今すぐ俺の前から消えることだな。ギシシッ」


はーいと間抜けた声で俺の腰から手を離す。

触られたところが気持ち悪いくらいに暑くてくすぐったい。


「俺さ、蟹好きだよ」


「はぁ?」


「かにかまとか」


「しね」



(好きって言葉にちょっとだけ期待してしまった俺をどうにかしてくれ)

―――――――――――――――――――

主が全然セクハラしてなかったので。

主はやましいこととか全然思ってないです。素直です。なんで別に変態とかえろいとかそういうわけじゃなくて、スキンシップ多いってなだけです。

でもセクハラと認識はされるかんじで。(

20110827


prevnext








人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -