【寒天問屋】
猫を飼う
「猫飼いまっせ!」
善次郎は首をがっくりと落とした。
「だから食いぶち増やしてどないしますねん」
「わ、わての分を……」
「――にゃあ」
「う。うん?」
「旦さんの膝はわての特等席や。猫になんぞくれてやらん!」
善次郎は握りの乗った膳を持ってプイと退室した。首筋が赤く染まったのを和助は見逃さなかった。
番頭のツンデレ度があがった↑
旦さんの機嫌が上がった↑
旦さんの体力が落ちた↓
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