男らしい後輩が臭いフェチだった

臭いフェチ、中出し、トコロテン



風呂から上がると、脱衣所に後輩の深山がいた。
深山は、俺の住むシェアハウスでは最年少の、十九歳の大学二回生だ。獅子鼻気味の鼻と垂れた瞳が特徴の穏やかな顔立ちをしていて、顎髭を生やしている。彼女はいないらしい。
シェアハウスには女もいるので風呂の時間は厳しく決まっているが、男同士だとあまり気にしない。一歳下で同学年の津田は(俺は一浪している)、風呂から上がるとよくフルチンで待機している。

「深山、風呂あがったぞ。次入んのか?」

タオルで体を拭きながら深山の顔を覗き込むと、深山は俺の靴下の臭いを嗅ぎながら布越しに自分の股間を弄っていた。

「……はえ?」

思ってもいないような事態に思考を停止させていると、先に深山が素っ頓狂な声を上げて俺を見上げた。同時に、股間からも手を離す。

「な、何してんだよお前」
「あ、あへ、ほ、ほひ、す、すんません」
「すんません、じゃないだろ。何やってるか聞いてんだよ」
「ほ、お、オナニーです……」

言いながら深山は俺に靴下を突き返そうとした。ひどい臭いなので、いらねえよ、と言うと、ポケットにしまった。そういう意味で言ったわけじゃない。

「俺の靴下の臭い嗅ぎながらオナニーしてたの?」
「はい……、すんません」
「ヘンタイじゃねえか」

深山はようやく立ち上がった。かなりの長身で、俺より十センチは高いと思う。すらっとしていて脚も長い。こんな小綺麗な男が、靴下の臭いでオナニーしていたとは思えない。

「ちょっと、お前俺の部屋来い」
「マジ、すんません、悪気はないんす」
「いいから来い」

嫌がる深山を引っ張って俺の部屋に向かう。
住居者は知り合い同士だが、各々鍵付きの一人部屋を持っている。男女混合ということもあるし、プライベート保持の為だ。

「マジ、マジ許して下さい。部屋も出て行きますんで、言わないでください」

俺の部屋に来ても、深山は謝ってばかりだった。他の住居者に知られるのは困るのだろう。

「部屋は出てかなくていいよ、お前も困るだろ」
「でも……」
「その代わりさ、お前、俺のいうこと何でも聞けよ」
「な、何でも、スか」

俺は深山をベッドに座らせた。弱味を握られているからか、深山は素直に従う。

「お前、男の靴下が好きなの?」
「は、はい。臭いが好きなんす」
「津田のも嗅いでたのか?」
「センパイだけっす。センパイが好きだから……」

深山は恥ずかしそうに言った。

「なんだお前、俺に惚れてんのか」
「は、はい……、すんません」
「じゃあさ、お前、その靴下の臭い嗅ぎながらオナニーしてみろよ」
「……えっ?お、オナニー?」

深山の顔がさっ、と赤くなる。さっきは俺が風呂に入っているすぐ真横でオナニーしていたくせに恥ずかしがったりして、都合のいいやつだ。

「さっきの続きだよ。できんだろ、俺の隣でやってたんだからよ」
「こ、これは、靴下はすぐ戻して、部屋で思い出しオナニーするつもりでした」
「そういうこと言ってんじゃねえよ。御託はいいからさっさとやれよ、言いふらされたいの?」

俺が凄むと深山は渋々と言った様子で靴下を取り出した。

「クッセェなぁ。こんなのが良いのかよ、ヘンタイ」
「ハイ、超興奮します」

股間に手をやり、手のひらでゆっくりと愛撫しながら、靴下の臭いを嗅ぎ始める。すん、すん、と、わざとらしいほど空気を吸い込む音が部屋中に響いた。こっちにまで臭いが漂ってきて、我ながら、臭い靴下だな、と思う。それに鼻を近づけてじかに臭いを嗅いで、さらにそれで興奮するのだから深山はおとなしい顔をしてとんだ変態だ。

「あー、クセェ……、超クセェ」

深山の声が甘くなってきて、それにつられるように手のひらの愛撫に力がこもる。どうやら口に出すと余計に興奮する体質らしい、俺はそんなに言われると少し恥ずかしいのだが……。

「センパイの足の匂い、超たまんねぇっす、最高っす……」
「勃起してんの?」
「はい、ビンビンっすよ、もう……」
「じゃ、出して触ってみろよ」

深山は割と抵抗せずにスウェットとパンツを下げて、チンポを出した。たしかにビンビンだ。サイズは俺のより小さいが、亀頭は露出している。自分以外の男の勃起したチンポなんて初めて見たが、色や表面は結構自分のと違った。大陰唇の分厚さやクリトリスの大きさなんかの具合が女によって違うのと同じようなものかもしれない。

「マジでビンビンじゃん。お前とんでもねえヘンタイだな」

深山は気恥ずかしそうに俺の方をちらちらと見ながらも、ゆっくりとそれを手で扱き出した。
オナニーなんて、男の一番恥ずかしくて情けない瞬間だと思う。弱みを握っている感じがたまらない。

「ん……」
「いつもそうやってしてんの?」
「いや、寝転がってすることが多いっす……」

左手では靴下の臭いを嗅ぎながら、右手でチンポを扱き続ける。我慢汁が垂れるのが、立っている俺の方からも見えた。

「はぁ、あ、あ、ヤベェ……、ああ……」
「なんだよ、見られて興奮してんのか?」
「は、ひい」
「ひい、じゃねえよ。興奮してるか聞いてんだよ」
「あ、あう、こ、興奮してます……」

恥ずかしそうにしながらチンポを懸命にしごく深山は、これ以上ないほど情けなかった。
俺は深山の肩を掴み、靴下を深山の顔に押し付けた。呼吸はできるように最低限の配慮はしたが、あとはもう遠慮などない。顔に擦り付けるように思い切り押し込む。

「うっ、ううう、ああ、うー、クセェ、超クセェ」
「おら、いい匂いだろ?もっと嗅げよ」
「うおお、おおおっ、おおおお、おおお」

深山は興奮しているのか、変な声で唸る。その声はさながら野獣のようだ。

「 スゲー!ああ、いいっ、スゲー!あぁっ、イク!イク!」

低い声で叫ぶと、深山はすぐにビュッ、と精液を飛ばした。白と透明の混じった液体が股間に垂れる。俺が手を離すと、深山は犬のような顔を歪ませ、はぁ、はぁ、と息をしながらティッシュを数枚手に取った。そのまま雑に精液を拭くと、ゴミ箱に無造作にポイと捨てる。俺の部屋だというのに。

「お前早いな。溜まってたのかよ」
「だ、だって、センパイに見られてたから」
「そんなに俺のこと好きなの?」
「は、はい……」

俺は深山の肩を抱きながらベッドに腰掛けた。綺麗に整えられた顎髭も相まって渋く男らしい顔立ちだが、困ったような表情は子犬のようだ。

「俺らもうただの友達じゃいらんねえな」

俺が言うと、深山は一瞬顔を曇らせたが、仕方がないと言うように俯いて笑った。

「お前彼氏はいるの?」
「い、いないっす」
「いたことはあるんだろ?」
「あ、いや、ないっす、彼女は、高校生の時にいましたけど」

高校生の時一度だけ女と付き合ったが、どうにも上手くいかなくて別れたらしい。彼女とセックスしたいという気分にはならず、一緒にいても性的に興奮することもなかったという。それどころか、彼女に恋人として接されるとうんざりしたそうだ。そのことや、それからの色々な経験があって、自分がゲイなのだと徐々に分かったらしい。

「男とセックスしたことはあんの?」
「……」
「正直に言えよ、誰にも言わないからさ」
「そ、そういう友達がいて、たまにしてる……」
「へえ、そうなの。じゃあ俺とはいい?」
「えっ!?」

深山は変な顔をして、肩をビクつかせた。

「俺とセックスしたいとかは思わないのかって聞いてるんだけど。靴下の匂い嗅ぎたいだけ?」
「え、あ、あ、あ、え、いや、あ、あ、想像は、してますけど。お、オナニーするときに」
「どんな想像してるんだよ」
「あ、あ、あ、……あの、……ケツ穴を、センパイに、犯して、もらう、こと……」

そう言うと深山は自分のスウェットの下を掴み、恥ずかしそうに俯いた。渋い顔の男がウブな処女のように照れているのはなかなかの光景だが、なんだかいじらしくて可愛かった。大学は違うが後輩で、一緒に暮らしているのだから、妙な情も湧くものかもしれない。

「じゃあ、してやるよ」
「え、してやるって、何をっすか?」
「セックスに決まってんだろ。俺とアナルセックスしてえんだろ?」
「え、あ、あ、あ、え、マジ?」

深山は嬉しいのか動揺しているのかよく分からない声で叫んだ。これで嘘だと言ったら地獄に落ちたように凹むだろう、という様子だ。だが、俺が言ったのもあながち嘘ではない。

「ここじゃ声聞こえるからさ、明日まで我慢しろよ。どっか連れてってやる」
「あ、あっ、はい」
「俺の靴下も、もう勝手に使うなよ」
「は、はい、すみません」

深山は軽い貧乏揺すりをしながらお辞儀をした。よく分からないが深々としたお辞儀だった。

「明日さ、講義ある?」
「オレはないっす」
「じゃ、午後三時くらいに俺の部屋来て」

土曜日の朝はボクシングジムに行くことにしている。

「あの、本当にしてくれるんすか?」
「ああ、してやるよ。男に二言はねえべ」

俺が言うと、深山は嬉しそうに笑いながら立ち上がり、初めてのデートを控えた女のように頬に手を添えた。

「わ、わかりました。ありがとう、ございます」
「明日ちゃんと来てくれれば、今日のことは誰にも言わねえよ」
「は、はい。はいっ」

深山は俺の靴下をポケットに入れて、スキップでもしそうな勢いで部屋に戻って行った。
最初は単なる好奇心のつもりだったが、嬉しそうな深山の背中を見ていると、可愛いやつだな、と思った。
[newpage]
翌日、俺と深山は約束通り午後三時に落ち合い、そのまま歩いて近くのホテル街まで行った。ホテルでいいんだよね、と訊くと、それ以外に何があるの、と、恐る恐る尋ねられたので、俺はそれ以上何も言えなかった。
ホテルでキーを受け取り、部屋の中で基本料金を払った。支払いは深山がやろうとしたが、制して俺がやった。休憩だったが、フリータイムだったのでかなり長居できそうだ。
部屋はだいぶさみしい感じだったが、ベッドとソファがあるのでどうにかホテルとしての体裁は保っていた。俺は何となくテレビをつけてサービスのペットボトルの水を取り出し、湯沸かし機に入れた。サービスとして、インスタントのコーヒーとお茶がある。

「深山はコーヒーとお茶、どっちがいい?」
「コーヒーですね」

カップにコーヒーの粉を入れて、湯沸かし機のスイッチを入れる。鼻に、強いコーヒーの匂いが入り込んできた。いい匂いだ。

「ミルクと砂糖は?」
「要らないです」

深山は上着を脱いでソファに座り、脚を広げた。細くて長い脚で、女にモテそうだと思う。後ろから、背の高い深山の肩を抱いて机の上のリモコンを手に取る。深山は、はへっ、とかいう変な呼吸をしながら恥ずかしがっていた。

「深山はアダルトビデオ見る?」
「はぁ、まぁ。でも、ちょっとっす」
「男同士のもの?」
「それもあるし……、男がオナニーしてるようなのとか、あと女性向けのビデオも見ます」

俺はチャンネル表から男同士や女性向けのAVを探したのだが、全く見つからなかった。

「センパイは見るんすか」
「女優が可愛くて、えげつないやつ」
「えげつないやつって、どんなのっすか?」
「女性向けAVを見てるような純情な深山くんじゃ卒倒しちゃうから言えないよ」

俺はややS寄りなので、SMプレイを見るのが好きだ。深山は臭いフェチだから、もしかして少しMなのかもしれない。臭い責めというのもある。

「せ、センパイって激しいんすか」
「怖くなった?やめたいならやめてもいいぜ」
「やめません、やめませんよ!」

お湯が沸騰している音がした。俺はテレビを消してカップにお湯を入れ、自分のにだけ砂糖を加えた。

「ほら、コーヒー」
「あ、ありがとう、ございます」

深山の隣に座り、わざと太腿をぶつける。俺は女とホテルに行くと、よくこうやって誘う。
無言でコーヒーを啜りながらも、お互いに少しずつ意識し始めているのが分かる。

「センパイ、どのくらい経験あります?」
「二十人くらいかな」
「シェアハウスの中では?」
「いやー、圭ちゃんは彼氏いるし、美央はなんていうか男に興味ない感じだからなぁ」

シェアハウスには、男は俺と深山と津田、女は圭と美央、それから玲奈というのがいる。一番年上なのは圭で、社会人の彼氏がいる。最年少は深山と玲奈で、玲奈は現役モデルだ。

「津田が玲奈のこと好きだから玲奈には手出せないし」
「でも、玲奈はセンパイのこと好きっぽい感じでしたよ」
「え?嘘だろ」

玲奈は黒髪で大人しい、アナウンサーや清純派女優みたいな感じの女だ。金髪で目つきの悪い俺なんて少し見下してさえいるんじゃないかと思う。

「センパイは今彼女いないんすか?」
「彼女はいない。セフレはいるけど」
「へ、へえ……」
「何嫉妬してんだよ」

コーヒーのカップを置くと、体を近づけて深山の細い腰を抱いた。深山はビクビクしながらも、ゆっくりと熱いコーヒーを飲み続けている。緊張と期待が、俺の方にも五感で伝わってくる。

「せ、センパイ……」
「ん?」
「あ、いや……」

深山はコーヒーをグイッ、と飲み干すと、机にカップを置き、俺の方を見た。俺はつり上がった細い切れ長の目だが、深山の方は甘えた犬のような、眦が垂れ下がった目をしている。だが、多分どちらも強面に属する顔をしていると思う。

「俺、さっきジム行ってきたんだよね」
「……え、あ、ああ」
「だからさ、すげぇ汗くさいと思うんだけど、シャワー浴びた方がいい?」

分かりきったような質問だ。深山は俺の方をじっと見て、捨て犬のような顔で首を振った。

「このままがいいっす。センパイの汗の匂い、いっぱい嗅ぎたい」
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深山と俺は、とりあえずといった感じで服を脱ぎ、ベッドに移った。深山の方は股下の浅いブリーフ一枚で、俺はボクサーパンツにタンクトップという格好だった。もちろん、靴下ははいている。

「キヨ、おいで」

聖隆、という下の名前から付けられたあだ名で深山を呼ぶ。深山は嬉しそうに、主人に名前を呼ばれた犬のように俺の隣に来た。

「せ、センパイ」
「俺、センパイって名前じゃないよ」
「だ、だっ、だ、だ、大輝さん」
「緊張しすぎだろ」

聖隆の肩を抱き、軽く股間をさすってやった。もう分かりやすく固くなっている。聖隆は俺の方を見つめて、泣きそうな目で少しだけ喘いだ。

「キスしてみるか?」
「えっ、え、あっ」

突き出した唇に自分の唇を重ね、そのまま押し倒す。聖隆は痩せ型だと思っていたが、よく見るとガタイが良く、筋肉の付きも良かった。この体で、顎髭を生やした渋い顔なのだから、男の中でもずいぶん男らしい部類だ。

「あ、だ、大輝さん、オレ……」
「すげぇヤラシイ顔してんじゃん。そんなに俺のこと好きなの?」
「あ、あ、んん、好き、好き……」

唇に指をねじ込み、無理矢理舐めさせる。征服感がたまらない。散々舐めさせてから、またキスをする。舌を入れ、聖隆の舌と絡ませながら動かすと、俺も少しずつ興奮してきた。

「ん、ん、ん、あぁ、だいき、さん……」

聖隆は、少しのキスで完全に出来上がってしまったようだ。
俺は起き上がって聖隆の顔を跨ぎ、パンツを下ろした。顔面騎乗の体勢だ。女にやるときは逆顔面騎乗と言われるように、男のそれは女のものよりも倒錯した趣がある。

「嗅いでいいよ」

聖隆は俺のチンポを掴み、間抜けな顔で亀頭に鼻を近づけた。そのままクンクンと匂いを嗅ぐ。ジムに行って汗をかいたのもあるし、俺のは包茎だから、かなり臭いはきついと思う。

「ああ、スッゲェ、クッセェ……、超いい匂いっす」
「これ舐めたい?」

聖隆は発情した牡の顔つきで頷く。

「は、は、はい」
「はいじゃわかんねえって言ってるだろ」
「だ、大輝さんのチンポ、舐めたいです」
「よし、いい子だ。舐めていいぜ」

聖隆は口を開けると、萎えたままの俺のチンポを咥えた。唾液でヌルヌルしていて、温かくて気持ちいい。多少聖隆の方が口が大きいが、咥えてしまえば男も女も関係ない。

「ふん……、んむ、んぅうう、う」

聖隆は口の中で器用に俺の皮を剥き、敏感な亀頭を舐め回し始めた。口に入りきらなかった分は手でしごく。彼氏もいたことないような純情な深山なのに、フェラチオはすごくうまい。友達に教わったのだろう。

「キヨ、超気持ちいいよ。俺のチンポうまい?」
「うめぇっす……、大輝さんのチンポしゃぶれて嬉しいっす……」
「お前、かわいいな」

聖隆の綺麗な顔をチンポでペチペチと叩く。そのたびにとろけたような顔をするのが堪らない。

「キンタマもしゃぶれよ」
「は、はい」

俺はボクサーを脱ぎ捨て、聖隆の顔に完全に跨った。熱い吐息がかかるだけでかなり気持ちいい。タンクトップに靴下という情けない格好だが、聖隆も裸だし、あまり気にしなかった。
聖隆は俺のキンタマを舌でペロペロと舐めると、唇で咥えた。男だからか、キンタマの扱いが優しい。女はついていないから感覚がわからない分容赦ない。キンタマを潰す拷問ができるのも、だいたい女だと聞く。

「キンタマもいい匂いっすよ。超うめえ……」

手のひらでタプタプと弄んだり、舌で舐めたりを繰り返すと、聖隆は自分から会陰の辺りに舌を伸ばした。ねっとりと舌を這わせ、何度も舐めてからアナルにまで舌を這わせる。

「あー……、やべぇ、超気持ちいい……」
「ふへえへひへふふ」
「へへ、何言ってるか分かんねえよ」

聖隆はそういうのに慣れているのか、器用にアナルをじっくりと舐め回しながら、チンポもしごいてくれた。俺はお返しというように聖隆の髪を優しく撫でてやった。
散々舐め回して、もういいよ、と腰を退かすと、聖隆は何だか物足りなさそうな顔をした。だが、俺が覆いかぶさり、耳や髭の生えた顎にキスをすると、嬉しそうににやけた笑みをこぼす。単純な男だ。

「唇にもしてください……」
「俺のケツの穴舐めた口にキスなんかできねぇよ」
「じゃ、じゃあ、つば、ください……」

聖隆は口を開け、舌をレロレロと動かしてねだった。こんなことを変態的なことを懇願する女はまずいない。
俺は不思議な高揚感と征服欲で股間を熱くさせながら、聖隆の口に唾液を垂らした。

「ふんんん……、えへ、うれしひっす、口の中、大輝さんにマーキングされちゃったみたいっす」
「お前、犬みてぇだな。首輪付けて飼ってやろうか?」
「あぁんんん、飼って欲しい、大輝さんの性処理用の家畜になりたいっす」
「へっ、クセェ臭いが好きな上にドMかよ。とんだ変態がいたもんだな」

俺はわざと口を避けて聖隆の顔に唾を吐いた。すると聖隆は、指で俺の唾を掬い、上目遣いで誘惑するようにそれを舐めた。まるで俺の全てを受け入れたい、というかのように。

「大輝さんの唾、すげぇ良い匂いっす。もっと大輝さんの匂い嗅がせてください……」
「いいよ。好きなようにしてみろよ」

体を起こすと、聖隆は辛抱たまらん、といったように俺の腕を掴み、脇に鼻を押し当てた。そのまま、すーっ、すーっ、と大きな音を立てて匂いを吸い始める。

「あーっ!くっせぇー!すげぇー!たまんねぇー!」

汚い関東弁で叫びながら、思い切り鼻で息をする。ただ匂いを嗅いでいるだけで、ここまで下品な奴があるだろうか。俺は腋毛を処理していないし、ジム帰りのせいで汗だくな上に蒸れている。さぞかし『かぐわしい』匂いをしていることだろう。

「やべぇっす、もうたまんねぇ、匂い嗅いだだけでケツマンコ疼いてきちゃいました……、大輝さん、ケツマンコ弄らせてください!お願いします!」
「何だよ、お前のケツ、マンコなのかよ?」
「はひ」

俺は用意していたバック専用のローションを聖隆に渡した。聖隆はパンツを脱ぐと、嬉しそうにローションを手のひらに垂らし、ケツ穴に手を伸ばした。その間も、脇を舐めたり、もう片方の手で俺のシャツを捲り、乳首をいじったりとせわしない。目はすでに蕩けきっており、呼吸も荒かった。俺の匂いで発情したのだろう。聖隆にとって男の汗の匂いはドラッグよりも効き目の強い媚薬なのだ。

「あー、すげぇ、大輝さんの脇最高っす、ずっと嗅いでたい……」

そう言いながら、舌でレロレロと舐め回す。聖隆のヨダレの匂いと俺の汗の匂いが混じって、こっちにまで不快な匂いが漂ってくるが、俺もその場に当てられたのかなぜかクラクラして興奮した。
聖隆はもうすでに一本指を入れているようで、クチョクチョ、ネチョネチョといやらしい音が耳に響く。俺はタンクトップを脱ぎ捨て、聖隆に乳首を舐めるよう命令した。

「大輝さん、乳首気持ちいいっすか?」
「すげぇいいよ。お前、なんでもやるんだな」
「大輝さんの為なら何でもします。全力で奉仕します」

好きな男の匂いを思う存分嗅がせてもらって、その上散々いじめてもらって、そのくせ奉仕している気分とは生意気な男だ。聖隆は乳首を舐めながらも、勝手に空いている手で俺のチンポを扱き始めた。聖隆の責めが上手いので既に半勃ちではあったが、乳首と一緒に愛撫されるとすぐに完勃ちになる。俺のは勃ちが良いから、腹にぺったりと張り付くような、180°の勃起だ。

「やべぇ、デカくてぶっとくてビンビンっすね……、こんなエロいマラ初めてっす」
「お前、今まで何人くらいの男とヤったんだよ」
「わっ、分かんないっ、じゅ、十人くらいです!」

十人は多いようで少ない。十人、と言ったということは、今までやった男を数えてきたのじゃなければ、多分もう少し多いのだろう。

「もっとやってんだろ、この種壺野郎!」
「ひぃんッ、あんっ、ごめんなさいっ、ンあぁあんッ」

尻を叩くと、気持ちよさそうに鳴く。誰かに尻を叩かれて性感が開発されたのか、元々変態の体なのか知らないが、きつく叩いたのに痛そうな素振りさえ見せない。

「ケツ叩かれて感じてんじゃねえよ変態。お前みてぇなマゾ犬に生ぬるいセックスしたんじゃ勿体ねえな。激しく虐めてやるから覚悟しろ」

俺は聖隆をベッドに降ろし、床の上で犬のように四つん這いにさせた。
そのままベッドの端に座り、靴下を脱ぐ。聖隆は嬉しそうに俺の足に近づいて、むしゃぶりつこうとした。

「待て」
「は、はうう」
「我慢もできねぇ犬にはご褒美はやれねぇな」

脚を上げ、聖隆の顔を踏みつける。と言っても、足の裏で軽く顔を押すだけだ。だが、それだけでも聖隆は嬉しそうに腰を振って悦ぶ。

「欲しいか?」
「はい、足を舐めさせてください」
「よし、いいぜ。ちゃんとしゃぶれたらご褒美をやるからな」
「はへえ」

へんな返事をすると、聖隆は俺の足にしゃぶりついた。足の裏から指の隙間まで丹念に舐める。
ジムに行った後、匂いが消えないように足を洗うのはわりかし大変だったのだが、臭くないと聖隆は不満だろうし色々と大変だった。何で聖隆の為にここまでしなくちゃいけないんだとも思うが、本当に汚い足を舐めさせるのは気が引けるから仕方ない。

「どうだ、俺の汚ねえ足は?」
「うめぇっす、大輝さんの足の臭い、マジたまんねえ。超興奮します」
「しゃぶりながらケツほじっていいぜ」

聖隆はまるで宝くじにでも当たったように歓喜の叫び声を上げた。とんでもない変態だ。友達とやらに調教されたのかもしれない。
ローションを継ぎ足して尻穴を広げながら、俺の足に嬉しそうにむしゃぶりつく。アダルトビデオでもこんな卑猥な光景はない。

「んむぅ……、んふ、ふん……」
「今、指は何本入れてる?」
「に、二本入ってます……」
「よし、いい子だ。でも俺のはすげぇ太いからな」
「ふぁい、らいひょうふっす」

俺は聖隆に足を舐められながら、自分でチンポをしごいた。倒錯的な光景だったが、ふたりとも興奮していた。
そうやってしばらく舐めさせていたが、くすぐったくなってきたところでやめさせた。その頃には、聖隆のケツ穴には三本の指がずっぽりと入り込むようになっていた。指ではこれ以上入らないらしい。
ベッドに上げさせ、再び四つん這いにさせる。聖隆の尻は、無駄なものは一切付いておらず、筋肉質だがスリムな、綺麗な尻だった。四つん這いになるとケツ穴もくっきりと見える。茶褐色で、ヒクヒクと疼き、ローションがヨダレのように垂れている。

「キヨ、ケツ穴に欲しいか?」
「ん、あ、はい」
「だからよ、はいじゃ分かんねえっつってんだろ」

尻を叩くと、ビクビクと体を跳ねさせて感じている。可愛いやつだ。

「太マラ、ケツマンに欲しいです。オレのケツ穴に、大輝さんのぶっといマラ入れてください……!」
「よし、いい子だ」

俺がコンドームに手を伸ばすと、聖隆は四つん這いのまま振り返った。

「ゴムつけるとこ見たい」
「いいよ」

精液だまりを摘み、ゴムをチンポに被せる。聖隆は何が良いのか、じーっと俺の股間を見つめていた。

「付けたぜ。おら、ケツ広げろ」
「ふぁい」

聖隆は自分でケツを広げ、穴を見せつけた。ヒクヒクと蠢き、刺激を求めている。グロテスクなはずだが興奮した。ケツ穴に亀頭をくっつけ、ローションを継ぎ足しながらゆっくりと腰を入れる。

「ん……、ん、んぉおおおお!おおおおッ」

さっきまでの喘ぎ声より、高く、甘い声が部屋中に響いた。聞いただけでは聖隆の声か、野獣の雄叫びか分からない。奥まで突っ込んでから、少し腰を引く。ねっとりとしていて、あたたかくて気持ちいい。

「おっ、お、お、お、お、お、おおおおっ、すげぇっ、すげぇ、太いっ!こんなの初めてっす!」
「うるせえ淫乱!こんなユルユルのケツ穴しやがって、何がこんなの初めてだよ!」

実際、ユルユルではないが、きつくもなかった。随分開発されているのだろう。
聖隆はユルユルと言われたのが堪えたのか、キューッ、と尻穴を締めてきた。トロトロの穴も気持ちいいが、一生懸命に締められるのも堪らない。

「す、すんません大輝さん、頑張って締めるから抜かないで下さい……」
「誰が抜くっつったんだよ。もっと激しくしてやるからな、覚悟しろ!」

最初はゆっくりと腰を送る。だが、激しくする、という言葉通り、グーッ、と体を近づけ、敏感な奥へ亀頭を押し付けた。女とアナルセックスしたことはあるから勝手はわかるが、子宮と精巣ではちがう。どこが感じるか、聖隆の反応を見ながら腰を動かし、少しずつ暴いていった。

「ん゛ぁあぁああっ、ん゛ッ、あ、あ、あ、あ゛」
「おらっ、俺のチンポ気持ちいいか?」
「気持ちいいぃ……、あ゛、あ゛ぁあぁん、あぁああッ、こえ、でちゃう、すんません……」

聖隆はシーツを掴み、悶えながらも腰を振っていた。奥を突かれるのも好きだが、激しく動かされるのもたまらないようで、少し腰の動きを早くしてやると女のような甲高い声で喘ぐ。

「お前の穴、トロトロで気持ちいいぜ。マジでマンコみてぇだな」
「はっ、はぅぅうん、あっ、あ゛、う゛、う゛ぅん」
「女のマンコより具合いいよ」
「ひっ、ひゃう、うれひッ、はへ、ん゛ッ、ううう」

快楽で体が言うことを聞かないのか、聖隆は上半身をシーツに預け、腰だけを高く上げた格好でひたすらに喘ぐことしかできなくなっていた。パーマがかかった黒髪を撫ぜてやり、再び尻を叩く。ペチンッ、と力強く叩くたびに、聖隆は気持ち良さそうな声を出し、ケツ穴をきゅっ、と締めた。

「ケツ叩かれてマンコ締めてんじゃん。お前、女なんかよりよっぽど淫乱だな」
「あ゛、あ゛、ん、ん、ん、あ゛ぁっ、あ゛、あ゛、あ゛ーっ」
「僕は淫乱ですって言ってみろよ。ドMで変態の淫乱肉便器ですって」
「ふーっ!ふー、ふぅうう」

言えよ、と再び尻を叩く。

「オレ、淫乱っす、ドMの変態肉便器っすッ、大輝さん、いっぱいいじめてください……、臭い匂い嗅がせてくださいッ」
「よーし、いい子だ。ご褒美にたっぷり犯してやるからな」

俺は脱ぎ捨てた自分のボクサーを聖隆の口に突っ込んだ。聖隆は獣のようにう゛ーッ、と唸り、嬉しそうに激しく腰を振り始める。ふんっ、ふんっ、と荒い鼻息が聞こえて、思わずほくそ笑んだ。

「あー、気持ちいい……、スゲーいいよ、お前のマンコ」
「う゛、う゛、ううううんん、はふ、う゛ッ、うう」

聖隆はボクサーを口から離し、内側の匂いを嗅ぎ始めた。犬みたいで可愛い。

「あ、あ、あ、もっと、もっとして、大輝さん、あ、うっ、くぅううッ」
「ワガママだなぁお前、変態のくせに」
「すっ、すんませんっ、あ、う゛ッ、あ゛、お゛、お゛、お゛お゛おおッ、んぐぅうううッ」

腰を思いっきり揺らすと、聖隆の声も余計に甘くなっていく。くんくん、はぁはぁ、と犬のように鳴きながら、ケツをギュッ、と締める。腕を回して触ってやると、チンポはビンビンに勃起していた。敢えてサオは扱かずにキンタマをさする。

「ん゛おおおおおっ、おおッ、すげぇッ、すげー気持ちいいッ、大輝さんッ、ああ、いきそうっす」
「いきそう?いかせてやるよ。ほら、こんなふうに激しく奥まで突かれるのがいいのか?」

腰を何度もガンガンと突くと、聖隆は泣きそうな声で喘いだ。男らしく渋い風貌の聖隆が、俺のチンポで女みたいに鳴されているんだと思うと、倒錯だと分かっても興奮してしまった。

「すげえっ、たまんねぇっす、ああっ、お、お、お、きもちいいっ、大輝さんッ、ああ!イク!イク!」
「イけ、おらっ。ケツマンコでイけよ!」
「ん゛ッぉおおぉおおおっ、オマンコイクッ、いっちゃッ……ンお゛ぉおぉおおッ、お゛、お゛ッ、お゛お゛ッ」

ビクビクビクッ、とケツが尋常じゃないくらい震え、そのまま聖隆は力尽きたようにシーツに体を落とした。

「マンコもイクの早えなぁ、お前。俺のチンポそんなに気持ちよかった?」
「はい、きもちよかったっす……」
「嬉しいよ。可愛いな、キヨ」

俺は聖隆の耳や首筋にキスをしてやりながら、再び腰を動かし始めた。聖隆の中はイク前よりもヒクヒクして柔らかくなっている感じがした。

「ん゛ぁ、あ゛、大輝さん、あぁ……」
「キヨのマンコの中、たまんねえよ。あったかくて気持ちいい」
「や、そんな、優しく、されたらぁ……」
「優しくされたら、何?」

聖隆は、たまらない、とでも言うようにシーツをバンバンと叩いた。

「感じるッ、感じちゃうッ……」
「いいよ、いっぱい感じて」

髪を撫ぜ、うなじにキスをしてやりながら、奥に亀頭を擦り付ける。優しくしてやると、聖隆の体が素直に嬉しがっているのが可愛い。

「はー、すげぇ……、キヨ、俺もいきそう。精液出されたい?」
「ん、う、う、う、らひて、ザーメン、俺のトロマンで出してください」
「すげー可愛いよ、聖隆……、奥で濃いのいっぱい出してやるからな」
「ん、ん、濃いザーメンいっぱい出してえ」

甘えたように言うのがたまらない。俺は聖隆の腰を掴み、射精欲を限界まで高めると、中にたっぷりとザーメンを放った。

「ふー……」
「んんッ、あ、あ、んん……」

聖隆の髪を撫ぜながら何度かに分けて射精をして、そのままゆっくりと抜いた。先っぽに白い液体がたっぷりと溜まっている。

「キヨ、こっち向いて」
「ん……」

聖隆は寝返りをうち、仰向けの姿勢になった。思っていたよりもトロトロにとろけている聖隆の顔に、コンドームの中身を垂らす。ザーメンは粘り気が強く、時間をかけて聖隆の鼻や頬、唇にぼたぼたと垂れた。

「ふんん、はぁあ、くっせえ、ザーメン超くせえ……」
「嬉しいだろ」
「嬉しい……、大輝さんの男くせえザーメンいっぱいかけてもらって幸せっす」

聖隆は顔にかかったザーメンを指で掬い、嬉しそうにペロペロと舐めた。発情しているのか、腰が勝手にくねくねと動いている。

「あぁん……、大輝さん、ケツマンもっと犯してください……」

自分から脚を開き、クパッと開いたままのケツ穴を見せて誘惑する。一切触れていないのに、聖隆のチンポはビンビンだった。

「ちゃんと何で犯して欲しいのか言えよ」
「チンポ、大輝さんのぶっといチンポで犯して下さい」
「しょうがねえな。ワガママなキヨの淫乱マンコ、めちゃくちゃにしてやるよ。泣いても止めてやんねえからな」

聖隆の脚を掴み、穴に亀頭を擦り付ける。もう、少しでも動かせばスポッと挿入されそうだ。

「ご、ゴムは?」
「いらねえよ。キヨも生がいいだろ?生チンポ欲しくないの?」
「あっ、欲しい、生、生がいい」

聖隆は嬉しそうにケツを広げた。亀頭をケツ穴に当てて、そのまま聖隆の腰を持ち上げると、チンポがぬるっ、と中に入り込んでいく。

「ん゛ッ、ん゛ぁっ」
「おー、すっげ……、やっぱ生の方が気持ちいい……」

ゴムがない分摩擦が減ったのか、さっきよりも滑らかに入る。今更遠慮するつもりもないから、片脚を抱えて思い切り突いてやった。

「お゛ッ、お゛、お゛、すげっ、大輝さんのデカマラたまんねえっす、もっと、おおっ、お」
「ほら、唾やるから口開けろ」
「あ、あ、んッ、んあぁ」

聖隆の口に唾液を垂らす。愛おしくて、そのまま聖隆の顎にしゃぶりつくようにキスをした。

「んふううッ、ん゛、気持ちいい……、オマンコ気持ちいい」
「俺のチンポで好きなだけ感じていいよ」
「やっ、や、ん、ん、ん゛ぅうう、大輝さん、好きッ、好き、もっと激しくしてください」
「可愛いやつ」

乱れてどうしようもない聖隆の顔に唾液を垂らし、指を口に突っ込む。聖隆はそうするのが当然というように俺の指を舐め、気持ちよさそうに腰を揺らした。ちゅっ、ちゅっ、と指を吸うたびに、ケツ穴をギュッと締め付ける。

「あーっ、あ、あ、おおっ、お゛ひっ……」
「おっ、イイとこ見つけた」
「ん゛ぉおおッ、お゛、お゛、お゛、お゛、お゛」

弱い奥を重点的に突くと、聖隆は白目を剥き、舌を垂らしながら情けない喘ぎ声を漏らした。苦しそうだが、すごく気持ちよさそうだ。

「おら、もっと犯してやるからなっ!変態!」
「お゛、お゛ひ、お゛、お゛ッ、お゛、お゛お゛」

もう言葉を発する気力はないらしい。どうにか気を取り戻すので精一杯なようだ。

「大輝さん、あ、お゛、お゛ぁ、イグ、イグ、イギそうっ」
「イク?いいよ、イって。でも、腰は止めねぇからな」
「はひ、は、あ、イク、イク、イクイク……」

うわ言のようにつぶやく聖隆に、ラストスパートだというように腰を送る。もう、俺も限界を迎えそうだ。

「おへっ、はへ、ん゛ぃッ、あ、あー、イグ、イクイクイクイクイクイクイクイクッ!ん゛んんぁあぁっ!あ゛ッ、あ゛、あ゛、あ゛ッ」

小便を漏らすみたいに、ピューッ、と聖隆のチンポから精液が垂れた。聖隆は濁った喘ぎ声を漏らしながら、痙攣するように体をビクつかせる。

「あ、あお、お、せ、せーえき、でちゃいました……、すんません」
「いいよ、気持ちよかったんだろ。触ってないのに射精するなんてエロい体だな」
「ん、あ、あう゛」

聖隆の髪を撫ぜてあやしながら、腰の動きは止めない。聖隆は自分から俺の背中を抱いて、甘えたように頬を擦りよせた。髭が顎に当たって痛い。

「このままイっていい?」
「うん、ん、ん、ん、い、いって、いってくださいっ」
「中と外どっちがいい?」
「中!中出しがいいっ」

聖隆の体を抱き締め、射精感を限界まで高める。体が熱い。興奮している証拠だ。

「あー、イクッ。キヨ、イクぞ」
「ふ、ふんっ、……ん゛ん゛ん゛……」
「はー……、中出しすげぇ気持ちいい……」

たっぷりと出してから抜くと、聖隆の体から汚い音を立ててザーメンが垂れた。聖隆は恥ずかしそうにしていたが、音は仕方ないし、それほど気にならない。

「あ、ありがとうございます、大輝さん、気持ちよかったっす」
「汗かいただろ。シャワー浴びるか」
「あ、はい、えっと、大輝さんからイイっすよ」
「何言ってんだ、一緒に入るんだよ」

俺が言うと、聖隆は口をポカンと開け、戸惑ったような顔をした。どうやら一緒に風呂に入ると言うのは、純情な聖隆には少し早すぎたようだ。
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風呂に湯が溜まるのを待ちながら、一緒に体を洗った。抱き締めると、聖隆のがっしりとした体がよく分かる。身長は184cmあるらしい。俺は172cmだ。身長差だけで言えば男女のカップルでもおかしくない。

「先に精液出してイイっすか」
「うん。腹、痛くないか?」
「な、なんでわかるんすか」
「アナルセックスの経験あるから」
「えっ」
「俺は入れた方だけど」

入れると入れられるじゃだいぶ違う。
聖隆はシャワーヘッドを外してケツ穴にお湯を入れ、何度か浣腸をして精液を洗い流した。そうこうしているうちに湯が溜まったので、俺と聖隆はもう一度シャワーを浴びてから湯船に浸かった。

「あったけー」

俺は聖隆の近くに寄り、肌を合わせた。しっとりと皮膚が重なるのは、湿気のせいだろう。

「大輝さん、その、アナルセックスしたのって女の人っすか?」
「そうだよ、セフレの女。俺、男の経験ねえもん」
「そうなんすか」
「なんか不満か?」
「いや、違いますけど」

聖隆の髪を撫ぜ、頬や首筋を撫ぜる。先程マウスウォッシュをしていたようなので、あまり気にせずに唇に口付けると、聖隆は照れ臭そうに笑った。

「可愛い」
「か、からかわないでくださいよ」
「からかったつもりはないよ」
「オレすぐ本気にしますよ」
「いいよ本気にしても」
「ずるいっすよお」

聖隆は唇を突き出し、わざとらしく甘えた顔になった。今までのセックスの相手にも、こうやって甘えていたのだろう。
聖隆の顎を掴み、舌を入れる濃厚なキスをする。聖隆も、応じるように一生懸命俺に舌を絡ませてきた。キスは、フェラチオのようにうまくはいかなかった。

「はふ……、んふ」
「キスあんまり慣れてないな」
「そりゃ好きな人とのキスは慣れないっすよ」
「へへ、おぼこいやつ」

照れる聖隆が可愛いので、俺は何度もキスをしてやった。
じゃれ合うような愛撫をして、のぼせる前に風呂を上がる。ベッドに上がり直して下着だけ履くと、何となく照れ臭くなった。

「キヨ、気持ちよかっただろ?」
「は、はい。超よかったっす」
「また、今日みたいにやろうな。俺もすげー気持ちよかったよ」
「へっ、は」

聖隆は、驚いた顔をしてベッドを転がった。

「いいんすか?」
「うん。同じベッドで寝たんだから、もう友達以上の関係だろ」
「はひ……」
「これからもよろしくな、キヨ」

前髪をかきあげ、聖隆のおでこにキスをする。ぎこちない笑顔で笑う聖隆は、やっぱり呆れるほど可愛かった。




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