01

「名前」
『なんでしょう』
「してほしい」
『何を。主語が抜けてますよ』
「俺に?言えと?」
『なんでそんな上からなのよ』

いきなり名前を呼ばれて、振り返れば"してほしい"。
どうせキスとかだろうけど...今日はあたしから折れてやらない。

「全てに勝つ『今、忙しいから後で』...名前」
『だから何』
「...キス..してくれ」
『...素直になれば可愛いのに』
「ん?ハサミ投げようか?」
『お断りします』

折れてくれた可愛い彼氏さんの頬にキス。

『これでよろしくて?』
「やっぱり俺にはこっちの方があってるな」
『え、ちょ!』

服の襟つかまれて、無理やりキスされた。
この野郎....

「今度は名前からのおねだりがほしいな」
『何だろう、あんたが言うといやらしく聞こえる』



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