Sunday
13
やっと、全部取れた。

中は今まであった圧迫感が消えパクパク動いているのが自分でもわかる。

「父さん…いい?」

「うん、早く早く智希のっ」

「やらしい、ねっ」

「ああっ!」

自ら奥を指で開き腰を浮かせて智希を招くと、待ってましたと言わんばかりに張り詰めたソレが中に入ってきた。

「あっあっあっ、あーっ!」

「っすげ…どんどん奥に入ってく」

すでに拡張されていた有志の穴は智希のソレを簡単に飲み込み、さらに奥へと誘導していく。
まるで中の形も変わったかのようにグニグニと動いている。

「すっ、げ。中うねっててめちゃ気持ちいっ」

「あっあっ!俺もあっ、俺も智希のが、一番っ…あっ!!」

「明日、仕事だしなるべく抑えるつもりだけどっ、きつかったら言って」

「いっいいから!そんなのいいか、ら、智希の好きに、してっ」

「っ…すげ、今の」

「あっ!あぁっ!!」

繰り返すピストン運動。
肌のぶつかる音と二つの荒い息遣い。

熱気に閉じ込められたこの空間はもう二人だけの世界。

「あっ智っ智希ぃ、とも!」

「んっ、父さん、父さん好き」

「俺も!俺、も!」

二人は確かめ合うように、お互いの体をぶつけあった。



「でも正直、気持ちよかったでしょ?」

ベッドの中、二人。
有志は智希に背を向け答えない。

「今度さ、大人のおもちゃとか買ってみる?」

「ばっ!!そんなの買ったら口聞かないからな!」

「えーでも父さんすげー気持ち良さそうだったじゃん」

「知らん!寝る!」

「じゃあ俺も寝る」

智希は有志を後ろから抱きしめ目を閉じると、モソモソと布団の中で有志が動いた。

「ん?」

背中を向けていた有志はゆっくり体勢を変えて智希に抱きついた。
ぎゅっと胸に顔を埋める。

「おやすみ」

「おやすみ」

智希はクスっと笑うと、満足そうに笑顔のまま再び目を閉じ有志を大きく包み込んで抱きしめた。



END
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