05




やはり誤解があったようで錦えもんはただの下痢だったのだが、ルフィはてっきり死んだのかと思ったらしくトラファルガーに抗議していた。
サンジたちも着いていたらしく姿を見せた。


『戻ったんだ。』

「おう、おかげさまでな。」


心配したかと問われて頷き一つ返せば悪かったなと頭わしゃわしゃ撫でられた。相変わらずの子供扱いである。まあ今回ぐらいはおとなしく撫でられてあげよう。
皆んな揃ってきたところで錦えもんが改めて後から来た組に自分たちのことを説明し始めた。


「信じられぬことかもしれぬが、拙者たちは20年前のワノ国の人間なのでござる。」

「じゃあどうやって今の時代に来たんだ?」

「亡きおでん様の奥方、つまりもものすけ様の母親にあたる光月だんご様は時空を操る妖術使いであられた。」


その悪魔の実はトキトキの実。時空を超える能力。
それを使って彼らが来ることになった事の発端は、将軍、黒炭オロチが同じく将軍であった光月おでんの首を狙って城に攻めてきて、なおかつラフテルに行ったことで世界の秘密を知ってしまい、カイドウまでにも狙われたこと。
連合には敵わず城まで燃やされてしまった際に母親の能力によってもものすけを抱いて逃げろという命を受けて、錦えもんとお菊は20年後まで逃げたというあらまし。
錦えもんとお菊は赤鞘九人男のうちの生き残りらしい。え?男?


「九人男って、菊は女じゃねえか!」

「…菊は特殊な性癖の持ち主であり、」

『男?うそ。』

「お前も似たようなもんだろ。」

『はん?いや俺は元から男じゃん。』

「なっ!?女子ではなかったのですか?」

『えっ違う。おなごじゃない。』


何でみんなそう間違えちゃうかな。髪伸ばしてるのが悪いのか…いや待って袴着てるんですけど?
そう思って毛先を指にくるくる絡めていると、お菊が、拙者が髪の毛整えますると言って人の髪の毛いじり出した。楽しげで何より。俺は逆らうのは面倒だから為すがままの状態…なんかあみあみしてない?
そんな俺たちのことはよそに、錦えもんがこれからへの話を進め始めた。
麦わらの一味、ハートの海賊団、イヌアラシが率いる銃士隊、反乱の意思を持つもの達らで占めて5000人ほど。ただし、圧倒的戦力に対するのに正面からではあまりに分が悪い。
そういう状況から錦えもんが語気を荒げ、秘密裏に大将首を取ることを重視すべきだと強調した。


「時は二週間後、火祭りの夜!カイドウの住む鬼ヶ島へ討入りをいたす!!」


お?もものすけと鬼ヶ島?これって、もしかしてあのみんなよく知ってる昔話みたいじゃん。まあ他の人は知らないだろうから説明するだけ無駄だろうけど。
そう話していたら、急に突然ごごごごと地響きが鳴って地面が揺れ出して皆んな何事かと外に出たら、ばかでかい龍が空を飛んでいた。


「…カイドウ、」


なんと。カイドウももものすけ同様龍になる能力なのか。大きさは明らかに違うが。ゾオン系最強の悪魔の実、リュウリュウの実の能力者。
えっそしたらもものすけって何の能力者。


完全無欠と唄われて、
(誰も敵わぬ最強の男)




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