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「うまい。ねえおいしい。すごい、明日も作って。」
「おーいいぜ。」
燈夜はお昼にチャーハンを作ってくれたんだけど、めちゃくちゃおいしくて夜ご飯もお願いしたら作ってくれた。ハンバーグおいしい。
自分で作るのはめんどくさいし、食堂も人が多いらしくてめんどくさいし、燈夜がおいしいご飯を作っていいことしかない。すごい、感動。
「お前さー篠塚と仲いいの?」
「んーんぁー…んー…入学式で隣に座ってて、俺もたれかかって寝ちゃってたみたい。それで起こしてくれて、教室に戻りながら話してたの。で、席も隣に座ったみたいな?」
「ふーん…あいつ、一応人気者ってやつだから気をつけろよ。」
「なんで?」
「人気者にはファンが付き物だろ、どこの誰だかわからないやつが人気者に近づこうとしたら気に入らねえって思うんだよ。」
「うんうん。」
「んでそのファンたちは気に入らねえって思うやつのことを排除しようとすんだよ。…制裁ってやつ?」
「あ、教室で睨まれたのはそうゆうこと。」
「は?もう目つけられてんのかよ…。んでそうゆう人気者のファンのことを親衛隊って言うんだよ、全員が全員そうゆうことする訳じゃねえけど過激派なヤツもいるから気をつけろよ。」
「うん、うーん…うん?」
「…あんまり近づきすぎんなってこと。」
「あーうん、わかったわかった。」
篠塚くんは入学したばっかりだからまだ親衛隊はないらしいけどバスケ部のエース候補で人気者でひと月もしないうちに親衛隊が設立されるだろうって。
生徒会がめちゃくちゃ人気でそうゆう人達の親衛隊はおっきいのと篠塚くんみたいな役持ちじゃない人達の親衛隊はそんなに大規模じゃないのが多いらしい、燈夜詳しいな不良みたいなくせして。
篠塚くんがせっかく仲良くしてくれそうだったのは申し訳ないけど、制裁とかになったらやだし、めんどくさいし、ちょっと話すくらいの仲が良いのかな。
「あ、燈夜にはないの、親衛隊。」
「あー…ない。」
「えーなんか意味深。」
「ない。」
「ふーーーん…。」
なんか謎の間があって超意味深だけど燈夜がないって言ってるなら信じるしかないよね。
うん、教室でも席前後だし、燈夜といよ。
「ごちそうさまでした。」
「ん、なんかお前寝そうだから先風呂いけよ。」
「え、ばれてたー?んーがんばる。」
なんかご飯食べるのに疲れちゃって寝転んだら寝ちゃいそうな気がしてたんだけど燈夜にもばれちゃってたみたいで注意される。おとうさんかな…?いやおかあさん…?
明日も学校だし、はやくお風呂はいって寝るかな。
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