洗面所に座らされ、翔さんは先に浴室に入ってシャワーを出す。また戻ってきた翔さんは自分の服を脱いでから私の服を脱がせた。そして手を引かれる。温かくなり始めたシャワーの水が足に当たった。

「すずちゃん、座って」

 翔さんに言われるがまま、浴槽の縁に座って壁にもたれる。身体の力があまり入らない。翔さんは私の脚を上げて縁に乗せた。

「すずちゃんのと俺の混ざって溢れてる」

 翔さんの長い指がそこに触れる。ビクッと身体が震えた。なぞっていただけの指が、ずぶぶと中に入ってきた。

「んぅ……」

 長い指はどろりとした液体で埋め尽くされたそこを器用に進んで、そして。

「あっ、やっ、そこ嫌……っ」

 一番気持ちいいところを擦る。翔さんに知り尽くされた身体は、簡単に反応する。

「かけるさ、やだ、やだ……っ」
「ダーメ」

 思わず制止しようと動いた手は翔さんに退けられる。動きが速くなっていく指はもう止められなくて。

「んっ、やっ、やっ、やぁ……っ」

 ぴゅ、ぴゅ、とおしっこみたいに潮が噴き出した。翔さんの腕や体に当たって流れていく。翔さんの綺麗な身体を汚していくみたいで恥ずかしくなる。ガク、ガク、と震えた脚は止まらない。

「すずちゃん可愛い」

 もう一方の手で胸を揉まれて、次にはむ、と乳首を食べられた。敏感になった身体はビクビクと跳ねる。舌でコリコリと転がされた後、カリ、と甘噛みされたらそれだけでイキそうになる。

「かけるさ、きもちい、」
「エッチな乳首真っ赤になっちゃったね」

 何度か出して翔さんは少し余裕が出てきたみたいだ。でも私は絶頂する度に余裕がなくなっていく。はっ、はっ、と呼吸が荒くなって、苦しい。

「すずちゃん、おいで」

 椅子に座った翔さんに手を引かれる。あまり足に力が入らなくて、フラフラしながら翔さんに抱き着く。膝の上に座ったら、翔さんのそれを膣に充てがわれた。

「あっ、あっ、熱い……っ」
「っ……」

 熱くて硬いそれが私の体重で奥まで入ってくる。潤滑油は溢れるほどある。すんなりと入ってきて、パズルみたいにきっちり収まった。
 目の前にある翔さんの唇にキスをした。苦しいけど、触れたくて仕方ない。ちゅう、と下唇に吸い付くと上唇をぺろりと舐められた。そのまま口内に舌が入ってくる。その舌に応える。絡ませて甘噛みして、唾液が混ざる。無意識に膣内の翔さんを締め付けたら、それはビクンと反応してまた大きくなった。

「んっ、んっ……」

 深いキスをしながら腰を揺する。もっと奥へと誘うような、エッチな動き。翔さんにもっと興奮してほしい。もっと激しく犯してほしい。頭の中が淫らな欲望でいっぱいになってしまう。

「エッチなすずちゃん可愛い」

 そんな私の欲望はもちろんバレている。微笑んだ翔さんは私の腰を掴んで律動を始めた。ガタガタと椅子が床に擦れる音が響く。
 大きくて奥まで来る。一番奥にコツ、コツ、とキスをされてこじ開けられそう。

「やっ、ああっ、かけるさ、やぁ……っ」
「や、じゃないでしょ?」
「きもひい、きもち、いいよぉ……!」

 翔さんは満足そうに笑ってばちゅん、と一番奥に叩きつけた。ビクン、と身体が痙攣して頭が真っ白になった。

「すずちゃん、まだ終わってないよ」

 翔さんは繋がったまま私を抱き上げると洗面所にタオルを引いて寝かせた。きゅ、とシャワーを止める音が聞こえる。結局エッチするためにお風呂に来ただけだった。
 ぐてん、となった私を翔さんは愛おしげに見つめる。脚を大きく開いて、ゆっくりと出し入れを始めた。

「すずちゃんのナカ、エッチに絡み付いてくる」

 ずぬぬぬ、ぐちゅぐちゅぐちゅ、エッチな音が洗面所に響く。今更恥ずかしいなんて思わない。興奮が増すだけ。
 翔さんの指がクリトリスを撫でた。一気に身体が強張る。

「んんぅ、かけるさ、そこだめ……っ」
「なんで?」
「すぐ、イッちゃ、からぁ……」

 翔さんの指はそこを押し潰したり、くりくりと擦る。敏感すぎるそこは簡単に身体を絶頂に押し上げる。

「ひっ、いく、イッちゃう……!」

 悲鳴みたいな声を上げて頭のてっぺんから爪先までピンと力が入ってすぐに弛緩した。なのに翔さんは私の腰を掴んで律動を始めた。身体が痙攣して止まらない。

「らめ、いま、いってる、からぁ……っ」
「ナカ気持ちよすぎて我慢できない。ごめんね」

 全く悪いと思っていない顔で翔さんは微笑んで触れるだけのキスを落とす。私の身体は強張ってビクビクと止まらない。律動はゆっくりしたものから激しさを増していく。

「っ、イく……っ」

 びゅる、びゅる、と一番奥に叩き付けられる。その刺激にまた絶頂した。翔さんの精液でナカが埋め尽くされるのを感じる。あ、あ、と言葉にも嬌声にもならない声が勝手に口から出て、手も唇もガタガタと震えていた。翔さんはゆるゆると腰を振って全て私のナカで出し尽くす。そのまま抜かれるのかと思いきや、ナカの翔さんはまだ硬い。翔さんは私の腕を引いて抱き上げる。

「ベッド行こっか」

 翔さんはまだ満足していないみたいだ……。

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