ミカル | 「わたし…あなたを見直しました」 |
ジェイド | 「おかしいですね。見直さなければわからないほど良いところは隠してないのですが」 |
ミカル | 「……あなたは、いつも嫌な役目ばかり引き受けてくださってたんですね」 |
ジェイド | 「おやぁスルーですか」 |
ミカル | 「今までもわかってるつもりでいましたけど、大人でいることがこんなに苦しいなんて今更知りました」 |
ジェイド | 「大人、ですか」 |
ミカル | 「わたしも子供ではありませんもの。ジェイドのようになるべきなんですよね、きっと…」 |
ジェイド | 「…子供ですよ」 |
ミカル | 「え?」 |
ジェイド | 「皆さんからすれば、あなたは歳が少し出ているかもしれませんが、わたしからしたらまだまだ子供です」 |
ミカル | 「そ、それってどういう…!」 |
ジェイド | 「子供を守るのは年長者の務めです。…無理に繕う必要もありません」 |
ミカル | 「…でも……」 |
ジェイド | 「わたしを見本にしているのであれば、間違いですよ。わたしは軍人であり、非情で生きていますから」 |
ミカル | 「…嘘。あなたは自分で思っている程、冷たくなんてないわ」 |
ジェイド | 「冷たいですよ。でなければ、軍人なんて務まりませんから」 |
ミカル | 「……損な性格してますね」 |
ジェイド | 「褒め言葉として受け取っておきます」 |
ミカル | 「本当に…バカな人…」 |