勉強はお好きですか

(セイジ宅)

「ここにある本は全部読んでるの?」
「あたりまえでしょ〜」
「ジーニアスは勉強が好き?」
「うん。サクラは嫌いなの?」
「私?私は……(大企業に就職する為に、難関な学校に合格する為に、学校や塾でいっぱい勉強して来て……。嫌になる時もあるけど、でも勉強できる環境にあるのはとても幸せなことだし、勉強自体が嫌いなわけでも……)」
「サクラ?」
「うーん……。ねぇ、ロイドって戦うこと好き?」
「んー……体動かすのは好きだし、剣の練習も、自己流だけどまぁ好き……かな?ちょっとめんどくせぇけど。でも“戦い”自体は、身を護ったり、食料を獲たりするもので、好きとはちょっと違うかなぁ」
「あ、それだ!そんな感じ。私にとっても勉強は生きる手段、みたいな。まぁ実際になりたい職業があるわけじゃないから、“勉強できるようになること”が目的になっているような気もするけど……」
「へぇ……そういうことは覚えてるんだね」
「え……!あ、うん……(そういえば記憶喪失設定だった……)」
「でも、神子やディザイアンのことは……忘れてたんだよね……」
「うん……(そんな悲しそうにしてくれると、嬉しいけどつらいなぁ……)」
「無事に記憶が戻ったら、僕とテストで競おうよ!」
「……い、いいよ!受けて立とうじゃないか!(異世界人だから、歴史とかだったら全く分かんないけどね!)」
「お前らよくテストなんてする気になるなぁ」
「(元から興味はあったけど、ちゃんとこの世界のことを勉強しよう……)」


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