「待っ…智!くっ来るから!来ちゃうから!」
「待たない。そもそも折角の日曜日なのになんで家に呼ぶんだ」
「だって色々迷惑かけたし」
「ダメ、直前まで黙ってた罰。ヤる」
「とーもー!」
日曜日。
仕事も学校もない二人にとって一日中一緒にいれる貴重な日。
しかし有志は今日、ある人物を家に招いた。
当日の朝それを聞いた智希はムスっと顔を歪ませ有志に抱き着く。
まだ起きたばかり、と言ってももう12時前。
腹が空いているせいもあってか機嫌が悪い。
コンビニへ行くときのようなラフな格好の二人はリビングのソファで取っ組み合いをしていた。
半無理矢理有志をソファに押し倒すと、薄手のTシャツの中に手を入れ腹に手を這わせる。
人の体温は心地好い。
それが愛おしい人の体温ならさらに良い。
有志は智希の重みを感じながらぐっと唇を噛み締め、肌に吸い付く動きを封じる為腕を掴んだ。
しかし、止めてくれなくて。
「とも!来るから!13時に来るって約束したから!」
「やだ」
「とっ、んんっ」
口を塞がれた。
ダメだ、抵抗しないと。
でも。
気持ちいい。
智希の舌が優しく有志の口の中を犯す。
唾液音が響き脳にまで伝わってくる。
だめだだめだだめだ!
このままだと勃つ!
自分より一回り大きくなった息子の胸を力一杯押すと、少し出来たソファとの空間に無理矢理体をねじ込ませる。
智希に背中を見せながらゴロンと勢い良く回転し床に着地…いや、転げ落ちた。
「いでっ!」
「何ゴロゴロしてんの」
ソファの上で呆れながら有志を見下ろし溜息をつく。
折角智希の腕から離れたというのにまた簡単に捕まってしまった。