先生、エッチしてください!

放課後の教室。運動部の練習の声を聞きながら、小テストの採点をする。
ふと窓の外を見てみると、運動部の男子と、マネージャーらしき女子が楽しそうに会話をしていた。
青春だなぁ、と思う。
俺も昔はバスケ部で、180越えの長身だったからか女の子にもそこそこモテたほうだった。二人ほどと付き合って、童貞もそこで喪失した。

「俺もおっさんになったなぁ」

もう三十も半ばだ。男子校という勤務先のせいか、他の先生も男だらけで、職場恋愛もなく浮いた話に一切縁がない。大学生の時分、多大の女の子二、三人と付き合い、教師になってからも知り合いの斡旋で何人かと付き合ったが、結婚、なんて話には至ることなく終わってしまった。五年ほど、誰とも付き合わない時期が続いているし、セックスも半年はしていないんじゃないかと思う。堅い職業だからって、プライベートの身まで堅くしなくても、と、自分でも呆れる。

「あー……、セックスしてぇなぁ」
「ちょっと。仮にも教師がそんなこと言っちゃダメでしょ」
「うお。茨木。いつからいたんだ」
「センセがノスタルジアに浸ってる辺りから」

いつの間にか、教壇に肘をついてニコニコと笑っている男子生徒がひとり。俺が担任をしている1年C組の生徒、茨木尊だった。
小麦色の肌、目鼻立ちがしっかりしていて、力強いつり眉と大きい二重のタレ目が特徴的な、典型的な男前だ。身長は172、髪は茶髪で、短めのスパイキーヘア。運動部には所属していないが、ボクシングジムに通っているらしい。
生徒を差別したくはないが、茨木はことあるごとに俺に構ってくるので可愛らしい。女の子から見たらイケメンなのだろうが、教卓にひょこっと顔を出す姿は、コーギー犬にそっくりだ。

「どうしてここに?」
「数学教えてもらいにきたの」
「どういう風の吹き回しだ……。先生感動しちゃうな」
「エヘヘ。オレ、勉学に目覚めちゃったんスよね」

茨木は、あまり成績のいい生徒ではない。話に聞くと文系科目は人並みに出来るらしいのだが、数学、特に俺の担当する数Aは壊滅的だ。進学校だから、平均点がどうしても高くなるというのもあるのだが、残念ながら赤点に届いてしまったときもある。授業中はたまに寝ているが、たいてい熱心に話を聞いているので、単純に数学が苦手なのだろう。

「今テストの丸つけしてるからそのあとでもいいか?」
「うん。待ってるね、センセ」

茨木は、すぐに携帯を取り出して弄り始めた。
机の上には、ちょうど茨木の答案が置いてある。答案の端っこには、

『円センセーへ だーいすき』

と、特徴的な丸文字で書いてあった。
茨木のテストの点数は、10点中3点。もしかして、テストの点が低いのを多目に見て欲しくて書いたんじゃなかろうかと思うと、可愛い。俺は、茨木の文字の下に、

『俺も茨木が好きだが、3点は3点だ。』

とだけ書き込んで、採点を再開させた。



茨木は、教えたところは、すぐにとは言わないが反復しているうちに解けるようになっていった。ちゃんと理解しようという気持ちはあるのだろう。

「これなら次のテスト平均点は採れるぞ」
「えー、平均点ですか」
「それ以上はお前のやる気次第だ」
「じゃあ、オレのやる気出させて下さいよ」

そう言いながら、茨木はノートの端に赤字で解法をメモしている。

「やる気って、何すればいいんだ?」
「ご褒美欲しいです」
「ダメだ。他の生徒にはやってないんだから」
「でも、オレの成績上がったら、センセ、嬉しいでしょ」
「それとこれとは話が別だろ。まぁ、褒めてやるくらいのことはするよ」
「ケチ」

茨木はわざとらしく頬を膨らませて、机にペンを置いた。
首元のドッグタグのデザインのネックレスが、蛍光灯に反射して光る。アクセサリーは校則違反だが、俺は生徒指導担当じゃないからどうでもいい。めんどうな校則や禁止事項は、俺も苦手なほうだ。教師という立場では、やることなすこと、全てが制限されてしまうが、俺は実際、いくつか破っていた。生徒とLINEやメールもしているし、うちの高校では生徒とふたりきりになるのも禁止なのだが、今まさにそれをしている。まぁ、意図としては、女生徒とふたりきりになるのがマズイということなのだろうが。

「バレなきゃいいじゃん、ねえ」
「あー……、ったく。何が欲しいんだよ」

教師として特別扱いはしたくないが、純粋な感情で、ねだられたら応えてやりたくなるのは仕方がない。

「も、物じゃなくてもいい?」
「そのほうがありがたいよ。なんだ?言ってみろ」

俺がそう言うと、茨木は唇を噛んで、頬を紅潮させながら俺に耳打ちをした。

「センセ、オレが次の試験で90点以上採れたら、エッチして」



『そーやって教師をからかうのが流行ってんのか?』
『からかってないよ。ホントに、して欲しいの』

茨木の言葉が冗談か本気か分からなくなった俺は、頑なになるのも気が引けて了承してしまった。
俺は割と自分で肝が座っている方だと思うから、冗談であればいざとなったときに慌てるのは茨木だし、もし本気なら、それでもよかった。三十余年、男と行為をしたことこそないが、茨木は、それほど可愛いのだ。
もちろん、教師だから生徒を常に性的な目で見ているわけではないが、エッチして、なんて言われたら、その限りではない。

そして、中間テスト。
茨木の点数は、93点だった。
解法を複合させて解く応用問題以外、全て正解。前回の点数は24点だから、本当に一生懸命勉強していたのだ。

『円センセ、放課後、お願いね』

答案を返したとき、そう、茨木は耳打ちした。

茨木の気持ちに応えてやらないと、俺も男じゃないだろう。



生徒を部屋に招き入れるなんて、バレたら退職かなぁ、と、ぼんやりと頭の中で思う。一人暮らしのマンションの一部屋は人を入れるには狭すぎて、誰かが来たのなんか久しぶりだ。東京に遊びに来た地元の友達を、一晩泊まらせたくらいしかない。
茨木は学ラン姿のまま、楽しそうに部屋を物色している。すぐにアダルトビデオを見つけて、興味津々といった様子でパッケージを見ていた。

「お前、AV見たことないの?あー、最近の子はネットか」

18禁のコンテンツを、見ている前提で話すのも教師としておかしいだろうが、俺が初めてAVを見たのは16の頃だった。あの時はVHSだったのを思い出す。

「あるけど、センセが好きなのが気になって」
「変なのはないぞ」
「黒髪眼鏡でぽっちゃりがタイプ。あと、スーツにぶっかけが好き」
「……お前すげーな。よく分かったな」
「教師のクセにヘンタイじゃん。来生センセのことも、エッチな目で見てたんでしょ。来生センセのスーツにぶっかける妄想でオナニーしてたの?」

来生先生とは、背が低く、眼鏡で黒髪の、大人しそうな物理教師だ。いつも、スーツの上から白衣を着ている。化粧はほとんどしていないが美人で、更に頭の切れるばりばりの理系ということで、生徒にも人気が高い。学歴も、俺より一回り上だ。
あまり意識していなかったが、たしかに来生先生は俺のタイプに近い。俺はあまり知り合いをオカズにはしないほうだが、来生先生には、二回ほどお世話になった。

「まぁ、……してないとは言わない」
「ねえ、どんな風にオナニーしてるの?」
「どんな風って、……あぐらかいて、ベッドの上で」
「へえ……、ど、どれくらいの頻度でする?」
「週……2、か3。だいぶ減ったな」

茨木は上目遣いで、目を輝かせて俺の顔を見ていた。男のオナニー事情なんてどうでも良かろうが、確かに若い頃は気になってもおかしくないかと思う。俺がオナニーを覚えたのは中学二年の頃だったが、そのときは、自分だけがこんなにオナニーをしているんじゃないかと思って、後ろめたい気持ちになったものだ。

「せ、セックスは?」
「全然縁ないぞ。半年くらい前にしたきり。風俗も行かないし」
「そのときは、誰としたの?」
「合コンで知り合った子と。そのあと、連絡二、三回して自然消滅した。……なぁ、もういいだろ、この話は」

そう言って、茨木を抱きかかえると、茨木はびっくりしたような顔で目を逸らした。

「するんだろ」
「え、あ、ホントにイイの」
「なんだよ。俺は嘘つかねえぞ」

茨木は強い力で俺を抱き締めた。
ボクシングで培った身体は、ゴツゴツとして硬い。生徒なんて、子供みたいに感じていたが、高校生になるともう大人の身体なんだなぁ、と思う。俺も高校生の頃には身長は伸びきっていたはずだ。

「半年ぶりが茨木か」
「…………」
「どうしたんだよ。シャワー浴びるぞ」

茨木は少しためらっているような様子だったが、催促すると、黙って俺のあとをついてきた。
普段よりもずっと大人しい茨木を見ていると、調子が狂ってしまう。からかうのも、転がされるのも違う気がして、俺もなんとなく口を噤んだ。



一緒にシャワーを浴びて、裸のまま寝室に行く。
茨木は、ボクシングをやっているだけあって筋肉がついており、肩幅も広かった。そのうえ、チンポはズル剥けで巨根。なんだか少し男として負けた気になってしまった。勝っているのは、せいぜい身長くらいのものだ。
寝室につくと、茨木はすぐにベッドに寝転がった。日焼けした肌が白いシーツに映える。裸にドッグタグだけの茨木は、いつものコーギーとは違ってかっこよく見えた。

「センセ、来て」

強請る茨木が健気に見えて、ドキッとしてしまった。
隣に寝転がると、茨木の方から腕を絡ませてくる。潤んだ瞳は切なげで、今にも泣き出しそうだった。

「ちゅう」

言われるがままに口付けをする。男とキスをするのは初めてだったが、何度か重ねているうち、抵抗はなくなってしまった。茨木は、キスをされながら、必死に俺の身体にしがみついていた。

「なんだよ、お前、もう勃起してるじゃねえか」
「あっ、……う、ううっ」
「ん?いつもの威勢はどうしたんだよ」

頬っぺたをさすると、茨木は困ったような顔をして、上目遣いで俺を見つめた。
茨木のチンポはすでに半勃ちで、ピクピクと、続きを期待するかのように動いている。

「俺に何されたいんだ?言わなきゃ分かんねえぞ」

耳元で囁くと、茨木は眉をひそめた。
男同士なんて初めてだから、何をすればいいのか分かりかねていたのと、恥ずかしいことを茨木に言わせたいのと、半々だった。茨木はしばらく瞳を泳がせてから、目を伏せて口を開く。

「ちっ、乳首、舐めて」
「乳首好きなのか?」
「ウン……」

茨木の身体に跨って、女の子のおっぱいを弄るみたいに茨木の筋肉のついた胸にしゃぶりつく。そのまま乳首を舌で突くと、茨木は、唇を震わせながらハスキーな声で喘いだ。

「うっ、もっと、してッ、か、噛んで……」
「痛くされたいの?お前、マゾかよ」
「違うもん……」

言われた通りに乳首を噛んでやると、気持ちよさそうに鳴く。そのうえ、自分からチンポをシゴいて、恍惚の表情を浮かべている。否定しているようだが、茨木はマゾだろう。

「おい、勝手にチンポ弄ってんじゃねーよ」
「あう、ごめんなさい……」
「乳首痛くされて感じてんのか?お前のほうがよっぽど変態だな」
「ごめんなさいっ、あ、あ……」
「かわいいな」

茨木のズル剥け巨根チンポは、完勃ち状態で先から汁を垂らしながらビクビク震えている。その様子に、思わず欲情してしまった。
男に興味があるわけじゃない、茨木が可愛いからだ、と頭の中で言い訳してみるが、結局のところ男で勃起した事実は変わらない。

「センセ、チンポ大っきくなってる」

茨木は嬉しそうに俺のチンポに触れる。その様子は、発情期の犬そのものだった。
折角良いものを持っているのに、普通サイズの包茎チンポを見て嬉しがるなんて変なやつだ。そういえば、さっきシャワーを浴びているときも、俺がチンポを洗っているのをずっと横目で見ていた。

「ねえ、舐めてもいい?」
「好きにしろよ」
「…………」

予想に反して、茨木は不満げな顔をしていた。

「な、なんだよ」
「もっと焦らして。おねだりしないと許しちゃダメ」
「なんだそれ」
「オレが、舐めてもいい?って訊いたら、なんだその口の利き方は、ちゃんとおねだりしなきゃダメだろ?って言うの」
「はは……」

マゾという生き物は、どうしてこうも難儀なんだと笑ってしまう。面倒くさいが、かわいいやつだ。

「お前がおねだりしたいだけだろ。さっさとしろよ」
「センセのおっきいチンポ、舐めさせてください……、おねがいします、はああん……」
「おねだりしただけで気持ちよくなってんじゃねえよ。さっさとしゃぶれ」

茨木は目をトロン、とさせて、チンポを咥えた。
大きい、なんて本気で言っているのだろうが、茨木の立派な物の前だと皮肉みたいに聞こえてしまう。ある意味で自分のことが見えていないのだろう。

「んぅ……、ん、ん、ん、んふ、ふう」
「ンだよ、しゃぶってるお前のほうが気持ちよさそうな顔してんじゃん」
「あ、あう……」
「咥えたまま、舌でチンコ舐めるんだよ」
「ん、んむ……、んぅ……」
「そう、上手」

褒めてやると、目を細めて笑う。数学を教えているときも、うまくできたときに褒めると茨木はとても喜ぶ。まるで犬を飼う飼い主の心境だ。
茨木は、顎が疲れるのか、しゃぶったり、口から出して舐めたりキスをしたりを繰り返す。たまに、キンタマや陰毛を唇で優しく引っ張って、ひとりで悦んでいるのが可愛い。

「チンポおいひい……、」
「そうか、よかったな」
「次は、洗ってないチンポ、舐めさせてください」
「次って」
「…………あっ。うう、ごめんなさい」

今日ので終わりじゃないのか、と言われたと思ったのか、茨木は俯いてしまった。
確かに、今日の一回だけだと思っていたが、茨木がそれ以上を望むのなら俺は構わない。俺だって、健気な茨木に責任を取らないほどの男ではない。

「しょうがねえな、またしてやるよ」
「……!せ、センセ、好きっす、」
「なんだよかわいいやつだなあ。首輪つけて飼ってやりてえ」
「はう」
「何コーフンしてんだよ、変態」

チンポを頬に擦り付けながら、茨木がよだれを垂らす。どうして、マゾじゃない、なんてすぐバレる嘘をついてしまったのだろう。

「センセ、もっと、チューして」

チンポをしゃぶった口にキスか……、とおもったが、強請ってくる茨木が可愛いので、仕方なく口づける。茨木の瞳はうつろで、目尻に涙が光っていた。

「円センセ、好き、好き……、ね、ねえ、ケツ穴も触って」

茨木は自分でローションを持ってきていたので、それを手のひらにたっぷりと垂らした。ねばねばして、変なにおいがする。テレビのローション相撲とかで見るよりも、粘度が高いんだな、と、変なことを思った。

「ほら茨木、おねだりしろよ。好きなんだろ?」
「う、は、はいっ、オレのケツ穴に、指、入れて下さい」
「足りねえよ。もっといやらしく強請れ。分かったか?」
「ごめんなさいっ、お……、オス犬のぉ、変態ケツマンコ、ぐちょぐちょにして、デカいチンポでいっぱいお仕置きして下さい……、あっ、あ」

予想通り、命令されると茨木は、恥ずかしいことを言って勝手に感じるのだった。茨木のチンポは、淫語を口に出すたびに勝手にビクビクと動いて我慢汁を吹き出す。口からも、よだれがだらだらと垂れて顔がもうぐちゃぐちゃだ。

「おねだりでも感じるのかよ」
「うっ、ごめんなさっ……、ああっ」
「触られただけでヒクヒクさせて、エロいケツ穴だな。いつも、ここ触ってオナニーしてるんだろ!」
「はい、してます……、んっ、ひとりでケツ穴弄って気持ちよくなってるんです」
「淫乱だな、お前。ほら、指入れてやるよ」
「あ、あぁぁ……、ありがとうございます……、んっ、ん、う」

指をケツ穴に突っ込むと、茨木は自分から穴を締めてきた。
茨木のケツ穴はトロトロで、ヌルヌルして暖かい。この中に入れたら、気持ちいいだろうな、と思う。

「は、うっ、う、センセ、お尻気持ちいいっ。早くチンポ入れて欲しい」
「わがままだな。指でもしゃぶってろ」
「あん……、んむっ、んぅう……」

ケツをいじっていないほうの手を差し出すと、茨木は躊躇いなく指を咥えた。茨木の暖かくてヌメヌメした舌が皮膚を滑って気持ちいい。口の中もあちこち触っていじめてやると、涙をボロボロ流しながら善がる。

「お前、ほんとすけべな顔するよな。俺の指がそんなにいいの」
「気持ちいい……。もっといじめてください、んんん」
「お前さっきなんて言った?マゾじゃないって言ったよな?マゾじゃないやつをいじめるような趣味はねえよ」
「ご、ごめんなさい……、マゾです……、オレ、マゾ犬です、いっぱいいじめて……」
「ちゃんと言えたじゃん、いい子だな。ケツ穴、ちゃんとほぐせたらハメてやるからな」
「嬉しい……、早く欲しい」

茨木は、また、トロトロとよだれを垂らした。



散々、指でいじめていると、茨木のケツ穴はトロトロに融けて、ヒクヒクし始めた。ハスキーな声はだんだんとかすれて、甘くて切ない鳴き声に変わっていく。

「センセっ、そろそろお願いします、これ以上されたら、指でいっちゃう」
「じゃあ、俺のチンポもう一度勃たせろ」
「うん」

俺のチンポは未だ少し勃起していたが、茨木に手と口で奉仕されると、すぐに完勃ちしてしまった。年の割に元気なのは、普段使っていないからなのか。

「早くハメて」

潤んだ純粋な瞳で、これ以上ないくらい淫乱な台詞で強請る茨木。
ちょっと待ってろ、と言って家に置いてあったコンドームをつけると、茨木の息は、期待からか犬の呼吸のように荒くなった。

「このゴム、使用期限、来年じゃんか。使い切らないと」
「えへへ、いっぱいしよー」
「仕方ないな」

茨木の脚を掴んで開かせ、チンポを押しつけると、茨木は頬を紅潮させて、よだれを垂らしながら腰を揺らした。ローションの粘り気のある水音が聞こえる。
少しずつケツ穴にチンポを突っ込んでいくと、茨木は苦しそうな顔で喘いだ。

「ん、ん……、い、い、うう……」
「苦しい?」
「ちょっと苦しいけど、大丈夫です。奥まで入れて……」

茨木の中は、俺のチンポを奥へ奥へと招くようにヌメヌメと動く。

「ん、あ、あ、はいっ、て、るぅ、お、おく」
「全部入ったよ、スケべな穴だなぁ。これじゃ、ほんとにマンコじゃねぇかよ」
「ん、ん……、やだっ、そんな、女の子みたいなっ、おっおうっ」
「女の子は、こんなでけぇブツぶら下げてねぇから」

しょぼくれていた茨木のチンポを二、三回しごくと、軽く勃起する。試しに先っぽをギュッと強めに押してみると、案の定、茨木はいやらしい声で鳴いた。

「チンポ虐められてコーフンしてんのか、淫乱マゾ犬」
「あっ、んっんっ……、痛いの、気持ちいいっ……」
「こっちは?」
「あっ……、あぁんっ!」

ケツを叩いてやると、パチン!と大きな音が立った。手のひらがヒリヒリする。茨木のケツは筋肉と骨でかたくて、それが余計に手のひらの痛みを加速させた。思い切り叩いたが、どうせ、茨木はそれほど痛く感じていないだろう。快楽に溺れているから痛みはそれで和らぐはずだし、何より、叩いたほうが痛いのは世の道理なのだ。

「ケツ気持ちいい、もっと叩いてっ……!」
「お前はホントにドMだな」

ケツを叩きながら、腰を揺らすと茨木は口から喘ぎ声とよだれをだらだらと漏らした。叩くときは勢いが必要だから、そんなに何度も連続で叩くわけにはいかないが、茨木の身体の中で唯一日焼けのしていない尻はすぐに赤く腫れた。ついでに、俺の手も。

「あぁんっ、もっと、もっと叩いてえ!」
「ワガママ言うな!チンポでケツいじめ抜いてやるから、それで我慢しろ」

これ以上叩いたら皮膚が破れる。茨木はどうでもいいだろうが、俺が困る。傷つけたいわけじゃない。
茨木はなぜか、ケツを叩かれている間もずっとチンポを勃起させていた。キンタマを優しく二、三度叩くと、それでも喘ぐ。我慢汁がドロっと垂れて、俺の手まで汚した。

「ああう、うう、ぎもぢいい、もっといじめて、すき、すき」
「何が好きなんだよ、ケツ叩かれるのか?チンポハメられるのか?」
「せ、……せんせえ、せんせがしゅき……」
「なんだよそれ。俺に激しくヤられたいって意味?」

茨木は、苦しそうな顔のまま笑った。
奥の方まで突っ込んだまま、腰を揺らしてやると茨木の息がどんどん荒くなってくる。どうやら茨木は、奥を押されるのがたまらなく気持ちいいらしい。よだれを出して善がる姿はみっともなくてかわいい。

「んー、んー、あ、あ、せんせ、せんせえ、きもちいい、ハァッ、ハアッ」
「かわいいな」
「やっ、や、やああ、あ……、あ、あ、んんんん……」

耳や首筋を舐めたり、乳首を優しく噛んだりしていると、身体がビクビクしてくる。茨木は、だらしなく喘ぎながらも、必死に俺の身体にしがみついていた。

「ぎもぢい、せんせ、気持ちいいよう、いっちゃう、いっちゃう」
「チンポでイクのか?」
「いく、いく、あ、あ、チンポ、チンポで、いっちゃう」

俺の背中にしがみつく腕の力が強くなる。

「んっ、ん、ん、ん、イク、イク、イク、あ、あ、あ、ッう、あ、グッんん……!」

ビクッ、と、茨木の身体が跳ねる。
射精はしていないが、ポッ、と熱くなる身体と荒い息で、絶頂したのだと分かった。

「ちゃんとイけたな、えらいぞ」
「ああ、ううん、ん、ん」

チンポを抜くと、茨木は名残惜しそうに鳴いた。いじらしいやつだ。

「こっち向いてろよ」
「あう」

コンドームを外して、茨木の顔の前でチンポをしごく。茨木は、絶頂の余韻でぼーっとしているのか、期待しているというのか、口を半開きにしたままでこっちを見ていた。

「あっ、茨木、イクぞ。イク、イク……」
「あ、あ」
「クッ、ん……、はあ」

茨木の頬に射精する。精液の白と、健康的な小麦色の肌とのコントラストがいやらしかった。かっこいい茨木の顔を汚しているような感覚に興奮する。俺も大概変態だとおもう、茨木程ではないが。
指で擦りつけるようにすると、茨木は少しいやがりながらも、その指を舐めようとしていた。

「ザーメンなんか舐めたいのか」
「ちょっと。んむ……」
「どんな味?」
「せっけんに塩かけたみたいな味がする……」
「ええ……」

茨木は無邪気に、顔にかけられた精液を指ですくい取って舐めていた。さっきまで、いじめられて善がっていたとは思えないくらい飄々としている。キスをすると、確かにほんのりと塩の味がした。自分の精液だとおもうと気持ち悪いので、口直しに茨木の耳を齧る。男くさいにおいと、汗のしょっぱさに少し興奮した。

「ん〜……。もう一回するの?」
「もう一回?俺、疲れちゃったよ。茨木が動いてくれんならいいよ」
「えー、しっかりしてくださいよオッサン!」

残念そうな顔が可愛い。茨木は男子高校生だから、性欲が有り余っているのだろう。残りのコンドームも、すぐに使い切ってしまいそうだと俺はおもった。





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