大学生にサウナでナンパされて中出しセックス

 その日は思いのほか仕事が忙しく、会社を出る頃にはすっかり深夜と呼べる時間帯になっていた。電車はまだあったが、明日は休日だったので、帰宅は早々に諦めた。混雑している電車に乗ってまで帰りたいほど居心地のいい家でもない。

 居酒屋で一杯引っ掛けてから、どこか安く泊まれる場所でもないかと街をぶらぶらと歩いていると、24時間営業のサウナを見つけた。疲れた体をリラックスさせたかった俺は、とりあえずそこに入ることにした。

 受付で鍵を貰って服を脱ぎ、浴場で体を洗い流してからサウナルームに入る。すでに0時を回っていたからか、先客は一人しかいなかった。
 少し垢抜けない、大人しそうな大学生くらいの男の子だった。スリムな体型だが、腹筋が割れており、脚や腕も逞しく見える。サウナは薄暗く、あまり顔は見えなかったが、垂れた一重の目とシャープな鼻が可愛らしかった。
 男の子は俺を見とめると、軽く会釈をした。俺も会釈を返してから、少し遠くに座る。
 すると、男の子は座る位置をずらし、俺に少しだけ近づいてきた。
 気のせいか、座り心地を変えたかったのだとあまり気にしないようにしようとしたが、どういうわけか男の子は、じっと俺のほうを見つめていた。さらに、視線に気づいて目を合わせると、腰に纏っていたタオルを捲ってチンポを見せつけてくる。男の子のチンポは大人しい顔に見合わず巨根で、軽くではあるが勃起していた。それがどういう意味かくらい、俺にも分かる。

「誘ってんの?」

 思い切ってそう尋ねると、男の子は恥ずかしそうな顔を浮かべて頷いた。

「お兄さん、めちゃくちゃボクのタイプなんです」
「俺、男にはキョーミないよ」

 何か勘違いをしている(彼か、あるいは俺が)のだと思ってそう言った。だが、男の子としては、そんなことは想定内のようだった。

「ボク、すごいテクあるんですよ。一度試してみません?」

 こんな純朴そうな男の子に、すごいテクなどあるとは思えない。

 だが、どうせ帰らないのなら、普段体験できないようなことをやってみたい、と言う、妙な好奇心が頭を擡げ始めていたのは確かだった。
 男の子は、美青年とは言い難いが可愛い顔をしていたし、何より悪い子には思えなかった。この子だったら良いかもしれない、と、少し酔った思考が俺に囁く。

「すごいテクって?」
「部屋まで来てくれたら教えます」

 サウナには、ビジネスホテルのような宿泊施設が併設されていた。男の子はすでに部屋を取ってあるのだろう。その目的が単なる宿泊なのかは別として。

「部屋って隣のビジホでしょ。勝手に上がり込んじゃっていいの?」
「大丈夫ですよ。二人分でとってあるので」

 それはつまり、そういうことなのだろう。

「気になるから行っちゃおうかなあ」

 俺が言うと、男の子は嬉しそうに笑った。若者らしい、瑞々しい笑顔だった。

「来てください。気持ちよくしてあげますよ」
「連れてってくれる?」
「はい、勿論。行きましょう」

 そういうわけで、俺と男の子は一緒にサウナを出た。
 彼は立ってみるとかなり背が高く、目測では185くらいありそうだった。掌も大きいし、背中もたくましい。俺はいきなり裸を見てしまったが、普段はきっと、『脱いだらすごい』と言われるタイプなのだろう。

 脱衣所で服を着なおしていると、彼はロッカーから眼鏡を取り出して掛け、俺の顔を確かめるように覗き込んだ。眼鏡をかけると、余計に素朴で穏やかそうに見える。

「どうしたの。よく見たらタイプじゃなかった?」
「いや、かっこいいなあって思って」
「そうかなあ。言われ慣れてないから恥ずかしいな」
「えー、絶対嘘でしょ!言われまくってるでしょ!」

 人生でかっこいいと言われた経験など、片手で数えるほどしかない。変なシュミの子だな、と思ったが、露骨に否定するのもなんだかと思って、俺は何も言わずに首を振った。

 男の子のとっていたホテルは、人ひとりが座るデスクと、ベッドとユニットバスがあるだけの小さな部屋だった。特に何も考えずにベッドに腰掛けると、男の子は少し緊張したような面持ちで隣に座った。

「ねえ。名前なんていうの?」

 俺が尋ねると、男の子は戸惑ったような顔で俺のほうを見た。

「ボクですか?」
「そうだよ、ほかに誰がいるの」
「えへ……、ボク、大和って言います。お兄さんは?」
「俺は信二。しんちゃんでいいよ」

 男の子が本当に大和という名前なのかは知らないが、信二というのは本名だった。大和は、信二さん、と小さい声で呟いて、恥ずかしそうに肩を竦めた。

「大和はさ、よくこういうふうに男誘ってるの?」

 少し気になったことを尋ねる。何と言うことはない、単なる好奇心だ。

「うーん、勇気が出なくて、普段はあんまり誘えないです。でも、信二さんはタイプだったから、思いきって誘っちゃいました」
「タイプって、俺のどの辺がタイプなの?」
「顔とガタイです。ボク、犬顔で、体格がいい人が好きなんです」

 確かに俺は犬っぽい顔だとよく言われるし、体格も身長の割に良い方だ。脂肪も軽く乗っているが、ちゃんと筋肉もついている。大和の好みそのままという感じだ。

「信二さんは、男にされるのは初めてですか?」
「うん」
「じゃあ、あの、……イヤになったら、すぐに言ってくださいね」

 その言葉と同時に、股間をスラックス越しに弄られる。

「目つむって、好きな女の人のこと考えてください」

 そう言うと、大和は、俺のワイシャツを脱がせ始めた。もたついていたので、自分から服を脱ぎ、ボクサー一枚になる。
 目をつむる気はあまりなかった。好きな女なんて今はいない。
 大和は少し様子をうかがったように困った顔を浮かべたあと、恐る恐るといった感じで俺の首筋に舌を這わせた。温く柔らかい感触が、俺の皮膚とその下の肉を優しく愛撫する。

「ん……」

 俺よりも先に、大和のほうが声を漏らした。興奮しているのだろう。
 大和の舌は、首筋から肩、胸板を通って乳首に移った。それと同時に、大きい掌がボクサーパンツ越しにチンポを撫ぜ始める。大和の舌遣いと手つきは甘くも色っぽくて、それが性感を呼び起こした。すごいテクがある、というのは、どうやら嘘ではないらしい。

「信二さんのチンポ、かたくなってきましたね……」

 そう言うと、大和はあまり躊躇うことなく俺のボクサーを下ろした。ぶるん、と跳ねる半勃ちのチンポに、大和の目が光る。

「あー、すっげ。でっけえ……、美味そー……」

 少し砕けた言葉だった。つい口をついて出てしまったのだろう。そう思うと可愛かった。
 大和は再び俺の乳首を舐めながら、指先で亀頭を摩り、我慢汁を塗り付けて軽く竿をしごき始めた。卑猥な水音と、大和の甘い溜息が耳に響く。興奮しながら俺の体を貪る大和を見ていると、愛おしささえ湧いてきた。

「チンポも舐めていいですか?」

 暫く乳首を舐めてから、大和は少し恥ずかしそうにそう言った。頷くと、体を屈めて俺のチンポに唾液を垂らし、ゆっくりと咥え込む。ぬるっ、としていて生暖かい。気持ちよくて軽く息を吐くと、大和はふん、と鼻息を荒げながらチンコを舌で奉仕し始めた。

 大和のフェラチオは、俺が想像していたよりも数段上手かった。同じ男だから具合がわかるのか、唇の強さも舌の動きも絶妙だった。真面目そうな男の子なのに、こんなにフェラチオが上手いのかと思うと、何だかしてはいけないことをしているような、そんな背徳的な感情さえ湧いてきた。

「ん……、ふう……」
「あー……、すげーいいよ、大和」
「えへ……」

 頭を撫ぜると、嬉しそうに目を細める。瑞々しい笑顔が可愛らしかった。だが、再びチンポを咥えると、純朴さはすぐに影を潜め、しどけなく色っぽい顔つきに戻る。その顔つきは、女のそれとはまったく違っているのに、なぜか俺を欲情させた。
 大和は、卑猥な音を立てながら喉奥深くまで咥え込み、顔を上下に動かして俺のチンポに奉仕を続けた。激しいほどの愛撫に、射精欲が少しずつ増してくる。思わず声を漏らすと、それが引き金となったようにピストンが早くなった。

「あぁ……、めちゃくちゃ気持ちいい……」
「んふっ、んん、んんん……」
「大和、もう出そうっ、出るっ……」

 大和は口を離さなかった。それどころか、より激しく吸い付いてくる。そういうことなのだろう、と思い、快楽に身を委ねると、射精の激しい感覚が俺を包み込んだ。

「あぁ、イっ……!くぅ、うう……」
「んっ、んふ……、んうぅ……」
「はぁあ……」

 温かい口内に射精するのは気持ちよかった。大和は少しの間動かずに精液を受け止め、俺が全部出し切ると、ゆっくりとチンポから口を離した。そして、口の中の精液を味わうように何度か食んだあと、静かに呑み込んだ。

「はあ……、美味しい……」

 恍惚とした表情で大和はつぶやいた。嘘を言っているような感じはなかった。本当に精液が好きなのだろう。

「大和、こっちおいで」
「え、あ、はい……」

 ぎこちなく近寄った大和の体を抱き締める。俺よりも体格のいい体が、少し縮こまって俺の腕に収まる。愛おしさに少し胸が苦しくなった。
 自分の精液まで飲んでくれた子に、特別な感情を覚えないわけがない。愛とか恋とかいう名前が付けられなかったとしても、そうだ。

「可愛い。気持ちよくしてくれてありがとね」
「えへ、うれしい……」

 まだ言葉を紡ぎたがった大和の唇を無理矢理に奪う。そのまま舌を入れると、さっきまで俺に奉仕してくれていた、大和の柔らかい舌に触れた。自分の精液の苦い味がしたが、あまり気にはならなかった。

「ん、あん……、信二さん……、そんな、ダメ……」
「ごめんね、イヤだった?」

 俺が言うと、大和は首を振った。

「これ以上されたら、したくなっちゃう……」
「何したくなっちゃうの?」
「あ、いや、んん……」

 さっき大和が俺にしたように首筋を舐めると、大和は頬を赤らめながら体を震わせた。

「俺とセックスしたい?」
「は、……はい。信二さんとセックスしたい……」

 俺の腕の中で、か細い声で欲望を呟く大和が可愛くて仕方がなかった。男心、というのが正しいのか知らないが、そんなことを言われたらしたくなる。当たり前のことだ。

「可愛い」

 頬や耳たぶにキスをしながら、大和のワイシャツを脱がせていく。さっき見たあの恵体が再びあらわになる。かたい肉の凹凸に掌を滑らせてみる。女とは全く違う感触だ。

「あ、ああ……」
「もう感じてるの?」
「あ、や、やん……」

 大和は自分から服を脱ぎ、全裸になった。巨根チンポがギンギンに勃起して、お腹にへばりついている。掌に唾を垂らして軽く扱いてみると、大和は気持ちよさそうに喘いだ。
 他人の勃起チンポなど触ったのは初めてだったが、意外にも拒否感はなかった。大和の感じている顔が可愛かった。

「チンポ触って、イヤじゃないですか?」
「全然イヤじゃないよ」

 そう言って、大和の唇にキスをする。大和は、少し不安げな顔を浮かべながらも、俺の与える快感に酔っていた。試しに、ぷくっ、とした乳首を指で突いてみると、それも気持ちいいようで、スリムながらがっしりとした腰を妖艶にくねらせながら甘い声で鳴いた。

「ああ、気持ちいい……」

 大和は恥ずかしそうにそう呟き、俺の体にしがみついた。皮膚越しに感じる熱が温かくて心地よかった。

「えっと、あの、信二さん、ケツ穴もいじっていいですか?」
「俺の?ちょっと難しいかな」俺にアナルの経験はない。
「い、いや、ボクの……、です」

 そう言うと、大和はベッドに白い大きなタオルを敷き、持ってきた荷物から、ローションと大人のオモチャのような細い棒を取り出した。ローションのパッケージには、『バック』という言葉と、女性の尻の写真が貼られていた。随分あからさまなデザインだ。オモチャは、幾つもの玉が連なったような形をしていた。恐らくはアナルビーズだろう。
 大和はそれを持ち歩いてサウナまで来たのだと思うと、なんだか興奮した。

「アナル好きなの?」
「は、はい。ごめんなさい」
「別に謝らなくてもいいけど……」

 大和は申し訳なさそうに俺の顔を覗き込んだ。

「いい、ですか?」
「いいよ。でも、してるとこちゃんと俺に見せて」

 俺が言うと、大和は恥ずかしがりながらもローションを手のひらに垂らし、背中に手を回してアナルに指を入れようとした。

「そうじゃなくて、脚広げてちゃんと見えるように弄って」
「え!恥ずかしいですよ」

 そう言いつつも、大和はその長い脚を広げて俺に見せつけるようにアナルに指を這わせた。何回か圧を加えながら擦ると、大和の太く長い指がずるりと中に入り込む。その様子は、アダルトビデオの、モザイク付きの映像とは比べものにならないくらいにエロかった。

「どうですか、み、見えますか……?」
「ばっちり見えてるよ」
「あの、萎えたりしてない?」
「全然。すげー興奮する」

 実際、俺は、さっき出したばかりだと言うのに大和の痴態を見るだけで興奮して勃起していた。
 大和は何度か指での愛撫を繰り返すと、あの細っこいオモチャを手に取った。それを、軽く解れたアナルに押し込む。すると、オモチャは驚くほどにするすると大和の中に入り込んでいった。随分遊んでいるのだろう。

「あ、ああ……、あぁんっ」
「気持ちいい?」
「気持ちいいっ……!あっ、あ、いつもより、感じちゃいます……、ふぅうんっ」

 そう言うと、大和は俺と目を合わせた。俺に見られているから余計に感じていると言いたいのだと思う。それはすぐに分かった。だから追求はしなかった。
大和は、奥の方までオモチャを突っ込むと、優しく出し入れを始めた。ぽこん、ぽこん、と玉が尻穴から出ていくのは、何とも卑猥な光景だった。
 恥ずかしそうに喘ぐ大和の唇にキスをしながら、留守になっている乳首に再び指を這わせる。ふんん、と鼻から抜けていく息が、甘ったるく上擦っていた。舌を入れると、大和の柔らかい舌が俺を迎え入れるように優しくうねる。俺よりも大きい体なのに、俺はそのキスを、なんとなくいじらしいと感じた。そして、それも愛おしかった。

「可愛いよ、大和。すげーエロい」
「あ、あ、……、んんんっ、んん……」

 大和は、元々垂れている目を余計に垂れさせながら、俺の方を見つめてひたすらに手を動かしていた。俺は今、この子のおかずにされているのだろう。悪い気はしない。

「いつもここ弄ってんの?」
「はい、い、いつも、ケツ穴弄ってオナニーしてます……」

 大人しそうな子が、自分のオナニーを赤裸々に語っている光景は、エロチックで背徳的だった。余計に興奮してくる。ぐちょぐちょと響くいやらしい水音が、さらに興奮を強めていた。

「じゃあ、男とエッチするときは、いつも入れられるほうなの?」
「そ、そっ、そんなことはないです。アナルはしないときもあるし、ボク、相手がして欲しいことをしちゃう方なんで。えっと……」

 大和は後ろめたそうな顔を浮かべた。

「そんなに経験はないんですけど」
「本当は入れられる方がいい?」
「そ、そう、なのかな……」

 恥ずかしいのか、語尾を抑えながら大和が呟く。
 俺はもう、大和のオナニーを見ていたら、この中に入れてみたい、という気持ちが湧き上がって止まらなかった。ただ、嫌がるようなことはしたくない。

「大和はどうしたい?」
「えっと……、でも、信二さんはイヤですよね」
「そんなことないよ。大和の中に入れたい」

 そう囁いて、大和の脚に自分の勃起したチンポを擦り付ける。大和は、少しの間逡巡するようにその光景を見つめていたが、欲望に勝てなくなったのか、漸く口を開いた。

「あ、あのう、……し、信二さんのチンポ、入れて欲しいです……」

 少し泣きそうなその甘い声に、俺は余計に興奮してしまった。
 奥まで咥え込んでいたビーズを引っ張ると、ぽこぽこと玉が出てくる。その度に快楽を拾うようで、大和は気持ち良さそうに顔を歪ませた。ビーズを抜いてしまうと、大和のアナルは刺激を求めてひくひくと疼いた。いやらしいそこに亀頭の先端をあてがい、何度も擦り付ける。大和も興奮しているようで鼻息が荒かった。

「早く欲しい……」

そう言って腰を振るので、俺は漸く大和のアナルにチンポを押し込んだ。

「ん、あ、入っ……るぅうっ……、あぁあ、あっ!」

 腰を押し付けて、ゆっくりと挿入していく。
大和の中はねっとりとしていて、俺のチンポに吸い付いてきて気持ちよかった。根本まで入れると、先端をキュッと締められる。

「すっげ……、大和の中、あったかくて気持ちいい」
「女のアソコよりも気持ちいい?」
「うん、女より気持ちいいよ……」

 実際、感覚の違うものを比較するのは難しかったが、大和の悦ぶだろう言葉を選んだ。大和だって、ただの真実を尋ねているわけではないだろう。

「動いてもいい?」
「うん……、……あ、あ、あっ、あっ、あっ」

 腰を軽めに動かすと、大和はピストンの動きに合わせるように喘ぎ始めた。

「あ、あ、気持ちいい……、信二さんのチンポ、かたくて太くてすごい……」

 大和の言葉も、俺を悦ばせることばかりだった。あざといのか、純粋なのかも分からない。でも、それは別にどうでもよかった。何にせよ、今俺の下で肌を火照らせている男の子がセクシーで愛らしいことに変わりはない。

「あ、あっ、あ、あ゛ぁっ、ん、ん、もっと、もっと……!」
「もっと欲しいの?」

 首筋に舌を這わせながら囁く。

「ん、ん、ん、欲しい、あっ、いやぁあ、あんっ」
「エロいな、大和」
「あ、あ、あぅ、ん、んん……!」

 逞しい脚をつかんで激しく腰を動かすと、大和は泣きそうな高い声を上げながら激しく悶えた。勃起したままの巨根が、動きに合わせてぷるぷると揺れる。

「あぅんっ!すごい、すごいぃっ……!あっ、あ、あ、あ、あっ……」
「可愛い」
「あっ、あ、あ、ん゛ゃっ、信二さっ……、ああっ!あ、あ、あぁああんっ」

 体に覆い被さってキスをする。男の子の酸っぱい汗の匂いが、鼻の奥を刺激する。それさえも、どういうわけか俺を興奮させた。

「大和、すげーエロいよ……、めちゃくちゃにしたくなる」
「ん゛ぁあ、あ、あっ……、してっ、してほしい、めちゃくちゃにしてください……」
「やらしいね……」

 角度を変えて大和の好きなところを探りながら、何度もキスをする。めちゃくちゃにしたいのと同じくらい、大和を気持ちよくしてあげたい。甘い声のするほうへ動きを矯正していく。

「あっ、あ、あ、あ、すごい、ああ、あっ、あ、あ……!気持ちいい……!」
「どこが気持ちいいの?」
「ケツマンコ!ケツマンコが気持ちいい!」

 大和は泣きそうな声でそう叫ぶと、俺の背中を抱いて腰を擦り付けてきた。さっきまで恥ずかしそうに『そんなに経験はない』と言っていた男の子と、同じ子だとは思えない。

「あ゛っ、あ、あ、あ、ん゛んっ、ああぁっ、信二さん、もういく、いく、いっちゃう、いっちゃううぅっ!」
「いっちゃいそう?ケツマンコでいっちゃう?」
「いっちゃう、いっちゃう、ケツマンコでいっちゃう、あ、あ、あ、もうだめ、いく、いく!」

 その言葉とともに、大和の腰の動きが激しくなる。

「あ!あ!いく、いっ…………っ、ん゛ぅうっ、んぁああぁあんんっ……!あ、あぁああっ、あ、あ、あぁああぁああ……」

 チンポを包み込む肉壁が、びくびくと痙攣したように跳ねる。大和は気持ちよさげに眉を顰めながら、快楽の余韻に浸っていた。唇から涎が垂れている、その無防備な表情も可愛らしい。

「大和、すごい可愛かったよ……」

 大和の黒い髪を撫ぜる。

「俺も出していい?」
「うん、出して……、信二さんのザーメン、ケツマンコに欲しい……」

 そう言うと、大和は再び俺を抱き締め、挑発するように妖艶な瞳で腰を擦り付けてきた。温かい肌が心地よくて、もう俺はそれだけで射精してしまいそうだった。あまり刺激を与えすぎないように、甘く腰を揺らす。

「あぁ……、いきそう」
「いって、いって下さい……、いっぱい種付けして……」
「うっ……、いくっ……!」

 どくどくと大和の中に精液を吐き出す。二回目だというのに量が多い。
腰を引くと、ぽっかりと空いた穴から白濁した粘液が垂れた。

「すごい、いっぱい……」
「いっぱい出されて嬉しい?」
「嬉しい……」

 無邪気そうにそう言う大和が可愛くて、俺はもう一度その唇にキスをした。ぎこちない舌が甘かった。
 暫く戯れるようなキスをしていると、興奮が再び漣のように緩く押し寄せ始めた。大和もそれは同じようだった。はぁはぁと息を荒げながら、まだ元気のない俺のチンポに唾を垂らしてしごき、上目遣いで俺を見つめる。物欲しそうな獰猛な瞳は、まるで野獣のようだった。

「信二さん、もっとしたい」

 顔を真っ赤にしながら、むき出しの欲望を口にする大和はエロチックで可愛らしかった。
返事の代わりに、髪を撫ぜてキスをする。大和はベッドにうつ伏せになり、枕に顔を埋めて腰だけを高く上げた。背中から脚にかけてのラインが彫刻のように美しい。

「後ろから犯してください……」
「いいよ、いっぱい犯してやるよ」
「あ、あぁあん……」

 犯す、と言ったって、本当に犯すわけではない。きっと言葉で興奮しているのだろう。少しМっ気があるのかもしれない。
 ぷくっと広がったままの可愛らしいアナルにチンポを押し付けると、するりと入り込んでいく。俺のチンポを歓迎するかのように締まる肉壁がたまらなく気持ちいい。

「あぁあっ……!あっ、あ、さっきと違うとこ当たってる、あ゛ぁ、あぁんっ」
「こっちも好き?」
「好きっ、好き、当たっちゃう、きもちいいぃいっ……!」

 もうあまり遠慮する気はなかった。大和の腰を掴んで、挿抜を始める。大和は枕をぎゅっと掴んで、ただひたすらに俺の腰を受け入れていた。

「あ゛ぁあんっ、すごいすごいっ……!ああっ、ああぁあっ、信二さんっ」
「すげ、めっちゃエロ……」

 大和の広い背中に覆い被さり、獣の交尾のように激しく腰を振る。お互いの息が合わさるのが気持ちいい。

「ずっとこうやって犯されたかったんだろ?」

 興奮のままに尋ねると、

「うん!ずっとチンポで犯されたかった……!」

 と、可愛い返事をされる。
庇護欲も嗜虐欲も独占欲も、まとめて刺激される。可愛い。可愛くて、俺だけのものにしたい。本当は無理だと分かっていても、セックスの間だけの幻だと知っていても、欲望が止まらなかった。

「あぁんっ、気持ちいい、信二さんのチンポすごい、いいっ、あぁああっ……!」

 穏やかそうで優しそうな男の子が、俺のチンポで淫らに喘いでいる姿はたまらなかった。もっと善がらせたいと思う。体に手を回して、勃起したままの乳首を弄ると、きゅっ、と先っぽを締め付けられる。それだけでももう射精してしまいそうだった。

「あぁんんん……!やぁんっ、あ、あ、あっ、あっ、やばい、やばい……!いっちゃう、またいっちゃうっ!」
「もういっちゃうの?大和のケツマンコは淫乱だな」
「あう、いんらん、なんて、そんなっ、あ、あ、あ、あっ!」

 奥深くまで挿入して、勃起チンポで大和の肉壁を徹底的に苛め抜く。大和は泣きそうな高い声で首をぶんぶんと振った。白いシーツがぐしゃぐしゃに乱れる。

「やばいっ、あ、あっ、お゛ぐ、ぎもぢいいいっ、もうだめ、いく!いく!あ!あ!ん゛ぃいいっ、あ、あ、ん゛ぅううぅうううぅうううぅううぅうっ!あ゛ぁああっ、あ、あ、あ……」

 びく、びくっ、と大和の体が震える。俺ももう我慢できなくて、大和の体を抱き締めながら小刻みに腰を振った。

「大和、苦しくない?このままいってもいい?」
「うん……、ザーメン、マンコの奥にいっぱい出して……、お願い……」
「やっば……、めちゃくちゃ可愛い。ああ……、出る出る、ううっ……」

 三度目とは思えない、大量の精液を大和の肉壁の奥へ吐き出す。汚している感覚がたまらなかった。出し終わった後、精液を肉壁に擦り付けるように何度かストロークさせてから抜く。大和の可愛い穴から、どろりと濃厚な精液が垂れるさまに興奮して、少し体が震えた。

***

 暫く、シャワーを浴びるのも忘れて、ベッドの上で疲れた体を寄せ合っていた。
大和がタバコを吸ってもいいかと尋ねたので、俺は快く了承した。デスクには灰皿もライターも置いてあったが、大和のタバコは電子タバコだった。

「信二さんって」

 煙を吐き出しながら大和が尋ねる。

「おいくつなんですか?」
「いくつだと思う?」
「二十九歳くらいですか?」

 やけにピンポイントな年齢だな、と俺は思った。実年齢より若く見られて、悪い気分はしなかった。

「俺、三十六だよ」
「えっ、マジですか」
「マジだよ。大和はいくつなの」
「十九歳です」

 思っていたよりも若かった。
 大和は、心理学を専攻していて、もうすぐ大学二年生になるのだと教えてくれた。多分、大学では真面目に勉強しているのだろう。そう考えると尚更、ベッドの中の大和が可愛くて仕方がなかった。

「大和はさ、彼氏とかいるの?」

 少し踏み込んだことを訊いた。単なる好奇心なのか、醜い独占欲なのか、自分でもよく分からなかった。

「いたらこんなことしてませんよお。信二さんは?」
「俺もいないよ。セックスも全然してなかったし」
「そうなんですね、じゃあ……」

 大和は嬉しそうに俺の手を握った。

「また、エッチしたくなったら呼んで下さい」

 さっきまでの淫乱なさまが嘘のようにさわやかな笑顔でそう言われる。
 それは都合のいい言葉に聞こえたが、実際、そうなのだろう。俺と大和は、お互いに都合がいいのだ。

「いいよ、またしよ。俺も大和とまたしたい」
「えへ。ありがとうございます」

 俺は再び大和にキスをした。軽いキスだったが、柔らかい大和の唇を感じると、また少しだけ興奮した。そのことは大和には言わなかった。
 SNSのIDを教えてから、俺は部屋を出ようと立ち上がった。あまり着たくはないが、スーツに身を包む。疲れた体に着心地が悪い。

「じゃあ。また会おうね、大和」
「はい、連絡、待ってますね」

 部屋を出ると、誰かの喘ぎ声が廊下に響き渡っていた。
 なるほど、そういうことか、と俺はようやく思った。
 その日は、そのホテルに一部屋借りて、そこで眠った。




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