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「……彩人。」
「なに?剣悟。」
「新入生に風紀はキツいだろう、しかも柊は高等部への編入生だし、まだ学校には慣れていないだろうしな。」

なんと委員長がフォローをいれてくれた…!俺はそれに便乗してすごい勢いで首を縦に振る、激しく同意ってやつ。
委員長かっこいいまじリスペクト、委員長さんって呼ばせてもらおう…。

「うーん…でも燈夜はこの子がいたほうがいいでしょ?」
「俺は別にそうでもないです。」
「ほら、いいって。」
「言ってねぇよ。…逆に聞くけど、なんでお前はそんなに柊を風紀にいれたいんだよ。」
「えーーー、だってさ、かわいいじゃん柊くん!!!」
「は?」
「え?」
「おま、そんな理由かよ!つーかお前そうゆうキャラじゃないだろ!」
「なんかこう、後輩って感じじゃん。」
「お前には本城燈夜ってかわいいかわいい後輩がいるだろ!」
「燈夜はいい後輩だけどね、かわいいかと言われれば首をかしげちゃうなあ。」

俺そんな理由で風紀委員にさせられそうなの…?おれかわいそうじゃん……。

「と、とにかく!俺風紀委員会にははいりませんから!」
「うーん…じゃあ一旦保留ってことで。」
「いやあの、完全にお断りします。」
「保留ね。」
「……。」

俺がせっかく勇気を出してお断りしたのに副委員長は笑顔で保留に。ほりゅう……。
もうやだよーーーめんどくさい。副委員長ちょっと黒く見えて俺黙っちゃったし、これもう負けじゃん。

「……諦めろ、とりあえず保留だから。」
「とうやー……お前がかわいい後輩だったらこんな話になってなかったかもしれないだろ…。」
「いやそれは無理だろ。」
「それはそう。」

燈夜がかわいいなあ………いや、今のままでいいな。

「もうこんな時間か、まだ昼食べてねえしそろそろ行くか。」
「そうだね、またね柊くん。」
「はいさようなら…。」

また、はないといいかなあ……。副委員長はいい人だと思うんだけど、なんかこう…変わった人だな…。

でも委員長さんも副委員長もかっこよかったし風紀委員会はイケメンの集まりなのか…?燈夜もかっこいいし…そんなとこに入るのちょっと怖いし…。……もう考えるの面倒くさくなってきたな、やめにしよ。

「燈夜いこ、お腹空いた。」
「ん、教室戻るか。」





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