「どうやら俺の勝ちらしいな」

「赤井さん…」

何とかペイント弾を拭き取ろうと四苦八苦していると、赤井さんが歩いて来た。
肩にはライフルを担いでいる。

「そんな顔をするな。君をどうこうするつもりはない」

「え…」

ほっとすると、同時に力が抜ける。
やっぱり赤井さんはダンディーな紳士だった。

そんな私を赤井さんは軽々と抱き上げた。

「今のところはまだ、な…」


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