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「ゾウの国の者達よ!拙者ワノ国光月家が家臣!錦えもんと申す者!同国武人雷ぞうという同志を捜しにきた!!この国に来てはおらぬか!?」

「だから!そいつがいねえからこの国は滅んだんだよ!!」

「………お待ちしていた……!!雷ぞう殿は…、ご無事です!!!」


驚愕の事実。
昨晩あの後なんでかよくわかんないまま宴が始まり、眠り更けている内に錦えもんたちが到着、上陸してしまったという。
余談だが宴の時にチョッパーに傷だらけになっているのばれてバカヤローと言われてしまった。ごめんって。
明朝なんとかミンク族に姿を現わす前に止めようとしたが、それを振り切っての冒頭のやりとりである。一味としては思惑とは違う展開に戸惑うばかり。
ウソップが混乱しながら声を上げる。
何千年と続いた国が滅ぼうとした、全員命を落とすことになっていたにもかかわらず、誰も口を割らず知らないと言い続けたのか。
そこまでする義理なんてないだろうと。
しかし兄弟分に裏切りはできないからと、ただそれだけ答えたミンク族に、もう言葉は出てこなくなった。真意が分かってナミやフランキーなんて泣いてるよ。


「あいつら知り合いだったとは…。」

「ミンク族との衝突を覚悟したぜ、まったく。」

「仕方ないわね、私たちに言えるはずもないし…。」

「今家紋がイヌちゃんやネコちゃんにもあるって言ってた!私たちが思うよりずっと深いつながりなのかもね。」


まあそういう知らない縁もあるということで納得していたら、イヌアラシとネコマムシの喧嘩がわんわんにゃーにゃーと始まった。
殺し合いでも始まるんじゃないかという勢いにモモの助がやめろと泣きながら制止すると、なんと一国の王である2人が土下座して詫びだし、その様子に周りがざわつく。
そうしなきゃならない相手ということは、つまり、…錦えもんが偉いってこと?親子ってことは?


「おぬし達も欺いていたことを許してくれ!実は拙者とモモの助様は親子ではござらん!ここにおわすはワノ国九里が大大名!光月おでん様の跡取り、光月モモの助様にござる!」

「なんか偉ぇのかモモ。」

「彼らが家臣の筆頭ならば相当有力なお殿様なのかもね。」

『大大名って言っているぐらいだし偉いでしょう。』

「そういうもんかー。」


まあだからと言って、偉いからと言ってルフィは扱いを変えるような男ではない。
頭が高いと言われようがなんと言われようが変える気はないらしく、子供相手に根性なしと喧嘩し始めた。どっちが子供だか。


悩んで損してしまいました。

(余計なお節介ということだった)





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