甥っ子を襲ったらいちゃいちゃセックスできちゃった話

 仕事が終わって家に帰ると、周(あまね)は僕の布団の上で、毛布もかけずに制服のまま眠っていた。
 ワイシャツから、チラリと可愛らしいヘソが覗く。だが、それよりも気になるのは、制服のスラックスの下の大きな膨らみだった。
 眠っているうちに勃起するのはままあることだ。単なる生理現象に過ぎない。とはいえ、それが周のものだと思うと、僕は興奮を抑えることができなかった。

 周は僕、大槻遼の甥にあたる男子校生で、今は僕の住んでいるアパートに居候している。もともとは親(つまり僕の兄と義姉だ)と一緒に宮城に住んでいたのだが、関東の学校に進学するのを理由に、埼玉にある僕の家に来ることになったのだ。
 開いている部屋があったから、僕は割と快く同居を了承した。叔父と甥という関係なら、同じ屋根の下で暮らしていてもあまり関わり合いがないだろうと思っていたのだ。
 だが周は、寂しいのか知らないが、すぐに僕の部屋に頻繁に出入りするようになった。
 周はまだ若く、その上可愛らしい顔をしていて、僕が同じ男だからといつも油断している。平気で裸でうろつくし、寝るときの体勢もだらしない。その日焼けしたお腹や綺麗な脚を見ていると、劣情も湧くのは致し方ないと思う。

 顔を近づけると、子犬のようなか細い寝息が聞こえる。肩を軽く揺すってみても、起きるそぶりはない。頸から、酸っぱい汗の匂いがした。バスケ部に所属しているらしいから、そこでたっぷり汗をかいたのだろう。

「周、起きてるか。おーい」

 大きめの声で言ってみるが、周は依然として寝息を立て続けている。
 すこしだけ邪悪な心が働いて、ワイシャツからはみ出ている腹に指の腹で円を描いてみた。

「……ん」

 周の体が軽く跳ねるように動き、鼻から甘い声が漏れる。その可愛らしい声に唆られて、いけないことだとは思いつつ、僕の手は隆起した股間へと動いた。

「おお……」

 熱くて硬い、男の感触がする。何度か手のひらを往復させると、周のチンコはぴくん、ぴくん、とか細く動いた。
 鼻息が荒くなっている自覚があった。だが、もう止められない。周の膨らみを撫ぜながら、唇に顔を近づける。
 すると、唇と唇がぶつかる、その直前に、周の目がぱちっ、と開いた。

「……何してんの?」

 声変わりしたばかりの不安定な声色で、周が呟く。
 心臓が、さっきとは別の感情でバクバクと跳ねているのが分かった。

「い、いや、あ、あの……、これは、その」
「俺のチンコ触って、キスまでしようとしてたよね?」

 言い訳するまでもなかった。
 兄貴に怒鳴られる未来が、ありありと想像できた。絶縁することになるかもしれない。ともかく、今後僕は兄貴と今までの関係ではいられない。

「寝込み襲うなんてサイテー」
「い、いや、それは本当に、ごめんなさい……」

 僕が頭を下げると、周はニンマリと口角を上げて笑った。

「このこと、親父に内緒にして欲しい?」
「えっ、い、いいの?」
「して欲しいかどうか訊いてるんだけど」

 生意気な物言いは、普段の周とそう変わらなかった。
 本当にしてくれるかは別として、兄貴には黙っていて欲しかった。当たり前のことだ。

「そ、そりゃ、内緒にして欲しいけど……」

 僕がそう呟くと、

「じゃあ、口止め料として一万円ちょうだい」

 と、周は返した。
 ちゃっかりしているな、と思いつつ、すぐに財布から一万円を出し、周に渡した。絶縁するかもしれないと考えると、一万円は安い。

「こ、これで、兄貴には内緒にしてくれるんだよね?」
「うん。俺はそんな悪いコじゃないもん」

 僕にしてみれば、生意気な態度の上に、明るい茶髪にパーマをかけて両の耳たぶに小さいピアスを光らせる周は、不良生徒に近いように見えた。実際、学校でどう思われているかは分からない。今時は、これくらいが普通なのかもしれない。

「叔父さん、俺の身体にキョーミあるの?」

 僕のベッドに寝そべったままで周は言った。
 誘惑しているのだと、誤解してしまいそうな口ぶりだった。変な期待と不安が、胸の奥をぐるぐると巡る。

「ご、ごめんね、気持ち悪いよね」
「ごめんじゃなくて、ちゃんと俺の質問に答えてよ」

 言わなくても分かっているはずだ。

「あ、あっ、あるよ。興味……」
「へえ。じゃあ、俺がオナニーしてるところ見てみたい?」

 野良猫のような獰猛で妖艶な目つきで周は尋ねた。
 同居人が自分の体に興味があると言うことに、恐れや嫌悪を全く抱いていないようなそぶりだった。
 実際、そうなのかもしれない。

「見てみたい……」

 僕は、正直にそう言った。
 いつもは一つ壁を隔てた向こう側で、僕の知らないうちに快楽を求めている、その姿を見たい。

「いいよ、見せてあげる。その代わり五千円ね」

 周の言うことを、僕はもうすっかり理解していた。財布から千円札を五枚出し、周に手渡す。悪い大人だと我ながら思う。
 五千円を受け取ると周は、制服のベルトを外し、スラックスのチャックを下ろした。ちらっと見えた下着は、男らしい赤色だった。
 周は、まるでストリッパーのように焦らしながらその赤い下着を下ろしていった。整えていないのだろう黒々とした陰毛と、勃起したチンコが露わになる。太すぎも長すぎもしない、可愛らしいチンコだ。興奮して、思わずため息が出た。
 慣れた手つきで、周はそのピンク色のチンコを握った。軽く唾液を垂らして湿らせてから、右手でゆっくりと扱く。若い男の子の体臭が部屋に充満し、僕の興奮を引き上げた。

「はぁん……、ああ……」

 周はしばらくの間チンコをしごいていたが、そのうち留守になっていた左手で不器用にワイシャツを脱ぎ、ぷくっとした小さな乳首をこね始めた。気持ち良さそうな顔がたまらなく可愛い。

「あぁあ……、んん」
「いつも、乳首も触ってるの?」
「うん……」
「すごいエッチだね……」

 そう言うと、周は僕の方を向いて微笑んだ。

「もっとエッチなところ見たい?」
「み、見たい……」
「いいよ。叔父さんだけ、特別に見せてあげるね……」

 特別、なんて言葉は、単なるお世辞に過ぎない。そう思っても僕は、その言葉に興奮していた。
 周は学生鞄を探り、そこには普通入っていないはずの、透明なポーチに入ったピンクローターと小さなローションを取り出した。どうするのかと見ていると、ローターに小さなコンドームのようなものを嵌め、ローションを垂らす。そのまま、スラックスとボクサーパンツを脱ぎ捨て、寝っ転がって脚を広げた。可愛らしいプリプリの睾丸とハリのいい尻、茶褐色のアナルまでもが全部丸見えだ。
 今から何をするのか、手に取るように分かる。
 周はすこし不器用な手つきで、ローターをアナルに擦り付けた。尻たぶを引っ張って軽く広げると、可愛らしく窄んだそこは驚くくらい簡単にするりとローターを飲み込んでしまった。

「叔父さん、ちゃんと見える? 周のケツマンコがおもちゃ咥え込んでるの……」

 自分のことを名前で呼んで、卑猥な言葉を使って、まるで僕に媚びているみたいだった。僕はもう、周にいったいいくら払えばいいのか分からなくなってしまった。

「ぜ、全部見えてるよ……、めちゃくちゃエロい……」
「えへへ……、もっと見ていいよ」

 そう言うと、周は自分の尻から垂れたローターのスイッチをひねった。微かな振動音が、内側から聞こえてくる。

「んっ、んぁあぁん……」

 腰を振りながら、振動の快楽に身を委ねる周。
 その姿は、いつもの生意気な態度からは想像もできないほどにいじらしく可愛かった。むせ返るような色気に、興奮が収まらない。今すぐにでも犯したかった。僕のものにしたいとさえ思った。兄貴の息子だなんていうことは、この際もうどうだってよかった。

 寝転がっている周に、覆い被さるようにベッドに乗る。二人分の重さに、軋むような音が立った。周は一瞬だけ驚いたような顔をしたが、怒りも暴れもしなかった。ただ、僕の顔をじっと可愛らしい猫目で見つめていた。

「触っていいなんて言ってないんだけど」

 すこしかすれたような声でそう呟くと、周はローターのスイッチを切った。まるで周の感情の浮き沈みを表しているようだった。

「ごめん、周が可愛すぎて、我慢できなくなっちゃった……」
「ふぅん」

 呆れたようにため息をつくと、周は僕の隆起した股間をさすった。スラックス越しに手のひらの感触が伝わってくる。周が触っているのだと思うと、気持ちが昂ってたまらなかった。

「叔父さん、俺としたいの?」
「し、したいって、何を?」
「分かんないの?えっちしたいのか聞いてんの」

 そう言うと、周はローターのコードを引っ張って出してしまった。
 周が本当は何を考えているのか、僕には分からない。探り合いなんてできるはずもないから、僕はもうなんでも正直に言うしかなかった。何にしろさっきの一万円で、兄貴には黙っていてくれるのだろう。

「し、したいよ。できるもんなら……」
「そう」

 周はすこし考えるそぶりを見せた。

「……叔父さんになら、いいよ」
「えっ、本当に言ってるの?」
「うん。……お小遣い、くれるでしょ?」

 大人なら、ここで説教しなければならないのだろう、と、遠い頭で僕は思った。保護者なら尚更だ。
 それでも僕は、財布からあるだけの現金を周に手渡すことしかできなかった。

***

 僕は周の言うがままに全裸になり、ベッドに腰をかけた。周も、隣に座る。お互いに、まだ勃起は継続していた。変な空気感に酔っているのかもしれない。

「キス、してもいいの?」
「何、その童貞みたいな質問。叔父さんってそうなの?」
「さ、さすがに童貞ではないよ」

 そうはいえども、経験は少ない。

「いいよ、キスして」

 周の頬を片手で押さえて、可愛らしい唇にキスをする。夕方だからなのか、うっすらと髭が生えているのが見えた。朝、たまに洗面所で髭を剃る周を目撃するが、改めて見ると、こんなに可愛くて幼い周でも、ちゃんと男なんだな、と思う。
 唇を触れ合わせるだけの軽いキスを何度か繰り返してから、ゆっくりと舌を入れる。柔らかくて暖かい周の口内が、僕の舌を溶かすように覆っていく。

「ん、んんん……」

 気持ちいいのか、キスの合間に甘ったるい声で喘ぐ周。心なしか、目もとろんととろけているような感じがする。いつもの生意気な態度からは想像もできないほどに色っぽい。お金欲しさのためだけじゃないのかもしれない、と、楽観的な自分が心を揺さぶってくる。
 舌と舌を擦り合わせる深いキスをしたまま、周をベッドに押し倒す。ワイシャツだけの周と肌を文字通り重ね合わせると、体温や血の巡りが伝わってきた。それすらも、僕にとっては快感だった。

「めちゃくちゃ可愛い……」

 耳元でそう囁くと、周はぴくん、と肩を震わせた。舌を這わせると、気持ちよさそうに鼻から甘い息を吐く。

「耳弱いんだ」
「あ、う、ううぅん……」

 耳を舐めながら、乳首を優しく摘む。周は泣きそうな目で僕を睨んだが、本気で嫌がっているわけじゃないだろう。あるいは、周の態度のそのすべてが、お小遣い欲しさの演技か。

「こっちも、して欲しい……」

 周は、僕にさっきのピンクローターと、ローションと新しいゴムを渡すと、脚を広げてベッドに寝転がった。僕も隣に寝転がる。
 ローターにゴムを被せてから、ローションをたっぷりとかけて、周の尻にゆっくりと挿入する。周の喘ぎ声に、嬉しさのような感情が混じったのが分かった。どうしてそれが分かるのかは分からない。単なる僕の思い違いなのかもしれない。

「スイッチも入れちゃうよ」
「うん、あ、あ、……あっ、あ!あ!」

 ローターの振動を最大に回すと、周は体を震わせながら僕に抱きついてきた。おでこにキスをして、髪を撫ぜて宥める。眉間にシワを寄せながらよだれを垂らして喘ぐ周は、どんなアダルトビデオよりも僕を興奮させた。

「おもちゃ気持ちいい?」
「うんっ、あ、あ、気持ちいい、さっきより気持ちいい……」
「さっきより気持ちいいの?どうして?」
「お、叔父さんのこと、ギュってしてるからかなあ……?」

 まるで本気のことのように周は言った。どうしてこんなに僕を興奮させるような嘘を言うのか、よく分からなかった。
 本当の正解は、ローターの振動がさっきよりも強いから、だ。

「周は可愛いなあ……」
「ん、んんん……」

 寝転がったままキスをして、体を手のひらでなぞる。周のチンコは未だに勃起したままで、我慢汁をよだれのようにだらりとシーツに垂らしていた。かく言う僕も、ずっと勃起がおさまらないままだ。

「もっと触って……」

 甘えたような口ぶりで周は言った。

「どこ触って欲しいの?」
「全部触って欲しい……、ギュってして……」

 ローターの快感で気分が高まっているのか、周は可愛いことしか言わなかった。抱きしめて、背中や肩を摩り、頬や唇に食むようなキスをする。新しい刺激を与えるたびに、周は声変わりしてすぐの不安定な声色で喘いだ。

「あ、ああ、あああ、気持ちいい、叔父さん、ちゅう、もっとちゅうしてえ……」

 子供のように甘える周の唇に自分の唇を重ねて、舌を入れる。迎え入れた周の舌を擦り合わせると、性感がどんどん高まってくる。周の鼻息も、殆ど興奮状態の獣のように荒くなっていた。

「ああ、やばい、ちゅう気持ちいいよう……、変になっちゃう、体ムズムズしてくるう……」

 そう言うと、周は僕の胸に顔を埋めた。女のように柔らかくもなければ鍛え上げられているわけでもない、僕のだらしない胸に、顔を擦り付けて甘える。どれだけ僕が悲観主義だろうが、それらが全てお金をもらうための演技だとは、もう思えなかった。

「変になってもいいんだよ、もっといっぱいちゅうしよっか」
「する……、もっといっぱい」

 周が舌を出したので、僕はその舌を咥えて自分の舌と絡ませた。周の肌も、舌も唇も、その温度も心地いい。痩せているせいか綺麗に軽いくびれがついた腰が、触ってもいないのに震えていた。

「ああぁあっ、ああ、あ、叔父さん、もっと、ん、あ、あ、いく、いっちゃいそう……」
「ちゅうしただけでいっちゃうの?」
「うん、ちゅうもおもちゃもぎゅーも全部気持ちいいんだもん……」

 十代後半だとは思えない、幼児のような言葉を使って卑猥なことを言う周は、倒錯的でいやらしかった。周は実年齢よりも幼く見えるけれど、それでも幼児語を使うような歳ではない。

「いいよ、ちゅうだけでいっちゃうとこ僕に見せて欲しいな」

 再び周に口づけをする。舌を絡ませると、周は、濁点のついた「ん」に近いような声を鼻から漏らしながら、腰を震わせ始めた。もう、いってしまいそうなのだろう。

「んんん、ん゛ん、ん、ん、ん、んふんぅうんんぅう……、……ん!ん!んぅうううんん゛んんっんんんん!」

 今までで一番大きな声で喘ぐと、周は僕の背中を軽く叩いた。
 ゆっくりと唇を離す。まるで蜘蛛の糸のようにお互いの唾液が唇の間を伝って、ある一点で、プツン、と途切れた。

「あ、あ、あああぁん……」
「いっちゃった?」
「んん……」
「すごい可愛かったよ」

 恥ずかしいのか、周は再び僕の胸に顔を埋めた。

「今日はもう疲れちゃった?」
「んーん、もっとしたい……」
「していいの?」
「うん……、もっと気持ち良くして……」

 そう言って軽く顔を上げた周の瞳は、甘くとろけて揺れていた。
 何が本当で、どれが嘘かも分からないまま、僕は再び周の体に覆い被さった。

***

 周の体をシーツに縫い付け、何度もキスをする。周は気持ち良さそうな顔で、まるで愛おしい人にするかのように肌を湿らせて僕の背中に抱きついていた。
 兄貴の存在と、お金という隔たりがあるからこそ、僕は気持ちに線を引くことができていた。そうでなければ、この可愛くて凶暴で小さな獣に溺れていたと思う。

「周は可愛いね……」

 呟きながら耳を舌の先で撫ぜると、周は肌を震わせながら頬を赤らめた。
 バスケ部にしては細い発達途中の腿に、勃起したチンコを擦り付ける。垂れた我慢汁が、周の日焼けした肌を汚していく。周は嫌がるでもなく、恥ずかしそうに目を伏せていた。

「これ、周の中に入れてもいい?」

 耳元で囁く。
 拒絶されても構わない、と思いつつ、拒絶されないだろうと言う謎の確信があった。

「な、なか……?」
「お尻の穴」

 僕が言うと、周は慌てたように首を振った。

「えっ、あ、……だ、だめ。そこはだめ……」
「だめなの? ローターなんかよりももっと気持ち良くしてあげるよ」
「ん、んぅ……」

 周の猫目が、困ったようにキョロキョロと動く。

「い、……、いいよ……、もっとお小遣いくれるなら……」

 申し訳程度に継ぎ足された最後の言葉に、僕は思わずほくそ笑んだ。
 本当は、ただ期待しているだけなのだろう。お金目当てという口実だけが、今の周の心の内の頼りない磨りガラスになっているのだ。

「もちろん、いっぱいお小遣いあげるよ。それならいいだろ?」
「あ、う、うん……」

 ローションを使ってローターを抜き、周のアナルを湿らせる。周が未経験なのか、そうでないのかは知らないが、独占欲も嫉妬心も、殆ど浮かんでこなかった。とにかく可愛いこの男の子を犯したい、それだけだった。

「ちょっと解そうね」
「あ、あぅ……」
「怖い?」
「こ、怖くなんてないもん。さっさとしてよね」

 強気な姿勢が、尚更可愛かった。
 周のアナルに指を入れ、軽く円を描くように拡げていく。アナルセックスは初めてではないが、周を傷つけないように、慎重にやる。
 数本の指がたやすく入るようになったところで、僕は漸くベッドの近くの棚からコンドームを取り出した。
 ゴムの封を開け、勃起したチンコに被せていると、周は緊張したように僕の腕を握った。可愛らしい猫目が僕を睨む。

「い、痛くしないでよ。絶対だからね」
「もちろん、優しくしてあげるよ」
「痛くしたら、叔父さんに襲われた、って親父に言うから」

 それは困る。
 だが、それは多分、不安感を抱えた周の、精一杯の強がりなのだろう、と、思う。

「脚広げてごらん……」
「あ、あ、んん……」

 周は、さっきまでの強がりなんてなかったかのように大人しく脚を開いた。

「そうそう、いい子だね……」

 立て膝をつき、周のアナルにチンコを擦り付ける。さっきほぐしたおかげか、少し腰を押し付けるだけで、するりと亀頭が入り込んでしまった。そのまま、ゆっくりと腰を送る。周の中は温かく、ねっとりとしていて、入れているだけでも気持ちよかった。

「あ、あうう……、ん、ん゛あぁあっ……」
「痛くない? 痛かったらすぐに抜いてあげるからね」
「痛く、ない、もっと、して……」

 周の望む通り、ゆっくりと奥まで押し入れると、周の肌がブルッ、と震えた。

「全部入ったよ……」
「あ、ん、ん、ん、あああ……、んん」
「動いてもいい?」
「うん、あ、あ、ん、んんんっ……」

 周の脚を掴み、緩い挿抜を繰り返す。チュパチュパと卑猥な水音が立ち、これがセックスというものだったな、と、頭の中で思う。
 周のチンコは萎えてしまっていたが、軽く扱くとすぐに完勃ちになった。僕に犯されて甘い声で鳴く周は、いやらしくて可愛かった。

「気持ちいい?」
「うんっ、気持ちいい……!ケツマンコ気持ちいい……、あ、あ゛、ん゛ぁああぁん……」

 卑猥な言葉で興奮したのか、周は自分から腰を振り始めた。淫乱なところも可愛い。

「自分から腰振って、周はいやらしい子だね」
「あっ、あ、あ、んん゛、恥ずかしい……」
「やらしくてすっごく可愛いよ。興奮する」

 そう言うと、僕は腰の動きを速めた。周は泣きそうな顔になりながらも、ただひたすらに僕の体を受け入れていた。勃起したままのチンコがぶるぶると揺れる。

「あぁあん、だめっ、叔父さん、気持ちいい、あうっ、ん゛ぁああんっ」
「だめじゃないだろ?嘘はよくないな」
「あん゛、ん、ん……、もっとして欲しい……」

 周は手を広げ、僕の背中を求めた。
 つながったままベッドから脚を下ろし、寝転がった周を抱き締める。この格好の方が、お互い無理せずに抱擁ができる。甘い吐息が、すぐそばで聞こえる。

「あ、あううう……、んん、ちゅう、ちゅうして……」

 周の望むままに口付ける。舌を入れると、周の肉壁がびくびくと動いたような気がした。
 こんな可愛い甥っ子とキスハメができるだなんて、少し前までは思いもよらなかった。

「ああぁあんっ!気持ちいい、あぁあ゛、ん゛ん、んん、もっと、もっと激しくして……!」
「いいよ……、激しく犯してあげるね」
「あ、あ、う゛んっ、周のこと、いっぱい犯して、お願い……!」

 めまいがするほど卑猥な台詞だった。
 僕は周を強く抱き締めたまま、獣の交尾のように激しく腰を振った。もう、僕もたまらなかった。こんなにいやらしい子にそんなことを言われたら、甥っ子だろうがなんだろうが、知ったことではない。

「あぁああんっ、激しいっ……!やばいっ、あ゛ぁあっ、いっちゃう!いっちゃうよお……っ」
「いっていいよ、もう僕もいきそう……」
「叔父さんもいって、一緒にいきたいっ……!」

 まるで恋人に言うかのようなことを言って、周は僕の肩口に顔を埋めた。甘えられたら甘やかしたい。でも、一緒にイクのは流石に難しい。

「あ、あ、あ、いく、叔父さん、いく、いっちゃう、あ、あ、あ、あ……!あ!あ!ん゛んんんぅうぅうんんっ……!んんっ、んん……」

 周の体がびくびくと震える。
 いった、のだと思う。髪を優しく撫ぜると、周は再び体をぶるっ、と震わせた。

「ちゃんといけてえらかったね」
「ん、ん、んんんん……」
「僕ももういきそうなんだけど、我慢できる?」
「うん、いって……、周のケツマンコでいって欲しい……」

 絶頂した後で頭がポーッとしているのか、周は素直で、尚且ついやらしかった。
 腰を激しく動かしながら、周とキスをして射精欲を高める。キスをするたびに甘イキしているのか、周は何度もびくびくと軽く体を震わせていた。

「やばい、もういきそう……、周、もうちょっと我慢してね……」
「うん、出して、出してえ……」
「あー、いきそう、いく、…………っ、あああ……」

 コンドームに精液を注ぎ込んでいく。周は、僕の肩口で気持ちよさそうにため息をついた。

「叔父さん、全部でた?」
「うん……。気持ちよかったよ」
「えへへ……、周も、すっごい気持ちよかった……」

 可愛らしい声でそう言うと、周は僕の唇に優しくキスをした。

***

 二人で一緒にシャワーを浴びて、ベッドのある寝室ではなく、リビングに戻った。
 お互い裸のままでソファに座る。兄貴に見られたら大目玉だろうな、と思う。でも、この部屋には僕と周しかいない。

「お小遣いが欲しいなんて言って、本当は僕にこうされたかっただけなんだろ?」

 探るように、それでも、探っていると思われないように、慎重な声色で僕は尋ねた。
 
 一瞬、部屋に静寂が走る。
 
 思い違いだったのだと慌てて何かを付け足そうとすると、周は、恥ずかしそうに首を縦に振った。

 自分で言い出したことなのに、嘘みたいだと思った。どれが演技なのかわからないなら、全部信じ込んでも構わない気がする。

「……俺、叔父さんが俺のことエッチな目で見てたの、知ってたんだよ」

 再び訪れた小さな沈黙の後に、周は呟くようにそう言った。
 どこで悟られたのか分からない。僕は、当たり前のことだが、そういう感情をひた隠しにしていた。

「初めはキモいって思ってたけど、なんか、意識してたらどんどんうずうずしちゃって……、叔父さんにされたいって思うようになって……」

 周の声はだんだん小さくなっていった。

「今日も、叔父さんのベッドにいたら襲ってくれるかなって待ってたんだよ。途中で寝ちゃったけど……」

 とんでもないことをする子だ。恐怖や躊躇はないのかと思う。

「う、お、親父には、内緒にしてくれるよね?」

 さっきの僕と同じことを周は言った。

「当たり前だろ。兄貴に話して怒られるのは僕の方だぞ」
「うん……」

 周は、少し僕の方に近づいた。首筋から、シャワーを浴びても消せない少年の汗の匂いがする。
 肩を抱いてキスをすると、特徴的な猫目がとろん、と甘くとろけた。

「叔父さん、また……、エッチしてくれる?」
「言ってくれたら、キスもエッチもいくらでもするよ。お小遣いもあげる」
「えへへ、叔父さん大好きぃ」

 頬を赤らめながら、僕の腕を引っ張る。こんなことをされたらハマって逃げられなくなりそうだったが、それも悪くないかな、と思った。何せ周は、僕の人生を壊してもいいとおもえるほどに可愛いのだ。




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