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自分のべとべとは可燃性と言い、もろとも殺してやろうと道連れにしてやろうと自爆したが、残念ながらルフィに俺もトラファルガーも抱えられてその場を脱していた。意味のない自爆だった。
眼下のひまわり畑にはロビンがいる。


「ルフィ!2人をこちらへ!」

「ロビン!!助かる、頼む!!」

『ゲホッ、…俺がこいつを抱えて跳んでいくから、あっちは任せた。』

「分かった!!」


トラファルガーとその腕を抱えて宙を蹴り、ロビンの能力による網に飛び込んだ。
それをみすみす逃すわけなく、ルフィが止めようとしたが間に合わず、ドフラミンゴが糸の弾丸をこちらに撃ちまくる。
それを刀で撃ち落としたが、別の剣も途中で加わった。
何この金髪のいかにも白馬の王子的な奴、ロビン曰くキャベツ君というらしい。
驚くこちらをよそに、どうやらルフィとはすでに顔なじみのようで自分も加勢するとルフィに声をかけた。


「ここでドフラミンゴに見えたからには僕も一太刀…!!」

「みんなを頼んだ!!」

「…!くっ、ファンの頼みか、断れない…!」

『何がどうしてそうなったの。』

「人望がある僕に頼みたくなったファンの気持ちを無駄にはできない!さァすぐに下の段に避難しよう!」


トラファルガーをキャベツ君が抱え、その後をロビンと追うが、トラファルガーが瀕死ながらも待てと制止した。


「俺を置いて行け…!13年間、俺はドフラミンゴを討つためだけに生きてきた…!やれる事は、…ハァ…全てやった、あとは麦わら屋に、託すしかない…!あいつが、勝つのなら…ここで見届けたい…!もし、負けたなら、…俺もここで、共に殺されるべきだ…!」

「トラ男くん、同盟の船長の立場は対等のはずよ。ルフィは…、ルフィの意思でここにいる。意思のないケンカはしない人よ。」

「置いていけ…頼む…!」

「説得、できそうにないな。ニコ・ロビン、…先に行け!自殺願望は聞けない、僕も残る。それで我慢しろ。君が死ぬとしたら僕の次だ!」

『…、じゃあ、俺も。』


キャベツくんの隣に体育座りをして眺めのいい景色を一望する。
何をバカなことをと言われたが、同盟の頭を死なせるわけにはいかないというのが建前的な口実で、少しでもドフラミンゴと当たる可能性があるならば、体力をここで温存しておきたいというのが本音である。


盟約のもとに、私と

(なんて嘘)




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